欠片85.『潜入ー4日目・七つの大罪 後編』
欠片85.『潜入ー4日目・七つの大罪 後編』です!
※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明
[]=人物名と年齢、種族、テキスト
「」=人物の話しているセリフ
『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称
()=人物の心のセリフ
《》=人外、多種族などの心のセリフ
{}=人物の念話
{{ }}=他種族の念話
【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明
・・=強調
" "=強調、効果音など
ー1本=漫画の場面転換、幕間
➖ー➖1本=過去回想に入る終わる・過去の時間軸
ー2本=漫画で例えた時の流れ
席についたマモンたちは空席のある中、話し合いを始めた。
『今回はどんな内容で話すんですか〜?♩』
『今回は何もじゃ……ないだろう!!キサマァ……あの時言ったよな?』
『やることはやるって』
『あーー……まだその時じゃないんですよねぇ〜』
『あともうちょっとと言いますか……』
『キサマ……舐めてるのか?マモンッ!!』
『一人、一匹がノルマだろう!』
『あんなヤツに手こずってるのなら、オマエの標的も私がもらってもいんだぞ?』
『またまた〜ハハッ♩ジェラスさんは天王星の相手をしなくちゃいけないじゃないですか〜』
『いいんですか?元同郷ですよね?』
『ルシフフェルさんから譲っていただいたんでしょう?』
『アナタ達は……』
ガタッ!!!
と、テーブルを蹴るジェラスは、マモンを睨んでいた。
『関係ないヤツがあまり首を突っ込むなよ…?マモン。それ以上踏み込めば、キサマをこの場で殺すぞ。』
《ハハッ。それが出来るならしてみて欲しいですけどねぇ〜♩》
『アナタがボクを?お〜怖いなぁ〜アハハッ♩冗談ですよ!冗談〜♩』
『・・・・・・』
しばし、沈黙が流れた後、マモンが再び喋り出した。
『まあ、きちんと水星は始末するんで。任せて下さい。』
『本当に大丈夫なの?あのヘビ女。昔からいるみたいだけど、先代はみんな殺せてこなかったらしいじゃない』
『ラストさん〜これでもボクは、ここにいるみなさんよりも強いんですよ〜?』
『あっ、ラトには負けちゃいますけどね♩アハハッ♩』
『フンッ。ホントにそう言うアナタの遠慮のないところは嫌いだわ。』
『またジェラスが怒り出すわよ?ワタシは止めないからね。』
『マモンにぃ〜〜!』
『あっ……。』
と、マモンが気づいた時には遅かった。
バキバキッ!!
と、椅子の淵を壊しながら、ジェラスの顔が怒りに満ちていた。
『あ〜〜……とりあえずこの話はまた今度で!ちゃんとこなしますから〜〜!!』
ブゥゥゥゥン。
と、ジェラスに殴りかかられる直前に、ホログラムのように消えていった。
スカッ。
『クソッ!!次会った時は許さんぞ!マモンーーッ!!』
と、ジェラスは叫んでいた。
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【魔界 魔王の部屋】
そこには、部屋の中にある玉座の前で、窓から差し込む月明かりに照らされて、黒い影に映された2人の人物が話していた。
『なら、勇者は王国にはいなかった……と?』
『ええ。王国が潰れた日には、すでに他の場所へと旅立っていたと思われます。』
『そうか。』
『例の小僧はどうなっている?』
『今のところ、無関係かと。』
『部下の話によると、たいした障害になるとは思えません。』
『すでに、ラースを送り込んでいますので、後ほど報告が上がるのではないかと思います。』
『そうか。』
『しかし、この戦争も終わらぬモノだな。』
『ヤツの造り出すモノは厄介だ。』
『いつの時代もヤツに邪魔をされてきた……』
『先代の成し得なかったことを、余が成し遂げる姿を……』
『ルシフフェルよ。』
『必ず……八天星は殺せ。いいな。』
『ハッ!魔王様。』
『全ては魔王様のために。』
ルシフフェルがひざまづき、忠誠を誓っていた。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
[今回の一言♩]
訳あって追加エピソードになります。




