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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第一章ー極子水星要塞〜演劇の始まり〜ー
78/261

欠片76.『潜入ー2日目』

欠片(ピース)76.『潜入ー2日目』です!


※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明

[]=人物名と年齢、種族

「」=人物の話しているセリフ

『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称

()=人物の心のセリフ

《》=人外、多種族などの心のセリフ

【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明

・・=強調

" "=強調

ー1本=幕間、過去

ー2本=時の流れ



怪しい二人組の会話を聞いた後、アストラは一日目に(おとず)れていた森の奥に来ていた。



「広い湖だな」



(…辺りには何もない)

(機屑物(ガーベマジル)の気配も感じないな)



スタッ……スタッ…


湖の(ほと)りまで来たアストラは目を見開いた。

湖は青く、光の反射によってキラキラと美しい光景が広がっていた。



「素晴らしい景色だな。」



『そうだろぅ〜そうだろぅ〜』

『キレイだろぉ〜…ここぉ。』




「!?」


とつぜん湖から聞こえてきた声に、アストラは驚いた。


(気配が…しなかった…)



「誰だ?」



その質問と共に、声の(あるじ)は湖から顔だけ姿を現す。


チャプっ……ヌゥゥッ〜。




『んん〜…?見ない顔だべな〜』

『よそもんか〜?』


湖の(ヌシ)[キャッシュ(27)]

   [半魚人(マーフォーク)(モデル:ナマズ)]




(なんだコイツは…)

(魚人…か?)



ヌッ…と、突然現れたナマズの顔をした半魚人(マーフォーク)は、"の太い声"でアストラに話しかけてきた。



「なんだキサマ」




『……あ、あ〜……』




『……アンダ…キレイだべ。』



『オラと結婚(ケツコン)じてくれ!!』





「……」

「無理だ」



"ガビーーンッ"と驚きながらショックを受けた、ナマズのキャッシュは下に(うつむ)いていた。



『オラの…何がダメだ?』

(ガネ)か…?(ガネ)ならある…!湖に落ちてきたヤヅが!いっぱいあるべ!!』





「……」

「全てだ」



再び、"ガビーーンッ"と驚きながらショックを受けた、キャッシュは下に(うつむ)いていた。



(相手にしにくいヤツだな…)



「オマエはココに住んでいるのか?」



『んだ!ココのヌシだで!』

『みーーんだ!オラのことをリーダーと思ってぐれてるだ!!』


『どうだ?ケツコンする気になっだか?んー?』





「……」

「そうか、邪魔したな」


と、立ち去ろうとするアストラに、キャッシュは慌てて声をかけた。



『ま、まっでくれぇ〜!』

『じょ、冗談だべ!!』



「出会っていきなり、知らないヤツの求婚(きゅうこん)を誰がオーケーするんだ?」

「用がないなら話しかけるな」



『ちょっと、まっでくれぇ!』



キッ…!!


とキャッシュを(にら)みつけるアストラ。



「しつこいヤツは嫌われるぞ。」




『ち、違うんだべ…!!』

『…アンダ……あの街の秘密(ヒミヅ)



『……知りだくないか?』



ピタッと、その言葉にアストラは歩みを止め

キャッシュの元へ歩き直した。



「……ほぅ?」

「その話、詳しく聞かせろ。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


極子水星要塞(ミニマルフォートレス) 地下・酒場】



劇場(レクイエム)鎮魂歌(シアター)(みお)



「…ホットミルクを一つ頼む」



『かしこまりました。』


と、黒いウェイトレスを着たウサギの獣人が答えた。

その獣人は広いお店の中で、"スタスタ"と足音を鳴らしながらバーのカウンターへ向かう。


どうやら、別のウサギの獣人に注文を告げているようだ。



そして、数分後もしないうちに

アストラがいる、丸いテーブルの上にホットミルクが置かれた。



『お待たせいたしました。お好みでハチミツをお入れ下さい。』




「ありがとう」


『いえ、ごゆっくり♩』


と、お礼を告げると獣人はその場を後にした。

テーブルの上にあるホットミルクのカップとは別に、小さな小瓶(こびん)も一緒に置かれていた。


フードを被ったまま、一口飲む。



「……フゥ…。」




(さて、本当に来ると良いが…)


しばらく(あた)りを見渡(みわた)すアストラ。

時刻は『AM0:23』。


他の客席には2、3人ほど客が座っていた。




(違う。)



(流石に早すぎたか。)


と、ミルクをもう一口飲もうと、今度はハチミツを少し入れた。

すると、静寂の中ー



"ガランッガラン"



ーと、扉の(ひら)く音が聞こえた。




横目でアストラが見ると、探している人物がやってきていた。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


感想やブックマークなどしていただけると、今後の励みにもなりますので、応援よろしくお願いいたします♩



[今回の一言♩]

久しぶりにノコギリで木材切った…腕痛い。

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