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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第一章ー極子水星要塞〜演劇の始まり〜ー
55/260

欠片53.『二人の少女との死闘ー⑥』

欠片(ピース)53.『二人の少女との死闘ー⑥』です!



※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明

[]=人物名と年齢、種族

「」=人物の話しているセリフ

『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称

()=人物の心のセリフ

《》=人外、多種族などの心のセリフ

【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明

・・=強調

" "=強調、効果音など

ー1本=漫画の場面転換、幕間、過去回想など

ー2本=漫画で例えた時の流れ


リプの攻撃を受け、左腕を潰されたアストラの雰囲気が変わった。



(まずはヤツの"魔力反応"を確かめる)



瞬間移動をしているかのように、リプの近くを動き回りながら、『(スティング)』を撃ち続けるアストラ。


スピード重視のため威力は少し(おと)るが、それは殺すための『(スティング)』ではなく、リプの体を探るためだった。



(見当たらない)


(思い当たる箇所(かしょ)は潰したハズだ)

(何故だ?)




『…ヴガァァア!!』


"ドゴォォォン"!!



サッ!っと身をかわし、横目で先ほど貫いた胸の部分を見ていた。



(これは…)



「そういうことか」




バッ、ババッ!!



"ドゴォォン"!!!



リプの攻撃をかわし、片手でバク転しながら距離をとるアストラ。


そして、右足を後ろに広く下げ、(ひざ)を少し曲げることで重心を安定させた。

左腕を低めに構え、右腕を後ろに引き構える。



「この突きは通常の『(コンベックス)』よりも威力は劣る」


「だが…」




「『(コンベックス)乱反射(スピア)』」



"ドシュシュシュ"!!!!!



次の瞬間、リプの体中に無数の孔が空いていた。


その孔の大きさは、5cmほどの孔であるため、『(コンベックス)』より威力は劣るが、貫通力は変わらない。


そしてーーー





「この技は…"空気を突き、弾き飛ばす"」





ーそれは、脅威的(きょういてき)空気弾(エアガン)となる。




"パリンッ"!!



と、リプの体から音が鳴る。

そこには紫色に染まる、5cmほどの球体が砕けていた。



魔核(まかく)…」


「やはり、肉体の中で移動させていたか」




(常に移動させることで、肉体が無限に再生し続ける体となるだろう)



(だが、屍人(グール)は本来シビトだ。)

(動く動力は、"魔力で"動かされている)



(その源である魔核(まかく)を壊せばヤツらは()ちる)




「時間をかけすぎたな。」


「サーチたちも無事であるといいが。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【サーチサイド】



レイの顔面めがけて放った銃弾は直撃し、レイの顔の上部分を吹き飛ばしていた。



"バカァァアッ"!!!"ビチャチャ"!!


ボトボト…ボト……。



「…ハァ……ハァ…やった…。」



「…やった!やったぞオレは!!」

「なんかよく分かんねぇけど…オレだけの力で勝てた!!」




『まだよ!!サーチィィ!!』


と、少し離れた所から、フロデューテの声が聞こえ、振り返るサーチ。

そこの後ろから、"グチュグチュル"……と音が聞こえた。


     ・  ・

「えっ?…うッ…で…」



"ボグゥゥゥッ"!!"バキポキッ"!!



"ドガァァァンン"!!!

                      ・・

再生中の頭に気を取られたサーチは、レイによる右腕の攻撃を受けた。

右腕と横腹部分を殴られ、吹き飛ばされたサーチは…壁にぶつかっていた。


「……ぅヴ…ガハッ!!!」


"ビチャビチャ"と、口から血を吐くサーチ。

右腕は折れ、肋骨(ろっこつ)も数本折れているサーチは、意識が飛びかけていた。



「…ぅっ……ゴプッ……ゼェ…ハァ…」

「"ヒュー"……"ヒュー"…」



『サーチィィ!!!』



(フロ…デューテ…。来るんじゃねぇ。)


(やめろ…死ぬぞ。)



「…ゥ…オレは…」


(このまま死ぬのか)




(オレ…は…なんで…こんなところに…)


(ほんとだったら…ツベチカのおっちゃんと…)



(みんなと…)


➖ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「みんなは!?オレが住んでる故郷はどうなったんだよ!」


アストラは答えた。


「滅びた」


「オマエの故郷だけではない」

「もう王国は存在しない」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー➖




(…!!)


(…そうだ…おやっさんやみんなはもう…)




➖ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「これからはオマエが守りたいものを守ればいい。」



「復讐でも構わんが、最終的に決めるのはサーチ」


「オマエ自身だ。」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー➖




「……ヴグッ…」




➖ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「いつかここを出て」



星屑(ガラ)欠片(クタ)を探す旅に出る!」


「そんで、ヤツらをぶっ壊す星屑(せいせつ)をつくるのがオレの夢だ!!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー➖




「…ヴヴ……オ"レ"は"…!!」


「ごんな"…ところ…で…」



「……死ね"…な"いんだよぉ"ぉ"ぉ"お"!!!」



キィィィィイン!!!


その瞬間、サーチの背中の上部分が、オレンジ色に光り始めた。



最後まで読んでいただき、ありがとうございます!



[今回の一言♩]

アイス食べたい。

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