欠片156.『良いヤツら』
欠片156.『良いヤツら』です!
※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明
[]=人物名と年齢、種族、テキスト
「」=人物の話しているセリフ
『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称
()=人物の心のセリフ
《》=人外、多種族などの心のセリフ
{}=人物の念話
{{ }}=他種族の念話
【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明
・・=強調
" "=強調、効果音など
ー1本=漫画の場面転換、幕間
➖ー➖1本=過去回想に入る終わる・過去の時間軸
ー2本=漫画で例えた時の流れ
ホリーとクロードが去った後、4人も別れを告げていた。
『それじゃあ、頼んだぜ!アストラァ!』
「ああ、準備出来次第、そちらへ向かう」
『サーチぃ〜!またね〜!』
「おーう!またなー!!」
バシュンッ。
と、ヴィーナスとフロデューテは先に、彷宵徨要塞へと帰還していった。
「では、ワタシたちも行こう」
「おっす!!」
「………。」
「って!どっちに行くんだ!?」
「地図上で見て、ここから南東に538Km付近に彷宵徨要塞がある。」
「そして、ここから道中35Kmの辺りに、目的地の『磁界の鉄人工房』がある」
「そこの鉱脈で『ネオジム』を確保するぞ。」
「ソレを使って現地のドワーフにあるモノを作ってもらう」
「サーチはそのサポートを頼みたい」
「鉱脈にはワタシが行こう」
「ほぉぉ〜〜!!『ネオジム』がそこにあんのかー!!」
「よっしゃぁぁ〜!分かったぜ!」
「すぐ行こう!!いますぐ行こう!!!」
そうして、2人は祈祷要塞を後にしたのだった。
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【祈祷要塞から南東に7Km】
(進行7Km 残り28Km)
二人は森の中を歩いていた。
「なんか久しぶりだな〜!こうやって師匠と二人で旅するのも」
「そうだな。フッ。」
「だが、まだまだ旅は長いぞ。」
「鍛錬は続けるように。この先もどんな敵が出てくるか、分からないからな。」
「おっす!」
「そういえば、こっちに来てから色々とあったらしいじゃないか」
「話を聞くと言っていたからな。どうせ今日中には着かん。夜にでもゆっくり聞いてやろう。」
「ヘヘヘッ!そうなんだよーー!!」
「面白いヤツらにも出会ってさ!アイツら、今頃どうしてるかなぁ〜?」
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【元 極子水星要塞跡地】
4人の冒険者が極子水星要塞があった場所を訪れていた。
『にゃ!!にゃんだコレーー!!?』
冒険者仲間 暗殺者[ニザリー(14)]
[種族:獣人 (ヒトと猫のハーフ)]
「うそでしょ!?」
冒険者仲間 魔法使い[マジコ(16)]
[種族:ヒト]
「コレは……」
冒険者 リーダー[ヒイロ(15)]
[種族:ヒト]
『一体何があったんでしょう……。』
冒険者仲間 僧侶[モンク(118)]
[種族:エルフ]
4人の冒険者は、崩れ去った瓦礫の山の極子水星要塞を見て驚いていた。
『精霊に何があったのか、聞いてみましょう。』
と、エルフのモンクは、手の平に光の魔力を込めていた。
すると、辺りから色とりどりの光の小さな玉がフヨフヨとモンクの手の平に集まって来ていた。
「ああ、頼むよ。」
(一体何があったんだ。サーチくんも向かったって言ってたし、ウェスト・ヴィーナスもここにいた可能性があるから来たのに……)
『ヒイロ〜〜、コレだけの被害があって、誰もいなにゃいにゃんて……おかしくにゃいかにゃー?』
「そうだね…。サーチくんと別れてから、二週間以上は経ってるけど、こんな短期間でこんな……」
『どうやら、生存者はいないみたいです。精霊の話によると、サーチさん達と何者かが戦っていたと。』
『幸い、サーチさん達は無事だったそうで、戦いが終わった後にサーチさんはいなかったのですが、メガネをかけた男性をはじめ、教会の方達がコチラに来て、生存者がいないか探していたらしいです。』
「そうか!サーチくんは無事なんだね!良かったよ。」
「けど、ここまでの規模……どれだけの人が…。」
「まさか、要塞が丸ごと無くなっちゃってるとはね〜〜……流石にお気の毒だわ。」
『にゃにゃあ〜…。どんな規模の攻撃ならこうなるんだにゃぁ〜……』
ブルブルッ。と、ニザリーが両手の指の関節を少し曲げながら、口元に合わせる感じにして汗をかきながら震えていた。
その後、周囲を少し散策していた4人の前に、瓦礫の近くにターバンを着た、腕が包帯まみれ人物が煙管を吹かしながら立っているのにマジコが気づいた。
「あれ?あそこに人がいる!」
「本当だね!話を聞いてみようか!」
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【祈祷要塞から南東に17Km】
(進行17Km 残り19Km)
アストラとサーチは暗い森の中で焚き火をして、暖をとりながら食事をしていた。
「てな感じでさー!みんな凄かったんだよー!」
「仲間との連携が特に凄くてさ!!」
「オレも目を合わせるだけで連携取れるようになりたいなぁ〜!」
「その少年が探しているのは『聖剣』と言ったか?」
「うん。"聖なる魔を滅っする剣"」
「『聖剣』って言ってた!」
「その聖剣を作れるって人物を探して、『彷宵徨要塞』に行ったらしいんだけど、たまたまその鍛治士がいなかったんだってさ〜」
「そうか」
(勇者か。王国が無くなったから『聖剣』を……)
(なら、ヴィーナスの元へ来る可能性が高いな。)
(すでに邂逅しているとはいえ……)
「………また会うこともあるだろう。その時は挨拶でもしておこう。」
「うん!良いヤツらだから紹介するよ!」
と、アストラは少し浮かばない表情をしていたが、サーチは笑顔で答えていた。
そうして、静かな夜はゆっくりと明けて行った。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
[今回の一言♩]
結局いろいろと時間が足らんかった……




