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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第二章ー彷宵徨要塞〜あの日の覚悟と鳳凰の願い〜ー
205/262

欠片203.『銀白鳥を討て─② 〜動き出す影』


欠片(ピース)203.『銀白鳥(ぎんはくちょう)()て─② 〜動き出す影』です!



【3日後】


3日前の会議により、事の顛末(てんまつ)をかいつまんで民に話した後、サーチたちは彷宵徨要塞(イブニングフォートレス)から出発しようとしていた。



「今度はサポートを頼むぜ!サンッ!!」


『御意。お任せください!!』


サンを加え、各々が駱駝屑(タクセツ)の手綱を握っていた。

そして、フロデューテは見送りに来た人々に挨拶をした。


『みんなァ〜〜!!必ず帰ってくるから!お姉ちゃんのことはよろしくね!!』



『フロデューテ様〜!どうかご無事で〜!!』

『ワタシ達の未来を、お守りください!!』

『トイスト様もお気をつけて〜〜!!』


『ありがとう!みんなー!少しだけ留守にするけど、みんなの力を信じてるよ!』

『じゃあ、行ってくる!!』



『『オォォォォ〜〜!!!』』


みんなの声援に押されながら、5人は駱駝屑(タクセツ)に乗り砂漠を進み出した。



─────────────────────────



【とある場所】


暗闇の中に微かに光が差す部屋の中で、3人の黒い影が見えていた。



「予定通り、灼熱の鬼人(きじん)の妹が旅立ったみたいだぜ。」


無手勝流(ウィーフリング) 団員 [無名(ムメイ)(48)]

        [種族:ヒト]




無名の言葉に、暗闇の中から低音でゆっくりとした声が響き渡る。



「そうか……。」

「グルーミーの言う通りになって良かった。」




「今後はどのような動きをするのですか?」


無手勝流(ウィーフリング) 団員 [勝亭(カッテイ)(12)]

        [種族:ヒト]


と、髪の毛にうねりっ気のある黒髪の少年が質問した。



「今はまだ動かなくていい……。不都合が起きた時か、魔王の動き次第だ。」

「勇者パーティーの動向にも気をつけておけ。」



「分かりました。」



手縫(テガカリ)流浪(ルロ)はどこへ行った…?」



手縫(テガカリ)は、グルーミーさんのとこへ。流浪(ルロ)は、「やる事がないんならのんびりしたい」って言うから適当な所に放りました。」



「そうか。」

「まぁいい……。手縫(テガカリ)にはグルーミーに運命をまた聞くように伝えろ。」



「分かりました。では、お先に失礼します。」


ガコッ!!


ギィィィ────パタンッ。


と、勝亭(カッテイ)の後ろの空間からドアが開き、消えていった。



「なぁジィさん。あんまりチンタラすんのも別にいいけどよ〜〜。アンタの寿命のほうが、先に尽きるんじゃねぇーの?」

「大丈夫なんだろうな。」



「……限界など、とうに迎えておる。」

「禁忌を使っておるだけだ。」


「必ず……ヤツを。」



「………。」

「フン。……執念深いねぇ。まっ、いいけどよ〜退屈な世界にならねーように頼むぜ。」



─────────────────────────



彷宵徨要塞(イブニングフォートレス)から北に36Km】


駱駝屑(タクセツ)に乗ること1日半。

サーチ達はいまだに砂漠の上にいた。

 


鳳凰屑神鳥(ホウオウセツシンチョウ)との戦い、俺にできる事ってあんのかな。」


サーチが不意に呟くと、ヘーパが答えた。



『ボクだって、ここまで強大な機屑物(ガーベマジル)との戦いは初めてだよ。』

『心配になるのも分かる。でも、やらないといけないからね。』


「いや、そうじゃなくて。それは分かってんだけどさ。歴史の本にも載ってたけど……大抵の機屑物なら、破片ノ武器(ウェード)でも倒せるじゃん?」

「でも、強大な化け物を倒せたのは『星屑(せいせつ)』じゃないと倒せなかったんだろ?」

「それに、倒せなかったヤツらもいるし。」


「この場に『星屑』を持ってる人はいないだろ?だから……本当にソイツを倒せんのかなって。」



『えっ?』

『いや、サーチくん。星屑なら……』


と、ヘーパが後ろをチラ見したその時、前方にいたフロデューテが声を上げた。



『あっ!見て!やっと砂漠を抜けた─!!』

「おお〜!!草は少ないけど、平原になったな─!」


『サーチ殿!急ぐと危ないですよ〜』


速度を上げるサーチにサンが心配しながらついていく。

それとは逆に、ヘーパは少しだけ緩めアストラの隣を並走していた。



『……。』

『その、彼には伝えていないんですか?』


「……必要のない事だと判断したからな。それに、ワタシはあの子の師であり、恩師に頼まれた約束がある。」

「余計な干渉はしないようにしているだけだ。」


「ワタシの過去はどうでもいい。」



『そうですか……。』

『……貴方も話さないんですね。お強い方だ。』


「ヴィーナスとは親友だが、それでも話せない事もある。」

「サーチにしか話していない事もあれば、話してない事だってな。」



「だが、アイツの成長に必要なのは、ワタシからの言葉だけではない。」


「アイツ自身が見つけなくてはならないんだ。」



『成長する若者は見ていて心が躍ります。かつての自分のように……。』

『いざとなれば、貴方の星屑(せいせつ)に頼ることになります。』


「分かっているが、ワタシの力が発揮できる時ではないからな。倒し切れるかどうかは、貴方方次第でもある。」

「期待しているぞ。トイスト殿。」


『あっははは……。二人やみんなの為だからね。やれるだけやってみるつもりだよ。』

『絶対に。』



「おーい!!二人ともー!!」

「早くこいよ──!!」


と、サンが二人を見守る中、サーチとフロデューテは平原で手を振っていた。



最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


[今回の一言♩]

色々と勉強中。

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