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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第一章ー極子水星要塞〜演劇の始まり〜ー
67/264

欠片65.『潜入ー9日目』

欠片(ピース)65.『潜入ー9日目』です!


※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明

[]=人物名と年齢、種族

「」=人物の話しているセリフ

『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称

()=人物の心のセリフ

《》=人外、多種族などの心のセリフ

【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明

・・=強調

" "=強調

ー1本=幕間、過去

ー2本=時の流れ



「オマエには…歩いてもらうぞ」



【その言葉の意味を知るには、もう少し先の話となる】


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【大要塞 極子水星要塞(ミニマルフォートレス)


【アストラの潜入から8日目】



地下繁華街(ちかはんかがい)

地下にある、四方(しほう)14mの広さをした地面の部屋を、何部屋にも繋げて作られた広い空間。そこには、明るい照明や整備された通路と床。その(かく)部屋の至る所に、商店が立ち並んでいた。

その中を、黒いフードを被った少年が、一人で歩いていた。

その少年は、とある武器売り場で足を止める。



『よう〜にいちゃん〜!昨日も来ていたが、ここいらではみねぇ顔だなぁ!』

『昨日の嬢ちゃんはいねぇのかい?』


と、ドワーフのおっちゃんがサーチに話しかけてきた。



「ヘヘヘッ、今日は一人だ!それにオレは最近ここに来た見習い商人なんだ!」

「今は、この街で大商人になるための勉強中なんだ!」



『ほぉ〜ぅ、そいつぁ感心だな!これから先…大変だろうが、まぁ頑張ってくれや!』


「おうー!ありがとな!」



「それでさーー」



しばらく、その男と話をしていたサーチは「またなー!」と、手を振りながらその場を立ち去った。



(さて…昼からは始めないとな)



「それまでに、もうちょっと情報集めとかないと!」


と、顔引き(ひきつ)らせながら、口に出した言葉は…ネガティブなものだった。


「じゃないと…」

「あとで師匠に、絶対ドヤされる…」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【地下 旅人旅館(イン・トラベル)の一室】



「クチュン。」


『あら、風邪でも引いた?』



「フフッ、まさか」

「誰か…ワタシの噂でもしてるんだろう」



『それもそうね』と微笑んだフロデューテは、アストラと行動していた。


広さ14m四方(しほう)の、シンプルな客室の中で、フロデューテは魔屑道具(ませつどうぐ)を作製していた。



「順調か?」


『ええ、でももう少しかかりそう』


「どのくらいかかる?」



『うーん…』と少し悩んだ後、フロデューテは答える。



『三日!!』

『あと三日ちょうだい!それまでには必ず完成させるわ。』



「分かった」

「素材はまだ足りそうか?」


と、部屋を後にしそうになりながら質問する。



『ええ、おかげさまでね!』



「そうか」

「なら、ワタシは別件で出てくる。あとは頼んだぞ」


『りょーかいー!気をつけてねー!』



「ああ、数日後にまた来るよ」



と言い、アストラは部屋を出て行った。



『さーてっ!!ゼッタイに間に合わせるわよ!!』


と"ガチャガチャ"音を立て、再び作業にもどるフロデューテだった。



最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


感想や評価などしていただけると、今後の励みにもなりますので応援よろしくお願いいたします♩



[今回の一言♩]

本日は寝不足でございます。でも、徹也します!

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