欠片25.『成長』
欠片25.『成長』です!
※コッキング
スライドを引いてバネを縮める動作
※本作の「」と間にある───の種類について説明
[]=人物名と年齢、種族、テキスト
「」=人物の話しているセリフ
『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称
()=人物の心のセリフ
《》=人外、多種族などの心のセリフ
{}=人物の念話
{{ }}=他種族の念話
【】=漫画で例えると『四角い囲みのナレーション語り』や『用語説明』
・・=強調
" "=強調、効果音など
─1本=漫画で例えると『場面転換』や『幕間』
➖─➖1本=過去回想に入る終わる・過去の時間軸
─2本=漫画で例えると『時の流れ』
"タンレン"と称して、馬車から広い場所に移動した2人。
そして、アストラとサーチの2人は武器を構えた。
"ガチャリ"──
「『龍屑・叩』」
「し、師匠…?なんで『叩』を取り出してるんです…?」
・・
「……これは鍛錬」
「必要なことだ。」
「あぁぁ〜クソォ〜!!!『叩』まで使ってくるとかマジのやつじゃん!!!」
『龍屑・叩』
白い装甲をまとっており、見た目は刃の幅が広く30cmくらいはある。
そして、"斬る"ための剣ではなく"潰す"ための剣である。
そのため、刃は鋭くなっておらず、上から見た刃の厚さは5cmくらいの大剣となっている。とても重量はあるらしいが、アストラは片手でなんなく振り回している。
「いくぞ」
「…ックソ!!」
"ガチッ"!!
※
サーチは『破片ノ銃剣・屑』をコッキングし身構えた。
"ザリッ"……
"ドンッ"!!
(消えたッ!!)
(……!!)
地面を蹴る大きな音と共にアストラの姿を一瞬見失ったサーチは、反射的に身体を前方右斜めに振り返るように素早くステップした。
"バッ"!!
(後ろ!!)
"ブンッ"!!!"バフュゥゥン"!!!
と、空を切るように音が鳴り、空圧で吹き飛ばされそうになったが、やや"体の左側"を捉えた銃口から2発の弾が発射される。
"ガチッ"! "パパァン"!!
スローモーションのように、目の前の弾丸を見ながら"右側に避ける"アストラ。
弾丸はアストラの髪の毛を擦り、通り抜ける。
「…チッ!!クソッ!」
「やっぱ当たんねぇか!」
・・
「初撃の後がおそまつのままか?」
「な……わけ!……ねーだろッ!!!」
後ろに倒れ込むように撃っていたサーチは、一回転したあとに地面を蹴り起き上げると、銃口の上に2つあるトリガーの内もう一つを引いた。
そして、再びアストラめがけて引き金を引いた。
"ガチッ"!!
"パァシュン"!!!
その瞬間、銃口の先についてある剣が発射され、その後ワイヤーが伸び始めた。
「!」
(剣先か)
しかし、その攻撃もなんなくかわしたアストラに、サーチは"ニヤリ"と口元をあげる。
「今だッ!!」
"ガチッ"!!
再び引き金を引いたその瞬間、ワイヤーが縮みサーチの体はアストラ目掛けて飛び出した。
・・・・
(そうか ワタシではなく後ろの木に)
・・・・・・・・・
(しかも最初のカウンター時に、ワタシが避ける向きを木の方向へ誘ったな……)
「オラァァァア!!!」
ものすごい勢いのまま片手で殴ったサーチだったが、その拳は簡単にアストラの手によって受け止められた。
「クソッ…これでもダメなのかよ」
・・・
「フン…まあ、あの頃の時より少しはマシになったな」
そう言いながら、アストラは昔の記憶を思い返していた。
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すぐさま2発目の銃弾を放った。
"カチッ"!
"パパァァン"!!
体の重心がブレたため、銃弾は当たったが猿人似屑の左腕を吹き飛ばしただけだった。すぐに体勢を立て直し、猿人似屑へと視線を向ける。
「クソッ!!またハズした!」
「でも……かなりの手負いのハズだ」
失った腕をみて激昂する猿人似屑。
────────────────────────➖
「判断力や状況把握は良くできている」
「だが…。まだ基礎が足りていない」
「基礎って…」
「単純な"力"と"速度"だ」
「もっと体力を上げ、筋トレをすることだな」
「明日からトレーニング内容を変更する」
「ちゃんとこなすように」
「おっす!!」
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
─裏メモ。─
『イアン・ブラック』の由来
鉄 アイアン
ブラックの方は、なんでそうしたのか忘れました。
鉄は黒いと勘違いしてたのかな?
それかなんか別の意味があったのかも。




