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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第二章ー彷宵徨要塞〜あの日の覚悟と鳳凰の願い〜ー
159/259

欠片157.『洞窟の異変』

欠片(ピース)157.『洞窟の異変』です!


※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明

[]=人物名と年齢、種族、テキスト

「」=人物の話しているセリフ

『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称

()=人物の心のセリフ

《》=人外、多種族などの心のセリフ

{}=人物の念話

{{ }}=他種族の念話

【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明

・・=強調

" "=強調、効果音など

ー1本=漫画の場面転換、幕間

➖ー➖1本=過去回想に入る終わる・過去の時間軸

ー2本=漫画で例えた時の流れ




【祈祷要塞から南東に21Km】

(進行21Km 残り15Km)



サーチとアストラは、山道を歩いていた。



「うおぉ〜〜!!山ばっかだ〜〜!!」

「ここからずっと山しかないの?」



「そうだ」

「だが、ここからは地下洞窟を通っていく」



「地下洞窟?」



「ああ、直線距離で十五Kmほどある地下洞窟の通路を通る」

「あまりにも流通が不便なのと、機屑物(ガーベマジル)の脅威から守るために作られた道だ」



「なるほどね!」

「その入り口はどこにあるの?」



「もうしばらく歩けば二手に別れる道が出てくる。そこを左に曲がると下り道となっていてな」

「そこを進んでいると、洞窟が見えてくるハズだ」



「ただ、通路の補給所までは5Km間隔だ」

「今日中に進むぞ」



「おっす!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【地下洞窟 アストラサイドから3Km地点】



ピチャ……ポチャ…



バサバサッ…!!ガシッ……。



と、灯りがない箇所の薄暗い洞窟の中で、天井に張り付く黒い大きな生物がいた。



「ヒィィィィッ!!く、来るなァ!!」

「なんで!急に!!門兵はどうしたんだよッ!!!」



『キチチチチッ……!!』


バッ!!



「ギャァァァァァア!!!」



ブチュッ……。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ザッ、ザッ


山道を下って来た2人は洞窟の入り口に差し掛かろうとしていた。

すると、2人は何かに気づく。



「!!!」



「なんだよこれッ!!」

「おい!大丈夫か!」


洞窟の入り口には、ケガを負った1人の門兵がおりサーチはそばに駆け寄った。



「……うぅ…誰でも…いい…。中に……機屑物が……」


ガクッ…。


と、言葉を残した後に門兵は息絶えてしまった。



「師匠!!」


「ああ、先を急ぐぞ」


と、2人は走り出した。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【地下洞窟 3Km地点】



(思ってたより広い洞窟なんだな)

(手腕金剛屑熊(ヴァジュグスベア)が余裕で入りそうなくらいだ)



辺りを見渡しながらサーチ達が通路を走っていると、血まみれになった通路の光景が目の前に現れた。



「うっ……。」


サーチがその場の光景を目にして、吐き気を催す中、アストラは冷静に呟いた。



「遅かったか。」

「先を急ぐぞ」


と、再び二人は走り出した。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



【地下洞窟の先 磁界(ジカイ)鉄人工房(テツジンコウボウ)



大きな地下洞窟空間の中には多くのドワーフ族やヒト族が住み込みで働いており、居住区も存在していた。


高さ50mの空間の中に、岩の側面に沿って家や倉庫が建築されており、鉱石の山が辺りに箱詰めにされて置かれていた。



その洞窟付近の家に住むドワーフの親子が会話をしていた。



『ねぇ、マンマー!』

『パーパをむかえにいってくるー!』


磁界(ジカイ)鉄人工房(テツジンコウボウ) 棟梁(とうりょう)マグネストの娘

 [ネグ(6)]

 [種族:ドワーフ]



『気をつけていきんさいねー?ちゃんと発光苔(ルミモス)は持ったー?』


磁界(ジカイ)鉄人工房(テツジンコウボウ) 棟梁(とうりょう)マグネストの妻

 [トマ(34)]

 [種族:ドワーフ]



『うんー!!いってきまーす!』



と、小さな薄茶のポーチを肩にかけ、2本の小さなツルツルな角が生えたヘルメットを被った少女は、洞窟の中へと入って行った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



【地下洞窟 アストラサイドの入り口から12Km地点】


カァン!カァァン!



ドス……ドスッ……



洞窟内に響くツルハシの音の中を、灯りと灯りの間の暗闇から大きな影が歩いて来ていた。



『キュルルルルッ…!!』



最後まで読んでいただき、ありがとうございます!



[今回の一言♩]

や、ヤバい!また小エピソードが長くなりそうな予感……

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