欠片60.『もう一人の能力者』
欠片60.『もう一人の能力者』です!
※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明
[]=人物名と年齢、種族
「」=人物の話しているセリフ
『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称
()=人物の心のセリフ
《》=人外、多種族などの心のセリフ
【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明
・・=強調
" "=強調
ー1本=幕間、過去
ー2本=時の流れ
【祈祷要塞にある病室内】
「これから、皆様はどうされるのかしら?」
とホリーが質問した。
「オレたちは、このまま極子水星要塞に向かうよ!」
「そう…」
「では、送っていきましょうか?」
「送る?」
「どうやって?」
『ここからだと、一度、白骨屍屑山まで戻って、南東に進まなきゃいけない』
『それに、極子水星要塞までは、まだ900km以上はあるハズよ?』
「ご安心ください♩フロデューテさん」
「そこはクロードがいるから、問題ありませんわ!!」
「クロード」
とホリーは名前を呼び、説明するように促す。
「コホンッ。」
「私から説明いたしましょう。」
「私の能力は『記憶移動』です。」
「それはどんな能力なんだ?」
「私が一度でも訪れた場所、人物の元へと、一瞬で移動できるものとなっております。」
「はぁー!?なんだその便利な能力ー!!」
「最高じゃん!!スゲェー!!」
「ただし、制約はあります。」
「一日一回までしか使用できません。」
「人数制限は…二人以上は試したことが無いので、分かりませんが…。」
「試してみないとってことか」
「そうなりますね。」
「では、わたくしとクロードは、大聖堂にてお待ちしておりますので」
「準備ができたら、お声をかけてください」
とニッコリと笑顔で3人に話しかけた。
「分かった!ありがとう!ホリー!!」
「…い、いえっ!!サーチくんのためですもの//」
『アラアラ〜…ウフフッ』
と気づく者と気づかない者がいるのであった。
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「てかさ、結局…聖屑札使ってないよな」
『確かに!せっかくアタシが作ったのに〜!』
『魔屑道具は使われてなんぼなのに!!悔しいッ!!』
「…まあ、いずれ使うことがあるかもしれん」
「とっておいて損はないだろう」
とアストラに励まされるフロデューテだった。
そして、サーチに気づかれないようにアストラは、フロデューテに声をかけた。
「フロデューテ、あとで少しいいか?」
『ええ、どうしたのアストラ』
「サーチのことで話がある。」
『…!!分かったわ。」
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「なら、そういうことで頼む。」
『ええ、分かったわ。』
2人はサーチがいない場所で約束を交わしていた。
その後、3人は大聖堂を目指して、祈祷要塞の中を歩きだした。
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[今回の一言♩]
別サイトカクヨムさんのほうで、別の小説を連載し始めました!Xにも詳細があるので、良ければご覧ください♩




