欠片181.『助言』
欠片181.『助言』です!
※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明
[]=人物名と年齢、種族、テキスト
「」=人物の話しているセリフ
『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称
()=人物の心のセリフ
《》=人外、多種族などの心のセリフ
{}=人物の念話
{{ }}=他種族の念話
【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明
・・=強調
" "=強調、効果音など
ー1本=漫画の場面転換、幕間
➖ー➖1本=過去回想に入る終わる・過去の時間軸
ー2本=漫画で例えた時の流れ
アストラとグルーミーが話を終え、アストラも部屋の掃除に加わり皆で終わらせた。
時間にして2時間ほどで済んでおり、一同は外に出ていた。
「約束通り掃除も終わったぞ!」
「血もやったし、馬を貸してくれるんだよな?」
「ええ、約束は守るわ。」
「じゃあ、作るけど……期限は三日。三日後にこの馬と馬車は消えるから」
「消えるって、何言ってんだ?」
「てか、作るってなんだよ!」
「アナタは子供みたいにうるさいわねぇ〜。質問は一個にしてちょうだい。」
「私の魔法で作るだけよ。ただし、魔力を常に消費するから三日まで。」
「"三日後には着いてる"からいいでしょ。」
「さ、やるわよ。『想造魔法』!!!」
シュィィィィン───。
と、リアルな馬と4人乗り用の馬車が現れた。
「はい!おしまい!」
「えぇぇぇぇ!!?」
「本当に馬車が現れたんだけど!!どうやったんだ!?」
「私が想像したものを具現化する魔法よ!」
「ただし、想像したものは無限に止まるわけじゃない。さっきも言ったけど、魔力を常に消費してるから、いつかは消えるし、私が魔力の供給を辞めた瞬間に消えるわ。」
「だから、三日だけ存在したままにしてあげる!」
「そうなのか!ありがとう!!」
「あと、アナタに一つだけ助言してあげるわ。」
「ん?なんだ?」
「これから先、何があっても……自分の意思をしっかりと保ちなさい。」
「これは、アナタ自身の為でもあるし。結果として、アナタのことを信頼している人たちの為になるわ。」
「それは分かってるよ。前にも言われたことがあるんだ。」
「小さな要塞の公爵様だったけど、たとえ力がなくても。守るべきモノの意味を教えてくれた。」
サーチは[オルニス・モア]の言葉を思い出していた。
➖───────────────────────
「いや、いいんだ。キミはまだ若い」
「これから先、もっともっ〜と色々なことを学ぶだろう」
「大切なモノを見失わずに。頑張ってね。」
「モアさん!ありがとう!」
────────────────────────➖
「でも、アストラが極子水星要塞でオレを庇った時、救えたかもしれない命を救えなかった時も……感情が昂るんだ。」
「分かってても上手くコントロール出来ないんだ。」
アストラとサンが静かに見守る中、グルーミーは話かける。
「意識する練習をしなさい。何事も考えるときは意識するでしょ?」
「だから、常に相手の気持ちを考え、自分の気持ちと向き合う意識を習慣付けすることね。」
「精神統一。とでも言うのかしら。」
「精神統一?」
「ええ。何かをする為に、自分の心を一点に集中させ心を落ち着かせるの。」
「そして、注意散漫な状態をなくすことでやりたい事のパフォーマンスを高めるのよ。」
「そんな言葉があるのか!」
「精神統一か。オレ、やってみるよ!」
「ありがとうな!グルーミー!」
「呼び捨ては気に入らないけど、まあいいわ。」
「今日は人に会う時間が長すぎてクタクタよ〜」
「しばらくは誰にも会いたくない〜」
『ベボォ……あの、オレっちをここに置いてもらえないっすか?』
「………はぁ。まあいいわ。アナタとは話す事あるし。私が研究してる間は、お使いを頼もうかしらね。」
「良かったなバカパカ!」
『ベボォ〜!短い間でしたがお世話になりやした!サーチさんたちもお気をつけて!』
「……モフモフ。この出会いに感謝を。世話になった。恩にきる。」
『ヒツジダさんもお元気で!体調にはお気をつけて。』
『ベボォ〜〜〜!!!本当にありがとうございました〜!!』
「では、行こうか」
「おう!」
「よぉっーし!!彷宵徨要塞に行くぞ──!!!」
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
[今回の一言♩]
頑張って、初期の振り仮名と──部分を修正していこうと思います!




