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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第一章ー極子水星要塞〜演劇の始まり〜ー
146/258

欠片144.『アタシのお姉ちゃん』

欠片(ピース)144.『アタシのお姉ちゃん』です!


※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明

[]=人物名と年齢、種族、テキスト

「」=人物の話しているセリフ

『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称

()=人物の心のセリフ

《》=人外、多種族などの心のセリフ

{}=人物の念話

{{ }}=他種族の念話

【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明

・・=強調

" "=強調、効果音など

ー1本=漫画の場面転換、幕間

➖ー➖1本=過去回想に入る終わる・過去の時間軸

ー2本=漫画で例えた時の流れ




「暗雲の道を照らし出せーー」


「『舞妓劇(まいこげき)曲線蘭舞(きょくせんらんぶ)』!!」



(頭、首、左右の肩、心臓、右腹部、左太もも、右足)

(イけるか?……いや、やるしかねぇ!!)



「いっけぇぇぇぇぇぇ!!!」



スゥゥー…シュン、ヒュッ、ヒュッ…シュパパ……!!



「!!!」

(クソッ!!ダメだ……!途中でなんかに防がれてる…!!)


心臓まで刃が到達したサーチだったが、ギチギチ。っと、エイトは筋肉の圧縮により刃を止めた。



キュィィン。


「えっ!?なんで!?」


と、サーチは左目で魔核が壊れたか確認するも、1つも壊せていなかった。



『………』

『残念だけど、ボクも体内の核を動かせるんだ。』



『!』


サーチの顔を見たエイトは、何かに気づいた。



『そうか、キミは。』

『運がいい。メリウス様に感謝する事だ。』


ガッ。


と、サーチの腕を掴み、投げ飛ばした。



"ブンッ"!!


クルッ


と、向きを変えてヴィーナスとクロードに対して、エイトは喋りかけた。


『さて、キミたちはどうでもいいから殺していいね。』

『さようなら。』



『ハッ!!バカいってんじゃネェよ!!』

『死ぬのはテメェだ!!』



《50%解放……。》


『いいかァ?テメェの貧弱な肉体で、ここから指一本アタイに触れられると思うなよ!!』



ジジジジジジィーー……



シュルルルルッ〜〜。


と、ヴィーナスの体を何かが渦巻いていた。



『フゥィ"ィ"〜〜〜〜……久しぶりに使うとアッチィなァ…』

『んじゃァ、やるか。』


シュルルルルッ〜〜。



《なんだ?女の体に妙な……》

《まあ、いい。ヤツの力は測量済みだ。》


《今のボクなら問題なく倒せる》



ジリ……フッ



エイトは瞬きせずにヴィーナスを視界にとらえていた。

しかし、一瞬にしてエイトの視界からヴィーナスは消えた。



『!!!』

《どこに……》



ドッーーー"ギャリリリッ"!!!


と、残った左腕によるパンチでエイトの横腹を殴り飛ばした。

拳が接触する前に、"ギャリギャリギャリッ"。と、横腹の肉を(えぐ)りとっていた。



『オォォォラァァァァ!!!』



シュゥゥゥゥ〜〜……。


ヴィーナスの体からは微量に肌が赤くなっていた。



『……グボッ…!!グフッ……。このボクが…』


《通常の肉体の損傷と違うな。》

《抉られた部分がジリジリと燃えるようだ》



『だが、問題なーーー。』



ヒュッ



『オォイ……だいぶトレェ〜なァ〜!!』

『回復するヒマは与えねェよ!!』



"ボッ"!!


ヴィーナスのパンチを両腕をクロスにしてガードをした。



バッ!!


『柔いんだよ!!テメェの体はよォォ!!』



"ドゴッ"ーー"ガリガリガリ"!!!


"ギュィィィィン"!!!


ヴィーナスの纏っているモノは常に回転しており、エイトの腕をどんどん削り取っていった。



『………。』

《この勢い……回復速度を上回っているのか。》

《間に合わないな。》



"ドッギャリリリリリッ"!!!



"ドッパァァァァンンン"!!!



『オラァァ!!!』



"ドボグッ"!!!


と、エイトの両腕を吹き飛ばした。

そして、そのままエイトの顔をぶっ飛ばした。



『まさか、こんなもんじゃねェよなァ!?ハッハッ!!』

『もっとゾクゾクするような闘いをしようぜェ!!』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


無丘陵連坦(コンテヒルズ)から2.4Km  徘徊の森】


【フロデューテ&ホリーサイド】

 


2人は森の中の夜道を走っていた。



『……ハァ…ハァ…!』


「…はぁ。あとどのくらいの距離なんでしょうか?」



『分からないわ。けど、サーチが言うにはそこまで遠くないって言ってわ。』

『あいつバカだから、「とにかく森の道を真っ直ぐ行ってたら着くよ!」とか曖昧なことしか言わなかったしッ!』


と、少しだけキレ気味でフロデューテが答えた。



「とにかく、先を急がないとですわね!」


『ええ!お姉ちゃんも今も戦ってるしね!』



「そういえば、お姉さまはどのようなお方なのですか?」

「見た感じ、フロデューテさんと体格とかも全然違いましたけれど」



『………お姉ちゃんは。』


『お姉ちゃんは……アタシの恩人なの。』

『幼い頃に二度、救われたことがあってね。』



『一つはオールドおじちゃんから教えられただけで、アタシは覚えてないの。』

『もう一つは森の中で機屑物(ガーベマジル)に襲われた時に助けてもらったんだ。』


『性格は、昔は優しくて穏やかだったらしいんだけど……アタシが生まれてからは強気で、ケンカも強かったみたい。男の子の鬼人(オーガ)にも勝つくらい強かったってオールドおじちゃんが教えてくれたの!』


『その反対に、アタシはケンカが弱くて、いつも泣いてたの。その代わり、物を作るのが好きでね。それで、魔屑道具師(ませつどうぐし)になったのよ!』



「そうだったのですね。」

「それで、あんなにお姉さまのことがお好きなのですね。ふふっ。」


と、ホリーは笑顔で答えた。



『うん!アタシの自慢のお姉ちゃんなんだ!!世界で一番強くて、カッコよくて、優しいんだ!!』



フロデューテも満面の笑みでホリーに答えていた。



最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


[今回の一言♩]

二章への入り方どうしようかな〜

中盤とラストの展開は思いついてるけど、他はまだ未定なり

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