欠片148.『心』
欠片148.『心』です!
※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明
[]=人物名と年齢、種族、テキスト
「」=人物の話しているセリフ
『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称
()=人物の心のセリフ
《》=人外、多種族などの心のセリフ
{}=人物の念話
{{ }}=他種族の念話
【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明
・・=強調
" "=強調、効果音など
ー1本=漫画の場面転換、幕間
➖ー➖1本=過去回想に入る終わる・過去の時間軸
ー2本=漫画で例えた時の流れ
ガラガラッ……。
吹き飛ばされたエイトは、頬が赤らんでいた。
『これが……100%の力か。』
『すでにボクよりも……。』
《それも、現状でこの力。》
《流石は"アイン"の。》
ドッ…!ズザザァァァーー!!
と、そこへサーチが追いついた。
シュッ!!
素早くエイトの元へと移動し、顔面と腹部を殴るサーチ。
バギィ!!ボグッ!!!
そして、勢いよくターンをし、顔面に蹴りを喰らわせた。
ガッ!!バギィッ!!!
『……グッ…。』
《速い……ボクでも反応できない…》
《既に目標は達してはいるが…。》
《ナンダロウ。この胸のモヤは。》
《ボクは、彼を……。命令だとボクは死ななくてはならないのに。》
《彼を……倒したい。》
『………。』
『何なんだコレは…。』
【エイトは悩んでいた】
【生まれてきた意味を知り その目的を達成した】
【一つ目は 『彼』の命を奪うことをしてはならない】
【二つ目は 『彼』の眠りし力の解放】
【三つ目は 自身が『彼』に倒されるシナリオを受け入れる】
【ことだった】
【しかし 彼の中には】
【『命令』を無視してまで 『彼』を倒したいと思うようになっていた】
『……。』
《怒りが…おさまらねぇ。アイツをもっと!!グチャグチャに……》
『オイ。もっと、力をよこせ。』
キィィィィイン。
と、サーチの背中からオレンジ色の光が強く光り輝いた。
『なに!?』
《彼の力はすでに100%だったハズだ!!ここからさらに上がるなんて……特異点を超えたのか…?ありえない!!》
『何驚いてんだ?』
『さっきまでの威勢はどうした。』
『来ないならオレから行くぞ』
シュッーー
『フンッ!!!』
ドギュッ!!グシャッア!!
バチャチャ!!
と、背後に移動したサーチは、エイトの心臓を抜き取り潰した。
『ゴフッ……ゔっ…』
ギュルッ!カパァ!!
エイトは首を反対に回し、口を開いた。
そして、赤白い光の光線をサーチに繰り出そうとしていた。
『………』
サーチは特に反応もなく、エイトの頭を掴んだままもぎ取った。
ガシッ。グググッ……
ブチ……ブチブチ…ブチ。ボギュッ!!!
頭と背骨を引き抜いたサーチは、そのまま放り投げた。
そして、銃剣を抜き取ると……胴体にただの『魔力の弾丸』を無数に浴びせた。
キュィィィィン!!
ドドドドドドドドドドッ……ーーー!!!!!
ドシュドシュ、ドシュシュシュ……!!!
蜂の巣になった胴体だったが、エイトは全ての魔核を一つに集約し、頭に移動させていた。
その為、頭から新たに体が復元し始めた。
『しぶといな。』
ガチャリ。
『『魔力放射弾・高出力』』
ドギュウゥンッ!!!
と、サーチは銃口から、外側が白く内側が赤色の太いレーザーを放った。
シュゥゥゥゥ〜〜……。
砂煙が消え、真っ直ぐに抉れた地面の一部には穴が空いていた。
『……?』
ピピッ。
[対象が瓦礫の隙間を通って移動してます]
『どこだ』
スッ。と周囲を見渡すサーチは、瓦礫の下に魔力反応を見つけた。
『そこか』
ガチッ。
ドギュウゥンッ!!!
『……。』
[魔力のみの反応を確認]
[体の一部に魔力を込めていただけと思われます]
[本体は魔力を抑えて隠れていると推測]
『隠れてばかりだな』
『オレが怖いのか?』
『出てこいよ、もう回復してるだろ?』
『もう。終わりにしよう。』
『オマエを倒して、機屑物を倒して、オレは世界を救う。』
『その邪魔をするな。』
ガチャリ。
と、『破片ノ銃剣・屑』を構えた。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
[今回の一言♩]
歯の治療で麻酔しても効きにくくて、つよつよの打つけど、その極太針が痛い。




