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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第二・五章─王国跡地編〜交錯する勢力達〜─
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欠片229.『心理戦と──』


欠片(ピース)229.『心理戦と──』です!




「魔力を込める箇所を限定することで、少ない魔力量でも威力を底上げすることが出来る。」

「武器との相性によって、武器の性能を最大限に発揮することが出来るとも言ったな。」


「つまり、相性が良ければ、少ない魔力でも工夫次第で強力な力を発揮する事が可能なんだ。」



「『おお〜!!』」


「そして、普段ワタシがやっているのが。『(ポア)』の先端部分に魔力を集中させることで、武器の貫通力をさらに上げている。」


カツン。


と、木の枝を再び地面に描かれた絵の辺りを差していた。



「どのくらい違うの?」


「?」

「威力か?」



「そう!」


「……」

「見ていろ。」



スタッ、スタッ──。


アストラは木の近くまで歩いていくと、『龍屑(リュウセツ)(ポア)』を構えた。

そして、右手を体の手前に引くと、勢いよく正面の木に突き刺した。



スゥ──……"ズドッ"!!!


シュゥゥゥ──。



木の表面は10cmほど孔が空いていたが、貫通まではしていなかった。

そして、次に隣の木の正面に歩いていくアストラは、全く同じように木に向けて『龍屑(リュウセツ)(ポア)』を突き刺した。



スゥ──……"ボッ"!!


今度は木に硬貨と同じ大きさくらいの綺麗な孔が空いていた。

そして、アストラは振り返ると、2人に向けて言葉を放った。



「違いが分かったか?」


その問いに、各々が答える。



「二回目は武器に魔力がこめられてた!」


『そうね、一回目は魔力も入れられてなかったから……ただの武器による衝撃かしら』



「どちらも正解だ。」



スタッ─スタッ。


そのまま新しい木の正面に立つアストラ。



「なら、これはどうだ?」



スゥゥ──……ブゥゥゥン。



"ドッ"─"ボボッ"──!!!



(きっさき)が木に当たる瞬間、一度円形の衝撃が走った。

そして、今度は木の横幅ギリギリに大きな丸い孔が空いていた。



「……いま。魔力が動いた。」

『……刀身の先に魔力が集まって見えたわ。』



「そうだ。二回目と同様に刀身に魔力を纏わせた。そして、突き刺す瞬間に魔力を(きっさき)へと動かした。」

「さらに──」



「魔力が放出された?」



「……!」

「見えていたか。」



「う、うん。ほんの一瞬だけど。木に触れた瞬間に、刀身から魔力が消えた。」


『うそ!アタシは全然見えなかった!』



「うぉぉぉぉ〜〜!オレすげぇー!!」



驚くフロデューテとはしゃぐサーチを見ながら、アストラは関心していた。



「………。」

(左目は使っていないようだな。)


(戦闘経験を経て、魔力を感じとることは自然と身についていたようだが。より鮮明に見えるようになったか。)

(朧げだが、放出も出来る。あとはコントロールだな。)



「これが、一点に魔力を集中させた場合の威力だ。」



「単に武器だけの破壊力なら、人間(ヒト)に対して攻撃するだけでも致命傷となるだろう。」

「だが。それは、魔力を持たない人間(ヒト)に対してだ。」


「魔力を持つ手練(てだれ)は、体に魔力を(まと)う。」

「サーチは意識して使った事があるだろうが、フロデューテは鬼神(オーゴット)になった時に無意識化で使っていたと聞く。」



「もう知っていると思うが。魔力による障壁は、相手からの攻撃を軽減できる。」



「確かに、あれがなかったらヤバい時ばっかりだったかも……」

『そうね。アタシも神鳥(シンチョウ)の攻撃をまともに受けてたらヤバかったかも。』



「ただ、必ずしもダメージを軽減出来るわけではない。」

「その状態でもダメージを与える方法があるんだ。」



「え?どうやんの!!」

『知りたいっ!』


「先日、会議室で話したことを覚えているか?」


「『うん』」



「異空間の中で、クロード殿の魔屑石(ませつせき)が発動できない理由を話したな。」



「『あ!!』」



「『魔力干渉──っ!!!』」



「そうだ。自身の魔力を放出し、相手の魔力を乱すことで攻撃の通り道を作るんだ。」

「ただし、それをするには──」



「『相手より、多いい魔力じゃないとダメっ!!』」



「フフッ。よく分かってるじゃないか。」



「だが、その為だけに膨大な魔力を使うということは──」

「それだけ消耗する。ということでもある。」



「確かに…。」

「攻撃にも使うもんなぁ〜。」



「だからこそ、使い所を見極める必要があるんだ。」

「その為に、魔力制御による──」



「"部分的な"魔力強化だ。」



『そっか!魔力を制御出来たら。節約して戦えるし、その分長く戦えるわ!』



「それだけじゃない。相手の油断も誘える。」


「魔力をギリギリまで纏わせないことで、こちらの攻撃の威力を悟らせずに済む。」

「さらに、相手の魔力量を見てから、魔力量を決め防御。そして、カウンターも狙える。」


「ギリギリのタイミングを見極めれるようになれば、相手に攻撃の威力を誤認させることが可能だ。」

「そこまで自由自在に制御できれば、かなりの練度と言えるだろう。」



「『おおぉ〜〜!!』」


アストラの話を聞いた2人は感激していた。



最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


[今回の一言♩]

お休みの間、物語と一緒に大罪メンバーと昔物語メンバーの能力を考えてました。

厨二心くすぐられるような内容があるので、今後もお楽しみに。


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