表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

憧れ

作者: 小池竜太
掲載日:2026/05/21

 かつて僕は強さについて、激しい憧れがあった。



 それは、漫画やフィクションのせいもあるが、強いことを良しとする、昔の風潮のせいでもあった。




 『強くなりたい』


そう一人でそう願っていた。




 その為に何をしたらいいのか、当時の僕はなんにもわかっていなかった。




「お兄ちゃん、また泣いているの?」そう妹が言う。



 僕は、なんにも言いたくない。妹はときどき意地悪で、僕のことを笑っていた。



 誰も僕のことを認めてくれない。




 それは当然のことだった。




 僕は一人では何一つ成し遂げられなかった。




 ある日僕はいつも通りに本屋で本を探していた。




 そこの棚に空手の本があった。僕はそれを読んで、空手をやることに決めた。




 「きみ、まだまだだね。」そう先輩の空手家がいう。



 僕は黙る。男は言い訳なんてしてはいけない。そう師匠に習った。




 男は黙って、仕事をするだけだ。




 そうして時が流れていった。



 僕は18年後に、世界一速い突きを手に入れた。



 それが僕の自慢だが、稽古の相手は誰もできなくなった。





 これからまだまだ強くなる。


『見ていて下さいね』そう想い僕は、仕事をする


見ていてね、と言いたい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ