欠片49.『二人の少女との死闘ー②』
欠片49. 『二人の少女との死闘ー②』です!
※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明
[]=人物名と年齢、種族
「」=人物の話しているセリフ
『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称
()=人物の心のセリフ
《》=人外、多種族などの心のセリフ
【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明
・・=強調
" "=強調、効果音など
ー1本=漫画の場面転換、幕間、過去回想など
ー2本=漫画で例えた時の流れ
『キミとボクで、あっちの白髪の子が勝つか、それともボクの仲間が勝つか』
『賭けをしよう!どうかな?』
『アハッ!!ナニそれ〜〜オモシロソウ〜!!』
『でしょ〜?もしボクの仲間が勝ったら、キミと戦うことになるだろうし』
『一時的に観戦するのはどうかな?』
『ン〜イイよ〜!マってあげるよ♩』
すると、レイは自分の腕を噛み出した。
腕からはボタボタと血が流れ出る。
《うわぁ〜…なんか怖いことしてる…》
《けど、なんとか時間は稼げそ……》
バシュッ!!!
その瞬間、ユリニトはレイが血で作り出した細長い剣で、上半身と下半身を真っ二つに切り裂かれた。
『アッハハハハ!!!ナワケねーだろボケがッ!!!』
『サッサとシネよ!!!』
ドサッ…とした下半身が倒れる音と共に、ユリニトの上半身は宙を飛び、地面へと落ちた。
ボトッ……
口元からは血が出ており、反応はない。
『リプの方はオワッタかな〜〜?』
ピクッ…
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【アストラサイド】
距離を保ったまま、二人はジッとして睨み合っていた。
ジリッ…ジリジリ……
砂を踏む音が聞こえる。周りの戦闘音が聞こえないくらい二人は集中していた。
(コイツ…)
(蹴った時に違和感があった。)
(内臓を潰す威力で蹴ったハズだ。それなのに…)
「無傷、か。」
(血すら吐かないとはな)
(屍人とは、死んだ人間だ)
(それでも臓器は、あると思ったんだがな)
(…なのに、なんだこの違和感は)
(あの感触…)
『ホラホラーー!!イクよーー!!!』
『『増屍増死!!』』
アストラ目掛けて振り下ろしてきた右腕が、一瞬ボコボコ動き出した。
そして、スグに元の形へと戻りアストラを殴る。
アストラは正面から両腕をクロスにしてガードした。
『オラァァァァアーーー!!!シネヤァァァ!!!』
バッ!!
ドゴッ…ゴッ!!!
「この威力は…!」
再び、真っ直ぐに吹っ飛ばされたアストラは、空中で体勢を変え、建物に着地する。そして、ヒビが入った壁を蹴った。
その反動でさらに壁にヒビが入る。一瞬にしてリプの目の前まで到着し、リプの右目に『龍屑・孔』によって突きを繰り出した。
『ハ?』
「『針』!!」
ボジュッ!!
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【サーチサイド】
ピクッ…とユリニトの中指が動き出す。
『リプの方にイこっ〜〜と!!』
『待て。』
少しだけ低めの声が聞こえてくると、レイは気づいた。
『!?』
『ナンデ…オマエ!!』
レイが振り返ると、ユリニトの体がくっつき始めていた。
『少しだけ…格の違いを見せてあげるよ。』
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
[今回の一言♩]
ブックマークの追加、ほんとうにありがとうございます!!気づいた時、めちゃくちゃ嬉しくてニコニコしてます(๑˃̵ᴗ˂̵)♩感謝!!




