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トイレの花子さん 雑居ビル編

作者: ぴ~娘
掲載日:2026/02/01

ある大都市圏の雑居ビル。

多数の会社が入居している。


その中の1社。

フロアの給湯室で、OLたちがなにやらひそひそ話を。

「きょうで1年ね。何もなければいいけど。」

「ちょっと心配ね。」

「お局様は相変わらず。」

「あれだけ図太いは特別ね。」

「人種が違うのよ。」


その階の女子トイレ。

いくつかの会社のOLたちが使用するが、突然「キャ~」という悲鳴が。


聞きつけた女子たちが現場へ。


ある会社のOLが、泣きながら床にへたりこんでいる。

彼女の腰の下には、薄黄色の水たまりが。


「どうしたの?」

「中でおしっこしてたら、トイレの中が全部真っ赤になったの。」


彼女は排尿が終わらないうちに、パンティやパンストを慌てて上げて、個室から出たのだ。


他のOLたちがその個室をのぞいたら…

中はいたってふつう。

何も起きていない。


ところが、その日には、その個室を使った他の女子たちも悲鳴をあげた。


「中がいきなり真っ赤になった!」


ある会社の女子が、男性の上司に伝え、彼がその会社のOLたちと、くだんの個室を見たが、何も起きていない。


「キミたち、何を言ってるんだ!」

しかし、彼の表情が引きつっていたのを、彼女たちは見逃さなかった。


そして…


OLたちの中で一日中、冷や汗をかいていたのが1人。

お局様。


彼女は定時で帰った。

その会社は、残業があまりない。


さて、お局様。

自宅のアパートには戻らず、行方不明に。

翌日から出社せず。

会社が実家に連絡したが、そちらにもいない。


お盆と年末年始、GW以外は帰省していない。


さて、あるフロアの給湯室。

「やっぱりというか、あってもおかしくはないわね。」

「会社はホッとしているんじゃない? 高給取りがいなくなって。」

「あれで黒歴史が終わればいいけどね。OLもピンきりだから。」

「私達はまだ善良ね。」


(完)




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