欠片57.『お告げ』
欠片57.『お告げ』です!
※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明
[]=人物名と年齢、種族
「」=人物の話しているセリフ
『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称
()=人物の心のセリフ
《》=人外、多種族などの心のセリフ
【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明
・・=強調
" "=強調、効果音など
ー1本=漫画の場面転換、幕間、過去回想など
ー2本=漫画で例えた時の流れ
誇らしげにふふんっと言い、上から見下ろしてくる聖女ホリーに対して、ベッドの上にいるサーチは、ドン引きしていた。
「それで、アナタのお名前をまだ」
「聞かせていただけてませんのですけれど?」
「あ、あぁ…オレはサーチ」
「サーチね!分かったわ!」
「アンタはホリー、だっけ?」
「ええ、そうよ!今後、アナタのお嫁さんになるから、覚えておきなさい!!」
『….』
『ええええぇ…』
一瞬シーン…と静まり返り、サーチ達はドン引きしていた。小声で悪口まで言う始末だ。
「なにこの子…完全にヤバいヤツじゃん…」
『ああ…アタシからみてもかなりヤバいと思う…。』
《これが…聖女様か…アハ…ハ…》
すると、クロードがサーチの耳元で囁く。
「…オイ、クソガキ」
「テメェ…ホリー様の求婚に対してなんだその態度は。」
「殺すぞ。」
「ヒュェッ!!」
それを聞いた瞬間、サーチはビビリちらかし、愛想笑いでホリーに接し始めた。
「それで…聖女様が、何故ワタシたちの傷を癒しに来たんだ」
アストラが口を開く。
・
「わざわざ こんな所にまで。」
冷徹な目で、静かにホリーを見つめる。
それに対してホリーもアストラの姿を見て返事を返す。
・・・
「そう、アナタが…」
「いいわ!教えてあげましょう!」
「お告げがあったの」
「お告げ?なんだそれ?」
スチャッ。
とメガネを整え、クロードが口を挟む。
「聖女様は、女神様にお祈りをした際に」
「女神様の心声が聞こえてくるのですよ。」
「その声は、私達には聞こえません。」
「聖女様だけの力なのです。」
「へぇ〜」『そうなんだ』
3人の前で、目を瞑り、ホリーは語り始める。
「お告げはこう…」
「混沌の世に」
「二人の少年が 世界を救う」
「星の欠片となるだろう。」
「双星の欠片は やがて」
「流星となり」
「闇を打ち砕く希望の光と ならん。」
「しかし 流星はまた」
「欠片へと 戻ることになるだろう。」
「…と、これがわたくしが聞いたお告げよ!」
「……。」
アストラは黙って聞いていた。
一方でサーチやフロデューテは意味が分からず、困惑していた。
「んん〜?星やら闇がなんたらとか、よく分かんねぇ〜」
『二人の少年って…どういうこと?』
二人がぶつぶつ言っている中で、ホリーは自慢げに声を張った。
「ふっふーん!!」
「なんと!そのお告げの一人がー!!」
「サーチくん!アナタなのよ!」
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[今回の一言♩]
いつかヌッコ飼いたい…




