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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第一章ー極子水星要塞〜演劇の始まり〜ー
19/211

欠片17.『° 軌道 。』

欠片(ピース)17.『° 軌道 。』です!

(あえてタイトルに振り仮名をふってません)




【PM2:26〜 アストラサイド】



『グヴゥゥ……ガアァァア!!!』



「『菱苦土屑蛇(ハウライトスネーク)』はすまなかったな」


(まあ、元々オマエの相手はワタシの予定だったが。) 



「来い、相手をしてやる」



"スチャッ"



アストラは大剣を背負ったまま、右手で『龍屑(リュウセツ)(ポア)』を前方に構えた。



『グヴゥゥ…』


『ゴガアァァア!!!!』




「『(スティング)』!!」



勢いよく走りかかってきた『鉄大猩久屑(アイアンゴリラ)』にアストラは"サッ"と身をかわし、『鉄大猩久屑』の左手に(あな)を空けた。



(思ったより硬い…)


(『(スティング)』じゃ小さいか)



次の瞬間、鉄大猩久屑(アイアンゴリラ)が大きな口を開け叫びだした。



『ガアァッ!!!!』



"ビリビリビリ"……!!



「……ッ!!」


それは耳を抑えるヒマもなく直撃した。



(咆哮(ほうこう)か。)



咆哮により、一瞬怯(ひる)んだアストラに『鉄大猩久屑(アイアンゴリラ)』のパンチが直撃した。



"ドゴォッ"!!!



「……ぐっ…」



"バキバキバキバキッ"──!!



近くにあった木が次々に折れ、音が鳴り止むと木の下に叩きつけられたアストラが座っていた。



(……大した威力だな)


(アバラが数本イったか)



しかし、アストラは平然と立ち上がる。



「仕方ない」


「久しぶりに使うか。」



─────────────────────────



【PM2:09〜 サーチサイド】



「え?」

「オレの破片ノ武器(ウェード)を!?」



「で、でも……そのミスリルめちゃくちゃ高かったんじゃねェのかよ!」


「"ソレ"をオレのためなんかに使っていいのか……?」



『オメェさんの破片ノ武器(ウェード)を見た時に思ったんだ』



『オレの叶えられなかった夢の先を』


『オメェさんなら見てくれるんじゃねーかってな』




「おっちゃんの……夢?」



『ああ、この世界を冒険をして、星屑(ホシクズ)を直接この手で持ち帰り』


『『星屑(せいせつ)』を造ってみたかった。』



『けどなぁ、オレはもう冒険できるようなトシじゃねぇ……』



『だから、あの時。オメェさんと話をして』


『武器を造る喜びを、本質を理解してる……サーチ。オメェさんに託してぇんだ』



『だから、オレに造らせてはくれねぇか?頼む。』



「……」


サーチは少し考えて答えを出した。



─────────────────────────



【PM2:41〜 アストラサイド】



追撃をしようと(せま)り来る『鉄大猩久屑(アイアンゴリラ)』に、アストラはただ立っていた。



『鉄大猩久屑』が右手を大きく振りかざす。



『グガァァアア!!!』


"ブンッ"──!!




「『° 軌道(オルビット) 。 』」





その瞬間、『鉄大猩久屑(アイアンゴリラ)』が振ってきた腕は、アストラの横を通り過ぎていった。


そのまま前へと倒れ込む『鉄大猩久屑』の背中めがけてジャンプをした。



(さっきよりも"威力"が必要だな)




「『(コンベックス)』」



素早く突き攻撃を行うアストラ。

今度は左手に開いた(あな)の、100倍くらい大きな孔が背中に開いており、『鉄大猩久屑(アイアンゴリラ)』は倒れていた。

 


「さて 少女の元へ戻るとするか」


最後まで読んでいただき、ありがとうございます!



『° 軌道 。』全部でオルビットと読んで下さい!

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