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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第一章ー極子水星要塞〜演劇の始まり〜ー
22/253

欠片20.『後釜』

欠片(ピース)20.『後釜(あとがま)』です!


※本作の「」と間にある───の種類について説明

[]=人物名と年齢、種族、テキスト

「」=人物の話しているセリフ

『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称

()=人物の心のセリフ

《》=人外、多種族などの心のセリフ

{}=人物の念話

{{ }}=他種族の念話

【】=漫画で例えると『四角い囲みのナレーション語り』や『用語説明』

・・=強調

" "=強調、効果音など

─1本=漫画で例えると『場面転換』や『幕間』

➖─➖1本=過去回想に入る終わる・過去の時間軸

─2本=漫画で例えると『時の流れ』



【2日後】



『よおぅし!!型が出来たぞぉ!!』


「よっしゃぁあ!!!」



『さっそく造ってくかァ!』


「おっす!」



『今回はパーツごとに型をとったからな』

『なかなか数があったぜぇ』


木で設計した模型と四角い型を2つ用意し、型の中に湿った砂を入れ、その中に模型を埋める。

その後、砂を固めて片面の型を取り外す。

その工程を何回も繰り返しパーツの型を作ったのだ。



『さて……と、ここから調合しながら溶かしていくぞ』


『ミスリルは一度溶かしてるが、もう一度溶かさねェといけねェな』



『その前に……』



『先に白鉄(ハクテツ)破片(クズ)を溶かしてくぞ!』

『そのあと徐々に温度を上げてミスリルを混ぜてく』


『ミスはできねぇ!ここから先は気ィ抜くんじゃねぇぞ!サーチ!!』



「おう!!!」



─────────────────────────


─────────────────────────



「もういいのか?」


アストラがサーチに問いかけてきた。



「うん!」

「完成したんだ!新しいオレの破片ノ武器(ウェード)!!」


「はやく使いてぇ〜!!」



「フッ」

「それなら、もっと鍛錬しないといけないな」



「あの〜アストラさん……?いちおう〜…これでも毎日頑張ってるんですけど…?」



サーチは眉を(ひそ)めながら、ビミョ〜な顔でアストラの顔色を(うかが)った。



「何か言ったか?」


鋭い目つきで上からの目線により、サーチはかしこまる。



「い、いえ!なんでもありませんッ!!」



─────────────────────────



極子水星要塞(ミニマルフォートレス)から北西912km】



白骨屍屑山(コープスベッジマウンテン)  (ふもと)の町中】



道案内の看板の前で2人の少女が話していた。



「ネェネェ〜、ホントに来ると思う〜?」



「キャハッ!!どうだろうネー!!」

「でも、メリウス様のご命令だシー」

 


「待つしかないよネ〜〜?」

「ないよネ〜〜?」




「……リプがオッキイほうヤるからー!!」

「レイはちっこいガキの相手ネー?」



「ハ?レイがオッキイほうなんだけど〜〜!?」

「ブッコロスよ〜〜?」



「アァ!?やんのかテメェー!!ギタギタにしてやろうかー?このクソ◯ッチが!!」


「テメェこそナニ様だよ?アァン?」




『………ンンッ〜〜〜────』




「じゃあさぁ〜カケでキメよっ〜か〜!」


「いいネー!ソレでキメよっかー!」



─────────────────────────



鉄屑要塞(スクラアイフォートレス)  北門】


子爵 [イアン・ブラック(260)]

  [種族:ハーフドワーフ]



鉄大猩久屑(アイアンゴリラ)の件では世話になった!!』

『感謝しますぞ!アストラ様』



「いえ。こちらこそ面倒になった」

「ありがとう」





『サーチ!元気でな!!』


鍛治士『テツゴウ(126)』

   『種族:ハーフドワーフ』



「おーう!!!テツゴウのおっちゃんもほんっとうにありがとうー!!」

「造ってくれた破片ノ武器(ウェード)、大事にするよー!」



─────────────────────────



サーチが公爵と話してる間、テツゴウがアストラに声をかけた。



『オイ、アンタ』



「?」


              ・・

『アンタ、ルインルーナ王国の後釜(あとがま)だろ?』




「……!」


「元……だがな。」

「それがどうした?」




『……。』

『いや……ソレなら良い。』



『……サーチのことはどこまで知ってる?』



「……。」

「悪いが…答える義務はないな。」



『そうか…』


『サーチのことは頼んだぞ』



『アイツが師だったんだ、アンタならわかんだろ。』




「ああ……。」

「分かっている」



公爵との会話が終わったサーチが大きな声でアストラを呼んだ。



「お──い!!師匠ー!」


「そろそろ行こうぜー!!」




「ああ、すぐに行く」


こうして、再び二人は南東にある『極子水星要塞(ミニマルフォートレス)』を目指して歩き始めた。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


感想やブックマーク、Xのフォローなどしていただけると、今後の励みにもなりますので、応援よろしくお願いいたします!


─裏メモ。─


『オルニス・モア』の由来


オルニスは、ギリシャ語で「鳥」を意味してて

モアは、ニュージーランドにかつて生息していた鳥類らしいんですけど、「ダチョウ」に似てて話のイメージと合っていたので採用しました。

ちなみに、星屑の世界では日本の苗字呼びとして読んで作ったので、海外でのファーストネームとラストネームはありません。


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