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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第二章ー彷宵徨要塞〜あの日の覚悟と鳳凰の願い〜ー
179/255

欠片177.「魔女を訪ねて」

欠片(ピース)177.「魔女を訪ねて」です!


※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明

[]=人物名と年齢、種族、テキスト

「」=人物の話しているセリフ

『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称

()=人物の心のセリフ

《》=人外、多種族などの心のセリフ

{}=人物の念話

{{ }}=他種族の念話

【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明

・・=強調

" "=強調、効果音など

ー1本=漫画の場面転換、幕間

➖ー➖1本=過去回想に入る終わる・過去の時間軸

ー2本=漫画で例えた時の流れ



トテトテトテ。


と、一行が森へ向かい始めた時、聞き覚えのある足音が聞こえた。

そして、サーチは振り返るとそこにはバカパカがついて来ていた。



「え!?オマエなんで、オマエもついてくるのか?」



『ベボォ!オレっち、魔女さんとやらが気になるんで会いたいっす!』


《魔女……この世界に魔女なんて存在しないハズだ。王国で姫様も話していたしな。それなのに、魔女という言葉を使ってる。》

《十中八九、オレっちがいた世界の人間だ。》



「ふ〜ん。別にいいけど」

「そもそも、まじょってなんなんだ?」



「ワタシも聞いたことはないな。」


『ええ、私もです。』



『………。』

《あまりベラベラ喋るは避けた方がいいか。》


『ベボォ〜、オレっちも王国で小耳に挟んだ程度なんで、ホントかは分かんないっすけど〜』

『アストラさんの話を聞くに、この世界の魔力を使う技を『能力』と呼ぶんすよね?』


「ああ。魔力を持つものは、産まれた時に能力を持って産まれてくるが、ごく稀に固有の能力を発現させる者もいる。」

「しかし、後天的に魔力、能力を発現する者もいる。」



「あれ?オレも魔力あるし、後から出たよな?」

「ならオレって、後天的に能力が出たのか〜!!スゲェじゃん!」


「………。」


アストラは静かに聞きながら、何も言わなかった。


『サーチさんも能力があるんすね!』

『なら、戦いも強かったり?』


「へへっ!まぁ、そこそこだけどな!」



『サンさんは、魔術を聞いたことがあるんすよね?』


『ええ。私が部隊に所属していた頃に出会ったことがあります。なんでも、発動するまでになんらかの素材が必要なことと、発動まで時間もかかるみたいですね。』

『その代わり、使用されるとかなり強力な力でした。』



『みなさんは魔法って言葉は聞いたこと無いんですよね?』


「うん」

『ええ。』


「………。」


サーチとサンが答える中、アストラは黙ったままだった。



《なるほど。なら、あの魔法陣は魔術の可能性が高いな。》

《周りに何人も白いローブのヤツがいたし。》



『オレっちが聞いた魔法とは、己の内なるエネルギーを魔力にして、体外に放出することで技を出すって感じでした!』



「己の内なるエネルギーを魔力に変える?それって死んだりしないのかー?」



『どうでしょう?ホントかどうかも分かりませんし。オレっちも魔法のことはよく分からないんすよ〜』



「ふ〜ん。まあ、オレたちの力とは、また違ったもんなんだな〜」



「そうっす!で!その時に、魔女って言葉も出てたんすよ!」

「だから、元の姿に戻れるかもしれないんで……気になっちゃって!へへへ!」



「分かった!なら、はやく魔女に会いに行こうぜ!」


と、森の奥へ向かっていった。



─────────────────────────



森の中は快晴でも薄暗かった。

それは、大きな針葉樹林(しんようじゅりん)が無数にも生えており、光を通さないからである。


「なんか……不気味な森だなぁ…」

「葉っぱもトゲトゲしてて痛そうだし。木は細長いのにスゲー高いし。」


屍人(グール)とか出てきそう……。フロデューテがいたら、怖がりそうだな〜。」


『私の翼も、この森では役には立ちませんね。』



「安心しろ。ここには一つを除いて、生物の気配はない。」

(辺りに漂っているのは魔力か。それも──。)



「ん?なんか見えてきたぞ?家か?」


『あそこが魔女の住む家でしょうか。』



森の中の道を進んでいると、黒い鉄格子に囲まれた黒い大きな洋館が現れた。

全員が門の前まで着くと、姿は見えないのにどこからともなく少女のような声が聞こえ、周囲に反響しているように聞こえていた。



「迷える子羊達よ。」

「ぞろぞろと。大勢いるわね。」


「人に会うのは苦手なの。帰ってもらえるかしら。」



最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


[今回の一言♩]

書き溜めの執筆って、どうしてすぐに無くなっちゃうの。

読み返して内容が浅かったら加筆するかも。

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