欠片192.『新武器のお披露目』
欠片192.『新武器のお披露目』です!
【砂丘の防波堤】
「アレが花火ってやつか?めっちゃキレーじゃん!」
「花火が上がったってことは、砂屑飛蝗の生き残りが来るって事だよな?」
「ああ。」
花火を見た一向の内、砂疾隠のメンバーが異変に気づいた。
『待て!!あの花火……ヴィーナス様のものでは無いぞ!!』
「「!!!」」
「どういう事だ!?ヴィーナスのねぇちゃんのじゃねぇって。」
「……サーチ。行くぞ。」
「えっ?………おうッ。」
サーチは振り返ると、アストラの目を見て気持ちを切り替えた。
「ヴィーナスの元へ瞬間移動する。砂疾隠のメンバーも数名、こちらへきてくれ。」
「残りのメンバーは報告と増援でこちらへきて欲しい。頼んだぞ。」
『ハッ!!』
アストラの元に集まった2名の砂疾隠と共に、『記憶移動』の魔屑石を発動させ、4人はヴィーナスの元へと瞬間移動した。
"バシュンッ"!!
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倒れているヴィーナスの元に移動した4人は、状況が分からず困惑しそうになったが、アストラがすぐに指揮をして対処した。
「なッ!!ヴィーナスのねぇちゃん!!どうしたんだよッ!!」
『ヴィーナス様ッ!!』
『しっかりしてください!ヴィーナス様ッ!!』
「気は感じる。ヴィーナスは生きてるから心配するな。」
「それよりも、周りを見ろ。」
「えっ?あ、そうだ!砂屑飛蝗の生き残りがまだ!!」
「砂疾隠はヴィーナスを連れて行け。コレを使っていい。」
「彷宵徨要塞の医務室を思い浮かべるだけで、そこに瞬間移動してくれる。」
『感謝しますッ!!アストラ様ッ!!』
「行け。」
"バシュンッ"!!
と、ヴィーナスを連れた砂疾隠はその場を去っていった。
「ざっと数百はいそうだな。」
「全部ぶっ壊せばいんだろ!」
「そのために助っ人に来たんだ!!」
ゴソゴソ……。
魔掘屑箱から、何かを取り出すサーチ。
"ガチャリ"!!
「新破片ノ武器!!『魔銃棍・旋牙屑』!!!」
【魔銃棍・旋牙屑】
小型のレーザー銃とトンファーと呼ばれる旋棍を間接部分を接合することで遠近距離可能の武器となる。
その間接部分に魔力を送ることで、魔銃と旋棍を繋ぐ先にある間接部位に魔力を貯める事が可能となる。
貯められた魔力により、放たれるレーザーの威力は代わり、また、旋棍の奥にある接合部分からは魔力を具現化した魔力盾を張ることが可能。
形はサーチの思った形となる。
また、旋棍の先にある突起した部位は、完全に針のように尖ってはおらず、先が正方形となっている為、刺す武器ではなく、打撃による衝突撃波による破壊目的の旋棍である。
「新武器でさっさと終わらせてやるッ!!」
『龍屑・孔』を持つアストラと『魔銃棍・旋牙屑』を持つサーチはお互いに背を向けあって、迫り来る砂屑飛蝗の生き残りに武器を構えていた。
"キュゥゥゥゥン"───。
と、魔力バーに魔力を込めるサーチ。
左右のバーが赤く光り、バーがそれぞれ白から赤に変わっていく。
そして、迫り来る砂屑飛蝗に向けて、レーザ銃の引き金を引いた。
"ドギュンッ"──!! ピュンッ──。ピュンッ──。
と、砂屑飛蝗の顔に当たると、装甲を貫通していき爆発していった。
その後もサーチは目の前の砂屑飛蝗に引き金を引いて砂屑飛蝗を破壊していた。
(一発の弾の太さも変えれるけど、調整が難しいな。)
(こんだけいるんだし、試し撃ちにちょうど良さそうだっ!へへっ!)
一方、アストラは『龍屑・孔』を構え"空気の弓矢"を放っていく。
カチャ──。
「『千局・天穹孔葬』!!」
トン─。トン─。トン。トン。トントントン───。
無数に押し放たれた高速の空気の矢が、砂屑飛蝗の体を貫いていき爆発していった。
"ガガガガガガッ"!!! バチィチィ……。
"ボボボボ─ボンッ"─!!
(ヴィーナスは何にやられたんだ?あの傷、砂屑飛蝗のモノとは思えん。)
トン─トントン。 "ビジュシュッ"──!!
(砂屑飛蝗の数はおそらく例年と変わらないだろうが、別の異変が起きてると考えて動いた方が良さそうだな。)
アストラは砂屑飛蝗の群れを倒しながら、この先のことを考えていた。




