表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第一章ー極子水星要塞〜演劇の始まり〜ー
87/260

欠片85.『潜入ー4日目・七つの大罪 後編』

欠片(ピース)85.『潜入ー4日目・七つの大罪 後編』です!


※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明

[]=人物名と年齢、種族、テキスト

「」=人物の話しているセリフ

『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称

()=人物の心のセリフ

《》=人外、多種族などの心のセリフ

{}=人物の念話

{{ }}=他種族の念話

【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明

・・=強調

" "=強調、効果音など

ー1本=漫画の場面転換、幕間

➖ー➖1本=過去回想に入る終わる・過去の時間軸

ー2本=漫画で例えた時の流れ



席についたマモンたちは空席のある中、話し合いを始めた。


『今回はどんな内容で話すんですか〜?♩』



『今回は何もじゃ……ないだろう!!キサマァ……あの時言ったよな?』

『やることはやるって』



『あーー……まだその時じゃないんですよねぇ〜』

『あともうちょっとと言いますか……』



『キサマ……舐めてるのか?マモンッ!!』

『一人、一匹がノルマだろう!』


『あんなヤツに手こずってるのなら、オマエの標的も私がもらってもいんだぞ?』



『またまた〜ハハッ♩ジェラスさんは天王星(てんのうせい)の相手をしなくちゃいけないじゃないですか〜』


『いいんですか?元同郷ですよね?』

『ルシフフェルさんから譲っていただいたんでしょう?』


『アナタ達は……』



ガタッ!!!


と、テーブルを蹴るジェラスは、マモンを睨んでいた。


『関係ないヤツがあまり首を突っ込むなよ…?マモン。それ以上踏み込めば、キサマをこの場で殺すぞ。』



《ハハッ。それが出来るならしてみて欲しいですけどねぇ〜♩》


『アナタがボクを?お〜怖いなぁ〜アハハッ♩冗談ですよ!冗談〜♩』



『・・・・・・』


しばし、沈黙が流れた後、マモンが再び喋り出した。



『まあ、きちんと水星は始末するんで。任せて下さい。』



『本当に大丈夫なの?あのヘビ女。昔からいるみたいだけど、先代はみんな殺せてこなかったらしいじゃない』


『ラストさん〜これでもボクは、ここにいるみなさんよりも強いんですよ〜?』

『あっ、ラトには負けちゃいますけどね♩アハハッ♩』


『フンッ。ホントにそう言うアナタの遠慮のないところは嫌いだわ。』

『またジェラスが怒り出すわよ?ワタシは止めないからね。』



『マモンにぃ〜〜!』



『あっ……。』


と、マモンが気づいた時には遅かった。



バキバキッ!!


と、椅子の淵を壊しながら、ジェラスの顔が怒りに満ちていた。



『あ〜〜……とりあえずこの話はまた今度で!ちゃんとこなしますから〜〜!!』



ブゥゥゥゥン。


と、ジェラスに殴りかかられる直前に、ホログラムのように消えていった。



スカッ。


『クソッ!!次会った時は許さんぞ!マモンーーッ!!』


と、ジェラスは叫んでいた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【魔界 魔王の部屋】



そこには、部屋の中にある玉座の前で、窓から差し込む月明かりに照らされて、黒い影に映された2人の人物が話していた。



『なら、勇者は王国にはいなかった……と?』



『ええ。王国が潰れた日には、すでに他の場所へと旅立っていたと思われます。』



『そうか。』

『例の小僧(こぞう)はどうなっている?』


『今のところ、無関係かと。』

『部下の話によると、たいした障害になるとは思えません。』


『すでに、ラースを送り込んでいますので、後ほど報告が上がるのではないかと思います。』



『そうか。』


『しかし、この戦争も終わらぬモノだな。』

『ヤツの造り出すモノは厄介だ。』


『いつの時代もヤツに邪魔をされてきた……』

『先代の成し得なかったことを、()が成し遂げる姿を……』


『ルシフフェルよ。』

『必ず……八天星は殺せ。いいな。』



『ハッ!魔王様。』

『全ては魔王様のために。』



ルシフフェルがひざまづき、忠誠を誓っていた。



最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


[今回の一言♩]

訳あって追加エピソードになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ