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バレンタインと気絶記念日

バレンタイン企画第二段

二本同時更新です


時期は王都崩壊から三年後です


○月×日


魔族襲撃があってから3年

王都ではやっと建物の復興が終わった様で、町の賑わいも戻って来つつあった


復興のためにうやむやだった私達学生の卒業も、何とか通常通り行われる事になった

校舎の被害は結界のためかそれ程ではなかったのだけど、家を無くした人たちの避難所になっていて授業どころではなかったのだ


メイド喫茶で炊き出しもやったし


そうそう、メイド喫茶の再建をハリセンにお願いした

正規の業者が忙し過ぎて捕まらなかったのだ

困っていたらハリセンがやってくれる事になった

で、出来上がってみたら凄い事になってた


近代調理器具が目白押しなのだ

レンジにオーブン、冷蔵庫に全自動フライヤー、食洗機にパスタマシン、ビザ窯まで備えて

もうなんでも作れるって感じ


特に冷蔵庫が氷式じゃなくなったのは有り難い

鮮度的に不安だったのだ


さて仲間達の近況はと言うと


シャンティは元々いた婚約者を蹴りとある騎士と婚約した

どうしてシャナを追いかけてる様な変態と婚約をと、みんなが思ってはいたが口には出さなかった


一方私はドリルさんとお付き合いする事になり戸惑う事ばかりだ

自分の心が分からない

恋人って何すればいいの?



  ◇



今年もバレンタインの季節がやってきた

毎年の様にクッキーを焼く


しかし!

今年はいつもと違う


 本 命 !


がいるのだ


あーもーどうしよう


くねくね悶えながら粉をこねる

何でこんな事になっちゃたかなー

相手は男だよ

おかしいのは私なんだろうけど

何で好きになっちゃたかなー


勿論、前世で本命チョコどころか料理もした事がなく、どうやって渡したらいいのかも分からない

取り合えず大きいのを渡せばいいのか?

でもドリルさんだからなー

気付いてくれないかもしれない

うーん

でっかく〈本命〉とでも書いておくか?

日本語なら転生者でもない限り他の人には読めないだろう

いくら朴念仁でもこれなら気付くよね


よしこれで行こう!




2月14日


今日はバレンタイン当日

沢山お花やお菓子を貰い、お返しのクッキーを渡し、友クッキーも渡して、いよいよ本命だ


校舎裏(?)にドリルさんを呼び出してクッキーを渡す

あ、ここ、前にドリル治療を受けた所だ

何でこんな所選んじゃったかなー

あ、みんなの気配がする

また覗きに来たのか

恥ずかしいなー

でもやめる訳にもいかないし


ええぃ

女は度胸!


「あ、あの、これ、受け取って下さい」

「あ、うむ」


彼が包みを開けるとバターの香りがしてくる

本命の文字を見てびっくりしてる

恥ずかしいー

顔が赤くなる


「食べてもいいか?」

「え、あ、はい、どうぞ」


彼は大きな口で食べ始める

食べ難かったかな

サイズも考えればよかった


「ごめん。食べ難かったよね」

「いや、問題ない。いつも通りうまかった…… あー、トレイは卒業したら家を出るのだろう?」


そう、私は卒業したら家を出る

平民になるのだ

今はその準備をしている

といっても荷物はトランクに数個だけ、実家に帰れない訳ではないのでそんな物だ

ドレスを着る必要はもう無いし

日用品を買い足さないといけないなー


「? はい、そうですが。兄様がお風呂付きの物件を見つけて下さいまして。ちょっとお家賃が高いのですけど、なかなか無い物件でしたのでそこに決めました」

「……その家賃、俺が払うのはダメか?」

「はい?」


彼は片膝を着いて私の手を取る


「トレイ・サーバー、いや、アルフェリア・グライム。俺と結婚してほしい。一緒に住もう」


ええーーーーー!?


イマナニヲイイマシタカアナタ?


……ぷしゅーーーーー


続きはwebで!

じゃなくて本編で!


この話は本編が追い付いてきたらそっちに移します

なので外伝ではここまで


ドリルさんにカッコいいプロポーズをさせたいなー

と、ぼんやり考えてたんですけど、バレンタインの季節ってもうすぐ卒業だよねーと考えて、あれ、トレイさん家を出るんじゃ?

と、なったらドリルさんプロポーズしてましたw


私のせいじゃないよ?w


ドリルさん、君はいつも予想外過ぎるw


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