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シンデレラ、靴を落として悲鳴をあげる〜悲鳴でドS王子を釣り上げる〜

掲載日:2026/02/28

初めまして、上結しいかです。

小説家になろう初投稿です。

描きたいものをゆっくり投稿していこうと思ってます。

楽しめる方は楽しんで、合わない方はUターンをお願いします。

※誤字脱字あると思いますが、緩く見て下さい。


今作品はシンデレラを元にしていますが、ところどころ変更しています。

 

 昔々、良家のお家にエラという女の子がいました。


 エラにはお父さんがいましたが、お母さんは亡くなっていました。


 エラはお母さんがいなくても悲しくありません。優しいお父さん、使用人、いつも遊んでくれる動物達がいたからです。


 しかし、お父さんは幼いエラにはお母さんが必要だと思い、最近未亡人となった女性と再婚してしまいました。


 女性は、エラよりも少し年上の女の子を二人連れてきました。


 エラは、新しい家族と仲良くしようとしましたが世の中はそう上手くいかない様です。


 お父さんが仕事で家にいない間、継母達には無視されていました。


 エラはお父さんの帰りを待っていましたが、そんなエラにお父さんの亡くなった悲報が届きました。


 悲しむエラでしたが、お父様の葬式の後に待っていたのは更なる継母達のいじめでした。


 信頼していた使用人達も解雇され、家事などはエラが行うことになったのです。


 エラは継母達から「シンデレラ」と呼ばれるようになりましたが、それでも一生懸命働きます。


 ある日、お城で開かれる舞踏会の招待状が届きました。


 シンデレラも参加したかったのですが、継母達は許してくれませんでした。


 舞踏会当日、馬車に乗りお城に向かう継母達を見送ったシンデレラは自室で涙を流します。


「お嬢さん、舞踏会に行きたいかい?」


 声がした方向を見るとフードを被ったお婆さんがいました。


「っ゛ぎゃあ゛〜〜〜〜〜〜」


 シンデレラは淑女とは思えない悲鳴をあげました。


 それはそうです。現在は夜に向けて暗くなってきた時刻で、継母達のいじめで屋根裏部屋に移されたシンデレラの部屋には一本の蝋燭しかなかったんですから。それに加えて、継母達にいじめられた影響でシンデレラは怖がりになっていたのです。


 フードを被っている人物なんてただただ怖いだけでした。


「失礼な子だね。帰ってもいいかい?」


「勝手に入ってきた不審者に呆れられてる〜〜〜〜」


 シンデレラ、怖がりだけど日々の不満を心の中で文句を言っていたので少々毒舌&失礼な少女になりました。

 普段は隠しているのですが、今は動揺しているので思っていることが表面化してしまったようです。


「本当に失礼な小娘だね。私は魔法使いだよ。動物達にお前を舞踏会に連れてってくれと頼まれてね」


「動物達に?」


「そうさ。それより行きたいのか行きたくないのかどっちだい。私も暇じゃないんだよ」


「行きたいけど、ドレスがないんです」


「そんなもん用意してやるから。ほいっ」


 気の抜ける掛け声と共に魔法使いが杖を振った瞬間、シンデレラは青いドレスとガラスの靴その他装飾品に包まれました。


「素敵…」


「馬車も用意してやったから早くお行き。魔法が解けてしまうから0時までには帰ってくるんだよ」


「分かったわ。ありがとう」


 シンデレラは魔法使いが用意してくれた馬車に乗り込み舞踏会が開かれているお城へ向かいました。


 舞踏会の会場に着いたシンデレラは、沢山の注目を集め王子様と踊ることになりました。


 王子様の顔は美しかったですが、シンデレラは王子様の目が笑っていないことに気づきました。


 しかし、シンデレラの目的は舞踏会に参加すること。王子様が笑っていてもいなくても関係ないなとシンデレラは考えていました。むしろ、「目の保養〜♪」と喜んでいました。


 王子様との踊りが終わるその時、魔法が解ける0時が近いことに気づきました。


 シンデレラは素早く王子様にダンスのお礼を言い、その場を去りました。


 魔法が解ける姿を見せてはいけないので、淑女のマナーを無視して馬車まで走ります。


 その途中の階段で、シンデレラは躓き両足のガラスの靴が脱げてしまいました。


 同時刻


 王子様は疲れたのでテラスで一息つこうとしていました。


 テラスから見える大階段で何かが動いているのが見えました。


 気になったので目を凝らすと、今日の舞踏会で注目を集めていた少女が重たいドレスをたくし上げながら走っている姿が見えました。


 いつもお人形のような淑女しか周りに居なかった王子様は目を丸くします。


「あっ、転けた」


 少女の靴が脱げたのが見えました。


 王子様は珍しいことに魔法を使える人間だったので、脱げた靴を人が歩いている感じで少女の方に運んであげました。


 脱げた靴がひとりでに歩き出したのを見た少女は


「ぎゃ゛〜〜〜〜〜〜」


 と悲鳴をあげ、靴を拾うことなく不思議な形の馬車に乗り込み帰ってしまいました。


 少女の悲鳴を聞き、ポカンっとした王子様は少し間が開いた後微笑を浮かべます。


「いいもの見〜つけた」


 少女が置いて行ったガラスの靴を再び魔法を使い手繰り寄せる。


 王子様がガラスの靴をよく見ると、その靴には魔法の力がついていることに気づく。


 ドレスを持ち上げて走る少女

 淑女らしからぬ悲鳴

 魔法の力を纏うガラスの靴


 今まで感じたことのない高揚感が王子様に生まれていた。


「待っていろよ」


 シンデレラが見た温度感のない笑顔とは違う、見たものが背筋をゾッとする様な微笑を浮かべた王子様は明日の行動計画を考えながら鋭い眼差しをシンデレラが去った方向に向ける。


 シンデレラが捕まるまで、あと10時間………



 終わり



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