欠片59.『それぞれの勢力』
欠片59.『それぞれの勢力』です!
※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明
[]=人物名と年齢、種族
「」=人物の話しているセリフ
『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称
()=人物の心のセリフ
《》=人外、多種族などの心のセリフ
【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明
・・=強調
" "=強調
ー1本=幕間、過去
ー2本=時の流れ
「『奇跡』!!」
その言葉と共に、サーチの体はみるみる回復していった。
「よーし!おわったよー☆」
「おぉー!!ありがとう!」
「それじゃあ、残りの二人も治してあげるね!」
とアストラとフロデューテの傷も、簡単に治してしまった。
『ありがとう!聖女様!』
「感謝する」
「サーチくんの仲間だからね!今回は特別だよ?」
「お代もとらないから!だい、だい、だーいサービスー!!!」
「ほんとか!ありがとうー!!」
満面の笑みでお礼をするサーチの笑顔に、ホリーはポッと照れながら、心臓の鼓動が激しくなっていた。
そうして、傷も癒えた3人は、今後の行動について話そうとしていた。
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【白骨屍屑山 麓の街】
グチュルル…
シュルルルルッ…
不気味な音と共にレイとリプの血が動き始める。
その血から、人影が現れ始めた。
そのタイミングで、商人[ユリニト]が喋り出した。
『やっぱり、現れましたねぇ〜♩』
『八天星 メリウス・マーキュリさん』
『お待ちしてましたよ〜♩』
その姿は、白衣を身に纏い、ピンクがかった暗い紫色の、ウェーブがかけてある、長髪の女性が立っていた。その左右の髪の先の一部は、2匹の蛇になっており、それぞれ、深緑と灰色の蛇をしている。深緑色の蛇の瞳は赤く、灰色の蛇の瞳はオレンジ色をしていた。上半身は脇からピチッとした服装で、下半身は赤色のヒールに、長い黒色のロングタイトスカートを履いている。
「ウフフッ…あら〜こんなところでお会いするとはねぇ〜」
「待ってたって、まさかデートのお誘い?フフッ」
『まさか〜…アハハッ♩アナタとデートして』
『生きていられるヒトなんて、いるんですか〜?ハハハッ♩』
『シャァァア!!』
と蛇が威嚇する。
「あらっ、失礼ね〜。」
「今ここで殺してもいいのよ?」
「それに、ヒトだったら…でしょ?」
「ねぇ〜、七つの大罪『マモン』くん。」
「ウフフッ」
『……。』
「アナタ達の目的も分かってるわ〜」
「でもね、アナタにワタシは殺せない。」
『まあ…いいでしょう』
『今日は挨拶しに来ただけですから♩』
『また会えるといいですね♩』
とニコリと笑って、ユリニトは立ち去った。
「また…ね。ですって?バカね。」
「それはないわ。」
「ウフフッ」
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[今回の一言♩]
ヨーグルト系の飲み物だいたい美味しい説。




