欠片83.『潜入ー4日目』
欠片83.『潜入─4日目』です!
【アストラの潜入から4日目】
【祈祷要塞】
鍛冶場で作業をしていたサーチは、ヒイロの破片ノ武器を完成させていた。
「フゥ〜〜。よし。」
サーチは顔についた大量の汗を腕で拭き取ると、頬の周りが黒くなっていた。
「ヒイロの分は出来たな!」
「あとはニザリーの短刀だな!」
『あの。』
「ん?誰だ?」
(聞いたことない声だ)
武器屋にある鍛治工房の中で、作業をしていたサーチの後ろから声が聞こえてきていた。
サーチが路地の方を見ると──
そこには、身長150cmくらいの黒髪の少女が立っていた。
肌の色は白色で、瞳の色は赤色だった。
黒のマントを羽織る少女は、そのままサーチを見つめていた。
「えっと……。武器を買いに来たのか?」
「今、オヤジさんが席外しててさ。オレはこの場所を借りてるだけなんだよね。」
「だから、ちょっと待っててもらえるかな?」
沈黙する少女にサーチが声をかけるも。
黒髪の少女は『ブンブンッ──』と、首を横に振った。
『お兄さん。勇者?』
「なんのことだ?てか、勇者ってなんだ?」
『………。……そっか。』
『またね。』
少女は少し考えた後。そのまま立ち去っていった。
「えぇ…?なんだったんだ今の……。」
すると、席を外していた武器屋のドワーフが帰ってきた。
『おう〜、どうしたよサーチ。客でも来たのか?』
機巧技師[スチール(304)]
[種族:ドワーフ]
「あっ、いや。なんか変な女の子が来たんだけどさ」
「武器が欲しいわけじゃなくて、すぐに帰っちゃったんだよね」
『なにぃ〜〜??』
『さては、サーチ!テメェさん……。ナンパでもしたんだろぉう?ガヒヒヒッ』
「ハァァァア〜〜!?んなことしてねぇよ!」
『なら、なんでぇ〜ぃ……。そんなことになんだよ?』
顎を親指と人差し指でさすりながら、スチールは答えていた。
「こっちが知りてぇっての!!」
「──とにかく!オレはまた破片ノ武器を造るから、篭らせてもらうからな!」
『へいへ〜い。若いっていいねぇ〜。』
『やる気も、元気も有り余ってそうだなぁ!ガッヒヒ!』
スチールは、笑いながらサーチを眺めていた。
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【魔界 円卓の間】
10m四方程度の広さをした部屋の中央には、大きな丸いテーブルと椅子が8つ置かれていた。
周囲には何もなく、ただその場に座って話し合うための部屋だった。
そして、その内の4席には、すでに悪魔達が座っていた。
──ガチャッ。
扉が開くと、さらに1人の悪魔が入ってきた。
その見た目は、金髪のショートヘアーに、黄色い目をした悪魔っぽくは見えない。
エルフのような姿をしたユリニトだった。
『あれぇ〜〜〜?もしかして〜……。ボク、遅かったですかね?アハッ♩』
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
[今回の一言♩]
訳あって追加エピソードです。




