欠片66.『潜入ー1日目』
欠片66.『潜入ー1日目』です!
※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明
[]=人物名と年齢、種族
「」=人物の話しているセリフ
『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称
()=人物の心のセリフ
《》=人外、多種族などの心のセリフ
【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明
・・=強調
" "=強調
ー1本=幕間、過去
ー2本=時の流れ
話は遡り、潜入開始へと時は戻る。
【大要塞 極子水星要塞】
【要塞近くの森林内】
バシュンッ。
目の前には、広大な更地が広がっていた。晴天の中、心地よい風が吹いており、森の端には、瞬間移動したアストラとクロードの姿がそこにあった。
「よし」
「ワタシはこのまま、機屑物を狩りに行く」
「貴方はどうする?」
カチャリ。と音が聞こえ、クロードが返事をした。
「私は街まで行きます。」
「要塞のすぐ手前の辺りに、少しだけ他の扉よりも…大きな扉があります。」
「そこに『旅人旅館』へ向かう、地下へ入り口がありますので。」
・・
「そこに一度、赴きましょう。」
「今後は、彼らをその一室にお連れいたします。」
と手短に要点を伝えるクロード。
「分かった」
「結構日前には、もう一仕事してもらうぞ」
「承知しております。」
「では、よろしく頼む」
「はい。かしこまりました。アストラさんもお気をつけて。」
と微笑みながら見送りをするクロードだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【祈祷要塞 大聖堂内】
「ほんとに行っちゃったよ!!」
「マジでいないじゃん!すごっ!!」
目の前で消えた、アストラとクロードを見て、「うっは!うっはー!」とサーチは興奮する。
『ねえ、そんなにはしゃいでも』
『アタシらはまだ数日先なんだから、考えても無駄よ〜』
と、呆れたように話すフロデューテは、そそくさと教会を後にする。
『アタシはこっちでやることやるから』
『サーチ、アンタも準備しておきなさいよー!』
「分かってるよ!」
とサーチは返事をして、自分の拳を握りしめる。
その手を見つめ、白骨屍屑山での戦いを思い出していた。
(あの時の…不思議な感覚。)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(どうすればいいか、手に取るように分かる)
(なにをしたらいいのかも)
(なんだ、この感覚…不思議な感覚だ)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(オレは、あの力を…上手く使えるようにならないと。)
「よーし!今日も鍛錬だー!!」
と、教会から走り去っていくのだった。
その光景を、後ろから見つめていた聖女[ホリー]は呟く。
「…ふふっ。これからが大変ですけれど…応援してますわ。」
「サーチ様っ♡」
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
感想やブックマークなどしていただけると、今後の励みにもなりますので応援よろしくお願いいたします♩
[今回の一言♩]
いつのまにか、この漫画アニメ化してたんだ!ってやつが多いことに気づいたよ。(泣)
見る暇ない…




