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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第二章ー彷宵徨要塞〜あの日の覚悟と鳳凰の願い〜ー
171/256

欠片169.『追われ身の旅人』

欠片(ピース)169.『追われ身の旅人(サスライビト)』です!


せっかくなので、新しく覚えた──←を使うことにしました!

意味は変わらず場面転換や幕間扱いなので、把握をよろしくお願いします!


※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明

[]=人物名と年齢、種族、テキスト

「」=人物の話しているセリフ

『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称

()=人物の心のセリフ

《》=人外、多種族などの心のセリフ

{}=人物の念話

{{ }}=他種族の念話

【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明

・・=強調

" "=強調、効果音など

ー1本=漫画の場面転換、幕間

➖ー➖1本=過去回想に入る終わる・過去の時間軸

ー2本=漫画で例えた時の流れ




破片(グレ)枯草群生(ガリアス)から南東32km】

(進行82km  残り456km)


【残り10日】



「……ハァ……ハァ…あ──もうダメだ〜〜」



「今日の朝まで寄生人間(プラント)を倒し続けてたし、そこから結構歩いたじゃん〜〜……。」


「さすがにヘトヘトだ…。なによりアチィ!!」

「気温がさらに上がった気がするなぁ〜〜」




「時期的に気温が高い季節だからな。」

「日陰で少し休むとしよう」


「だが、水もないからな」

「近場で水場を探しておきたい」



「日没までには距離も稼ぎつつ寝床を確保したいとこだな」




「分かったよ〜〜」


と、サーチは大の字になりながら舌を出して寝そべっていた。


─────────────────────────

─────────────────────────



2人は再び森林へと入り渓流を見つけ、岩の上で休んでいた。



「プハァ〜〜!!水も確保できたし、今日はあとどのくらい進むんだー?」



「そうだな、日没まではまだ数刻ある。15kmほど進めれば十分だろう。」



ガサガサッ……



バッ!!


と、2人は音が鳴った草陰を見つめ警戒をし、小声で会話していた。



「サーチ。」


「分かってる。」



2人はそのまま警戒態勢を続けていると、木の後ろの草陰から、身体中が傷ついた鳥の獣人が現れ倒れてしまった。


見た目は「オウギワシ」の顔と翼が生えており、翼の先には手があった。

そして、ボロボロの破れたマントの隙間から白と黒の羽毛が見え、足は太くゴツゴツしていた。

そのガタイがよく高身長の背中には、大きな切り口があり、灰色のマントが赤く染まっていた。



『……うっ…。』


グラっ……ドサッ。



「!!」

「おいッ!大丈夫か!!」



「おいッ!!」



『………。』

《誰だ……声が……》



─────────────────────────



「気を失ったみたいだな。」



「そっかぁ、死んじまったかとヒヤヒヤしちゃったよ〜」

「でも、ケガしてる。手当しなきゃ」




「背中のキズが深いな。」


(おけ)に水を()んでこよう」

「サーチは包帯と布、塗り薬を用意していてくれ」



「分かった!」


─────────────────────────

─────────────────────────



パチパチ……



『……ん……ウゥッ……。』

『…ココ……は…。』



「目が覚めたか」


バッ!と、上体を起こすと、額の上にあったタオルが落ち、鳥の獣人は声のする方を確認した。


そして、暗闇の中、木に囲まれた広場に焚き火を焚いて、木に寄り掛かっているアストラが視界に入っていた。



「安心しろ。助けたのは我々だ。」

「敵対する意思はない。」




『……ッツ…!!クッ……。そうであったか。』

『礼を言う。ありがとう……その…』



「アストラだ。今は眠っているが、そっちで横になっているのはサーチだ」



『アストラ殿にサーチ殿か。感謝する。私はオウギ一族のワシの獣人。サンファン・イーグルだ。』

『訳あって、追手から逃げていた。今は旅人(サスライビト)だ。』


旅人(サスライビト)[サンファン・イーグル(28)]

   [種族:獣人(モデル:オウギワシ)]




「追手……だと?」



『あ、ああ。ある部隊に所属していたんだが、そこのやり方が気に入らなくてな。抜け出して来たんだ。』

『だが、抜けた者から情報が漏れることを恐れて、暗殺リストに載ってしまった。』




「………。」

(抜け出すくらいで……暗殺リストに載るだと?)




『追手からの追撃をなんとか逃げて来たが、背中や羽を負傷してしまい、食料も水もなく彷徨い続けていたところを、貴方たちに助けてもらった。と言う訳だ。』



「なるほど」



「とりあえずの事情は分かった。貴方(アナタ)とサーチ次第だが、今後の行動は起きてから決めよう」

「今はしっかりと休んだほうがいいだろう。」



「見張りはワタシとサーチが、交代でやっておくから安心しろ。その時に説明もしておく」



『かたじけない!!不甲斐ないが、イマはその心遣いに頼らせてもらおう。』



そうして、彷宵徨要塞(イブニングフォートレス)到着日まで、残り9日となっていた。



最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


[今回の一言♩]

最近はお休みが続いてて申し訳ないです!

また頑張ります!


感想なども気軽にしてもらえると嬉しいです!

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