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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第一章ー極子水星要塞〜演劇の始まり〜ー
81/259

欠片79.『潜入ー3日目』

欠片(ピース)79.『潜入ー3日目』です!



※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明

[]=人物名と年齢、種族

「」=人物の話しているセリフ

『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称

()=人物の心のセリフ

《》=人外、多種族などの心のセリフ

【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明

・・=強調

" "=強調、効果音など

ー1本=漫画の場面転換、幕間、過去回想など

ー2本=漫画で例えた時の流れ


旅人(イン)旅館(トラベル) アストラがいる客室】



酒場での出来事から、一夜を終えたアストラは起床した。

白いキャミソール姿の彼女は、布団を半分はぐり上半身を起こした。


そばには、テーブルの花瓶に入れられている白い花。

その花びら1枚が…テーブルの上に落ちていた。


アストラは花びらを眺め、昔の記憶を思い出していた。



「……。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


バチィーンッ!!


ドサッ


と、石のタイルでできた小さな部屋の中で倒れる少女。


「…やめてっ…。うぅ。お父さま。」

「ごめんなさい…。もっと頑張るから……。」


「うぅ…。グスっ。」


と、(ほほ)を押さえて泣いている少女がいた。



「全く!オマエはいつになったら出来るんだ!!」

「教えられた事以上の努力をしないと……我がルナスター家は…。」


「…クソッ!!今日もメシは抜きだ!鍛錬が終わるまで休むことも許さん!!」



「うぅ…。」

「……はい。お父さま。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


顔に手を覆い被し、少し沈黙する。

そして、髪の毛を"クシャクシャっ"とした後に身支度を済ませた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


旅人(イン)旅館(トラベル) 待ち合わせの一室】



「お待ちしておりました。アストラさん。」



「どういうことだ?」

「今日はフロデューテが来るはずだったと思うが」



「ええ。そのこともお伝えいたしますね。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ーー…と、言ったところです。」


「なるほど」

「サーチとフロデューテも向こうでやる事があるってことか」



「そうなります。今後の予定は如何(いかが)しますか?」



「フロデューテに関しては、それが可能なら…」


「7日後までにコチラに来て、間に合うようなら問題ない」

「だが…サーチには早めに来てもらう。」


「7日後には必ずこっちに来て、やってもらわないとな。」




明日(あす)、戻ったら伝えてくれ」



"カチャリ"。


「承知しました。」



「わたくしはどうしましょう?」


「好きにしてもらって構わない」



「そうですか。ではのんびりとしておきますね♪」


「本日は私もおりますので、ご安心ください。」




「では、ワタシはこれで失礼する」

「夜の九時に、また会おう」


「ええ。」

「かしこまりました。」


と部屋から出て行こうとするアストラは、足を"ピタッ"と止めた。



「……酒場で、信徒(シント)の幹部を見つけた。」


「灰色の毛をしたオオカミの獣人、肌が水色のダークエルフ、トンボの姿をした蟻蛾(ギギ)

「…そして、ヒト族の黒いハットを被ったクセ毛の男だ。」



「全員、微量の魔力反応があるから分かるはずだ」

「くれぐれも気をつけろ」



「ありがとうございます。」


と、クロードがお礼をして、ホリーは"ニッコリ"と笑顔で見送った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


極子水星要塞(ミニマルフォートレス)とある地下研究室】



カツッ…コツ…コツ。



と、ヒールの足音が暗い部屋の中に響き渡る。


部屋の中に薄気味悪く黄緑色に光るガラスの円柱の間を、通り抜けていく白衣を着た女がいた。

その円柱の中には、黒い影と液体のような物が入っていた。



ゴポ……ゴポポッ…。



その円柱はいくつもあり、大きさがバラバラな影が映し出されていた。



…ゴポ……コポッ。


ゴポポッ…。



突然、そのうちの一体が目を見開くと、赤い光が暗闇の中で輝いていた。



「あの子達じゃあ…無理だとは思ってたけど」

「それにしても、思ってたより早めのご到着じゃあな〜い〜」



「まっ、だから何だと言ったところだけれど」



 ・・・・

「最高傑作のお披露目までが……楽しみね。アストラ。」

「…ウフフッ。」



最後まで読んでいただき、ありがとうございます!



[今回の一言♩]

リンゴジュースたまに飲むとめちゃくちゃ美味しく感じる。


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