欠片163.『絵空事』
欠片163.『絵空事』です!
※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明
[]=人物名と年齢、種族、テキスト
「」=人物の話しているセリフ
『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称
()=人物の心のセリフ
《》=人外、多種族などの心のセリフ
{}=人物の念話
{{ }}=他種族の念話
【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明
・・=強調
" "=強調、効果音など
ー1本=漫画の場面転換、幕間
➖ー➖1本=過去回想に入る終わる・過去の時間軸
ー2本=漫画で例えた時の流れ
【元 極子水星要塞跡地】
「な、何だったの?」
『にゃにゃあ〜!?意味がわかんにゃかったにゃー!!』
『変にゃヤツだったにゃ〜〜』
マジコやニザリーが理解できていなかった中、ヒイロは驚いた顔のまま、何かを考えていた。
その様子をモンクは静かに見つめていた。
『………。』
(どういう事だ…アレは……)
(なら、アイツは…)
「ヒイロ〜〜?どったのー?」
と、マジコは顔を覗き込むように話しかけた。
「マジコッ!!キミは気づかなかったのか!?彼の言葉の違和感に!!」
「んんー?何がー?」
「彼は…」
「ーーーーー……」
「ーーーーーーーー!!」
「ッ!!……確かにそうだわっ…!!」
と、驚く2人をニザリーとモンクは不思議そうに見つめていた。
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【磁界の鉄人工房】
帰還したアストラとオーアは、サーチたちがいる工房へと足を運んでいた。
その工房は高さ45m、横幅100m、奥行き30mほどある広さで、天井には1本の穴が地上へと繋がっていた。
"カァァン"!! "カァァン"!!
"ジジジジジジィ"〜〜〜!!
と、金槌を振るう音や、金属を切る音が鳴り響いていた。
「凄い熱だな。」
『ええ。地下空間ですからね。空気の通路がなかなか無いですから、熱がこもりやすいんです。』
『それに、この規模ですから!ピャピャッ!』
スタッ、スタッ……
と、しばらく歩いていると、大きな台の上に直径3mはある横長の円筒に似た、下部が平らな機械が乗っていた。
そこにはサーチとマグネストもおり、多くのドワーフが作業をしていた。
「デカいな」
「ん?あー!師匠ーー!」
と、サーチが下にいるアストラに気付き、手を振っていた。
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下に降りてきたサーチとマグネストは、アストラたちと話していた。
「というわけだ。もう炭鉱へ採掘に行っても平気なハズだ。」
『おお〜〜!ほんとうか!!助かるゼェ!』
『まさか、モーラのヤツァ……そんな理由で当たり散らかしてたとはよォ〜…。』
『ったく、相談くれェ〜〜乗るっつーのに。水臭ェ。』
『まぁまぁ、彼にも話せないこともあるでしょうし。これからは大丈夫だとおもうので、良かったじゃないですか〜。ピャピャッ。』
『そうだなぁ。よぉぉし!!早速足りねェ分を取りに行くかァ!!』
『サーチ、オメェも来るか?』
「えっ?いいのかーー!!」
『おうよ!!』
「いきてぇー!!オレも連れてってくれー!!」
と、サーチはウキウキしていた。
その近くで、アストラはオーアに耳打ちをしていた。
「オーア。モーラが在屑物だったことは、まだ内緒にしておけ。」
『……?どうしてですか?』
「……少し、気になる事がある。」
『?』
「様子を見たい。」
『はぁ…分かりました。アストラさんがおっしゃるのなら、そうしましょう。』
「ありがとう」
と、アストラは神妙な面持ちで、遠くを眺めていた。
「………。」
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【大魔戦争 万里の守城の戦い】
全長2kmにもなる横長の白い壁でできた門の上には、多くの兵士たちが陣取っていた。
その中に若き日のアストラとツベチカが、銀色の鎧を着て横に立っていた。
「もうすぐここも突破されます」
「どうしますか?」
『なぁ〜に、心配するな。オレがおる。』
「敵の数は、斥候からの報告では五万ですよ。我々は五千人しかいない。」
俯くアストラに、ツベチカは頭の上に手を乗せた。
『怖いのか?』
「……はい。」
「父上が……期待しておりますので。」
『……フンッ〜ム。そんな気負わんでええわい。』
『そうだ!』
『こんな話を知っとるか?』
「?」
『昔の話だがの……魔族との戦争が激しい時に、ある英雄が居た』
『その英雄は魔族との戦いに、ある生物に「ワタシと一緒に来ないか?」と話したそうだ』
「……」
『だが、その生物は言葉も話せぬ存在だったらしい』
『それでも彼は、諦めなかった』
『そうして何度も何度も諦めずに、言葉をかけ続けた。』
『すると、その生物はなんと……言葉を話せるようになったんだとよ』
『子どもの頃に聞かされた事がある絵本の内容の一部だ』
『諦めなけりゃあ、人生何が起こるかわかんねぇもんさ。だからよぉ……これくらいのことで、絶望しちゃなんねぇのよ!!』
「……ツベチカさん。」
『オメェはまだ若ェ、しっかり見てな!!』
『何でオレが、ここの防衛を任されたのかってことをなァ!!』
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「絵本の話か……現実か。」
「エムエム。一体何者なんだ。」
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
[今回の一言♩]
泊まりに行くとなかなか寝れない。自分のベッドと枕の安心感よね。




