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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第二章ー彷宵徨要塞〜あの日の覚悟と鳳凰の願い〜ー
178/258

欠片176.『軍青砲囲要塞』

欠片(ピース)176.『軍青砲囲要塞(ミリタリートーチカフォートレス)』です!


※トーチカ

攻撃に備えるために建造された、コンクリート製の防御陣地



※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明

[]=人物名と年齢、種族、テキスト

「」=人物の話しているセリフ

『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称

()=人物の心のセリフ

《》=人外、多種族などの心のセリフ

{}=人物の念話

{{ }}=他種族の念話

【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明

・・=強調

" "=強調、効果音など

ー1本=漫画の場面転換、幕間

➖ー➖1本=過去回想に入る終わる・過去の時間軸

ー2本=漫画で例えた時の流れ



星鏡(ミーラ)(テュア)反対岸から南東12km】

(進行151km  残り387km)


【残り7日】



サーチ達はレイク・バーバと別れ、夜道の山道を夜通し歩き続けていた。


そして、太陽が真上まで差し掛かる頃、広大な平原に無数の長方形のトーチカが現れた。※


近くには小川も流れており、小川を挟んでそれぞれにトーチカが建てられてある。

各トーチカは全面白色で、高さ3m、横幅5mほど。

全面には突き抜けの入り口があり、また、屋上部分には砲台がついていた。


また、人々の数はおよそ数百人ほどだったが、作物を育てながら暮らしている要塞である。



「ここは来たことがない場所だ」



「師匠でも来たことないとこがあんだな〜」


「ああ、世界は広いからな。」


「ここの家、周りに(かこい)はないけど、迎撃用の砲台があるぞ!」

「壁は破片(クズ)とかも合わせてんのかな」



サーチが遠目から建物を観察する中、アストラが声をかけた。


「住民も多い、この辺りのことについて話を聞いていこう」


「おう!」


─────────────────────────


サーチ達はトーチカの側にある畑で、作業しているおばあちゃんに話しかけていた。



「ああ〜、ここはねぇ、『軍青砲囲要塞(ミリタリートーチカフォートレス)』っていう場所だよぉ。」


「別名『群青高原(ぐんじょうこうげん)』やら『小軍城地(こぐんじょうち)』とも呼ばれてる場所なのぉ。」



「へぇ〜!キレイなとこだなー!」


「ええ〜。川の水も飲めるし、放牧場もあるからねぇ。ここは山々に囲まれてるから、そこまで機屑物(ガーベマジル)も現れないのよぉ。」


「それに、魔女様もいらっしゃるから、機屑物からの脅威も少ないのよぉ。」



「まじょ?よく分かんねーけど、強いヤツがいるんだな!安心したよ!」


「それに、ここならバカパカも置いていけるな!」



『ホントっすね!ここでいいっすよ!』



「そんな……。」


アストラはショックを受けていたが、3人はここでバカパカと別れることにした。



『サーチさん達には、ほんとにお世話になったっすね。感謝してもしきれない……ありがとうっす…うぅ…ベボォォ〜!!』

『この恩は、いつか元の体に戻れた時に返しますっ!!』


「おう!なんだかんだオマエとの旅も楽しかったよ!」



しばらくして、気を取り直したアストラが、おばあちゃんに話しかけていた。



「失礼だが、()く旅を急いでいてな。ここで屑甲馬(せっこうば)鉄蹄白装甲(ホワイトフーフ)を二頭ほどお借りできないだろうか?」

「対価としては、資金(シリカ)くらいしかないが……害獣被害などで困っている問題があれば解決して行こう。」



「そうねぇ。それならアタシではなく、魔女様に聞くのが良さそうかしら?」


「ここから少し離れた森の中に、魔女様のお家があるわぁ。」

「魔女様はあまりこちらに来られることはないけど、ご無礼が無ければお優しい方よ。」


「それと、出来れば何か手土産になるものを持っていくといいわ。」

「お野菜とかはわたしが用意してあげるから、ちょっとだけまってもらえる?」



「そこまでしていただけるとは、感謝します。」


─────────────────────────


「お待たせ。どうぞ。」


「ありがとう!」


「いいえぇ〜。ここから、あそこに見える円錐(えんすい)形の黒い樹木が分かる?その森がそうよぉ。」


と、おばあちゃんは小川から北東300mほどの場所を指差していた。



「ありがとう!ばあちゃん!」

「感謝する。」

『ありがとうございます。』



「んじゃ!魔女とやらに会いに行きますか!!」


最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


[今回の一言♩]

ここの話が済んだら、作者魔法『スキップ』という魔法を使います(ニッコリ)


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