与信管理能力試験講座
劣後枠早期回収のスキーム
初期のギルドメンバーの多くは投資費用を賄うことができない。これは彼らの能力値が2未満であり、安全マージン規定から実績値が35前後に留まるためである。
特に成長期のメンバーについては、骨格が形成途中であることから依頼強度を抑える必要があるとともに、素質の高いステータスを見つけるための基礎課程の修了義務があり、強度の高い依頼を受けることは望ましくない。
しかし、基礎課程にかかる教育費用は本人の将来に資するところが大きく、能力値と実績値の高い長命種の平均余命が200年であることからギルドとしては負担が大きい。
そこで基礎課程の学資を貸し付け、その保証料と利息によってギルドの費用を賄うシステムが考案された。
このシステムの肝は優秀な基礎課程生には利息のつかない優先枠、普通の基礎課程生には利息のつく劣後枠、早期修了や目覚ましい成果を上げた場合の免除によって学資の公平性を保つことにある。
また、この学資の返済状況によって本人の信用性を評価し、ギルド資金の傾斜配分の計画を立てることも重要である。
信用性の高いギルドメンバーについては秘書能力試験に譲るとして、近年注目を集めている債券化及び金融ギルドへの販売委託による劣後枠の早期回収システムについて重点的に解説する。
これは…
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