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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第二章ー彷宵徨要塞〜あの日の覚悟と鳳凰の願い〜ー
175/254

欠片173.『昼寝』

欠片(ピース)173.『昼寝』です!


※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明

[]=人物名と年齢、種族、テキスト

「」=人物の話しているセリフ

『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称

()=人物の心のセリフ

《》=人外、多種族などの心のセリフ

{}=人物の念話

{{ }}=他種族の念話

【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明

・・=強調

" "=強調、効果音など

ー1本=漫画の場面転換、幕間

➖ー➖1本=過去回想に入る終わる・過去の時間軸

ー2本=漫画で例えた時の流れ




「いや、違うぞ。 ふふっ。モフモフ。」


「違うって何が?」


アストラの言葉にサーチは質問した。



砂屑飛蝗(ディザスター)は大型のバッタだ。」

「体長は一メートルを超える」



「えっ?」

「えぇぇぇぇ〜〜!?そんなデッカいのか!?」


「それが……一万匹以上……。……ゴクッ。」


「本当に何とかなるのかよ!!」



バカパカの胴体に頭を預けながら、アストラは目を瞑り答える。


「ああ。心配ない。」

「ほとんどの砂屑飛蝗(ディザスター)は、ヴィーナスが何とかする。」



「……まあ、ヴィーナスの姉ちゃんのことを心配してるわけじゃねぇけどさ。師匠がそう言うなら信じるよ。」



「フンッ。心配しすぎだ」


「"あの場"では、ヴィーナスは本気になれなかっただけで、本来なら一人で人造人間(じんぞうにんげん)を倒せていたハズだ」


「仮にも八天星の一人。一国を堕とすほどの力を持っている者たちだ」

「その一人が、バッタの群勢にやられるわけないだろう」



「そうだよな!あの王国の聖騎士(パラディン)だったんだもんな!」

「よーしっ!オレも、もっと強くなるために鍛錬するぞー!!」


と、サーチは立ち上がって両手を空に突き上げた。

そして、アストラに向かって質問した。



「距離的には、まだ時間の余裕はありそうかな?」



「どうだろうな。ペースを早めれば何とかなるが、どのみち次の要塞で、モフモフを送り届けなければならん」

「時間は……取られるだろう。」



「ん〜……なら、しばらくは無理そうだなぁ。」



「朝の鍛錬はやれるだろう?」



「いや、組み手の練習をしたかったんだ。せっかくサンも加わったしさ。」



『お時間がある時でしたら、私はいつでも構いませんよ。ふふっ。』



「ほんとかー!!ありがとうー!サンっ──!」


「ワタシもいるんだが。」



「べぇっ!?」


と、サーチは汗をたくさんかきながら、変な顔をしていた。



─────────────────────────


【バカパカの合流地点から南東26km】

(進行139km  残り399km)


【残り8日】



サーチ達は、大きな湖に辿り着いていた。


その広さは、全長3Km。

青々と空の色を反射する大きな湖の岸辺には、小さな小屋が建てられてあった。



「うっわぁ────!!スッゲェきれいな湖だな──!!」


『ベボォ〜!!ホントっすね〜!』

『でも、コレ。どうやって渡るんですか?』


『遠回りっすかね?』



『いえ。先ほど空から見た時に、岸辺に何隻かの小さな木造船がありました。』


「勝手に乗ってって良いのかー?」


「そんなわけないだろう。バカ弟子が。」


「だよな……へへへ」

「でも、このままじゃ回り道するしかないよな?どうするの?」


「小屋に誰かいるだろう。聞いてみよう。」



コンコンッ──。


大きな小屋の隣にある、所々破れているボロい木の小さな小屋をノックするアストラ。


「すまないが、どなたかいるか?」



「…………」



「返事ねーじゃん」

「誰もいなさそうだな〜」


「やっぱり、使って良いんじゃ──」



「いや、気配はある。」



「返答がないようなら、力尽くで開けることになるが。」



「………全く。じゃかしい小娘どもじゃわい。」



ガラガラッ─。


アストラの前に現れたのは、背の小さなヒト族のおばあちゃんだった。



       ・・

「……年寄りの昼寝を邪魔するでないぞ?小娘。えぇ?」


星鏡(ミーラ)(テュア)の管理人[レイク・バーバ(86)]

        [種族:ヒト族]


最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

 

[今回の一言♩]

新キャラ祭りなのは……べ、別に…話のネタが……。

(毎回思うけど、距離遠くしすぎて困ってます。かといって、便利アイテムに頼りすぎるのも嫌だ。)

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