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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第一章─極子水星要塞〜演劇の始まり〜─
83/330

欠片83.『潜入ー4日目』


欠片《ピース》83.『潜入─4日目』です!




【アストラの潜入から4日目】

【祈祷要塞《プレイヤーフォートレス》】



鍛冶場で作業をしていたサーチは、ヒイロの破片ノ武器(ウェード)を完成させていた。



「フゥ〜〜。よし。」


サーチは顔についた大量の汗を腕で拭き取ると、頬の周りが黒くなっていた。



「ヒイロの分は出来たな!」

「あとはニザリーの短刀だな!」



『あの。』



「ん?誰だ?」

(聞いたことない声だ)


武器屋にある鍛治工房の中で、作業をしていたサーチの後ろから声が聞こえてきていた。

サーチが路地の方を見ると──


そこには、身長150cmくらいの黒髪の少女が立っていた。

肌の色は白色で、瞳の色は赤色だった。

黒のマントを羽織る少女は、そのままサーチを見つめていた。



「えっと……。武器を買いに来たのか?」

「今、オヤジさんが席外しててさ。オレはこの場所を借りてるだけなんだよね。」


「だから、ちょっと待っててもらえるかな?」


沈黙する少女にサーチが声をかけるも。

黒髪の少女は『ブンブンッ──』と、首を横に振った。



『お兄さん。勇者?』



「なんのことだ?てか、勇者ってなんだ?」



『………。……そっか。』

『またね。』


少女は少し考えた後。そのまま立ち去っていった。



「えぇ…?なんだったんだ今の……。」


すると、席を外していた武器屋のドワーフが帰ってきた。



『おう〜、どうしたよサーチ。客でも来たのか?』


機巧技師[スチール(304)]

    [種族:ドワーフ]



「あっ、いや。なんか変な女の子が来たんだけどさ」

「武器が欲しいわけじゃなくて、すぐに帰っちゃったんだよね」


『なにぃ〜〜??』


『さては、サーチ!テメェさん……。ナンパでもしたんだろぉう?ガヒヒヒッ』



「ハァァァア〜〜!?んなことしてねぇよ!」



『なら、なんでぇ〜ぃ……。そんなことになんだよ?』


顎を親指と人差し指でさすりながら、スチールは答えていた。



「こっちが知りてぇっての!!」

「──とにかく!オレはまた破片ノ武器(ウェード)を造るから、篭《こも》らせてもらうからな!」



『へいへ〜い。若いっていいねぇ〜。』

『やる気も、元気も有り余ってそうだなぁ!ガッヒヒ!』


スチールは、笑いながらサーチを眺めていた。



─────────────────────────



【魔界 円卓の間】



10m四方程度の広さをした部屋の中央には、大きな丸いテーブルと椅子が8つ置かれていた。


周囲には何もなく、ただその場に座って話し合うための部屋だった。

そして、その内の4席には、すでに悪魔達が座っていた。



──ガチャッ。


扉が開くと、さらに1人の悪魔が入ってきた。


その見た目は、金髪のショートヘアーに、黄色い目をした悪魔っぽくは見えない。

エルフのような姿をしたユリニトだった。



『あれぇ〜〜〜?もしかして〜……。ボク、遅かったですかね?アハッ♩』




最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


[今回の一言♩]

訳あって追加エピソードです。

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