欠片136.『魂の重さとヒトの命の重さ』
欠片136.『魂の重さとヒトの命の重さ』です!
※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明
[]=人物名と年齢、種族、テキスト
「」=人物の話しているセリフ
『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称
()=人物の心のセリフ
《》=人外、多種族などの心のセリフ
{}=人物の念話
{{ }}=他種族の念話
【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明
・・=強調
" "=強調、効果音など
ー1本=漫画の場面転換、幕間
➖ー➖1本=過去回想に入る終わる・過去の時間軸
ー2本=漫画で例えた時の流れ
「じゃれあう気はない。」
「キサマを殺す!!」
「それだけだ。」
カチャ。
と、『孔』をメリウスへと向けるアストラ。
『ツレないわねぇ〜〜……えッ!!!』
ババッ!!"ビュビュッ"!!
『『双蛇の捕縛』。』
メリウスの髪の毛の両サイドからぶら下がっている二匹の蛇が伸び、アストラに迫ってきていた。
『シャァァアア!!』
『キシィィィャア!!』
スルルルル〜〜〜。
と、地面を這い回りながら、アストラを追い詰めていく。
(思ったより、動きが速い)
(ヤツのことだ、毒も仕込んであるんだろう)
(むやみに切り裂くとマズイか)
『………。』
《警戒されるか。仕方ないわね。》
《死体があれば……ココにストックはあったかしら…。》
《いや……確か。彼らは消えてなかったわね。》
《ちょうどいいから使おうかしら♩ウフッ♩》
『もうしばらく足止めしておきなさい』
と、モニターの操作盤を操作し始めた。
カタカタカタカタッ。
"ガコッ"!
と、天井からダークエルフの女とオオカミの獣人の2人が落ちてきた。
"ドサ、ドサッ"!!
『『死霊操作』』
"ブワァァアーー"
と、メリウスが魔力を放出し、二人の死体に纏わせた。
少しした後、ボロボロの肉体が動き出し、立ち上がった。
「アレは……!」
「ワタシが殺したオオカミの獣人と…酒場で見たダークエルフか。」
「なぜここに…」
『ゆきなさい。』
ニヤッ。と笑いながら、メリウスは引き続き操作盤を操作していた。
…カタカタカタ……カタカタッ。
ババッと、生気の無い[プロド]と[クルダ]だったモノはアストラに襲いかかった。
(ヘビだけじゃなく、人間までも…)
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『えーっと〜、あとは、生きてる人間は〜…』
『ココとココか〜!』
カタカタ、カタタンッ。
"ガコッ"。
ドサドサッ…。
「ッてて……へっ?何だここ?」
「痛っ…!…え?なにここ!?ワタシ逃げてる途中だったのに…!」
と、2人の生きた成人の男性と女性が天井から開いた穴から落ちてきた。
シュルルルル。
と、2匹の蛇がアストラの元から、落ちてきた人間の元へ行き巻きついた。
ギュルルルルッーー……
「うぐっ……あ…あがっ…」
「キャァァア!!」
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その光景に気づいたアストラは向かおうとするも、プロドとクルダが邪魔をした。
「!!!」
「待てっ!!」
ババッ!!
『グルルルッ……』
『………。』
「クソッ!!そこをどけ!!」
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ボボッ。
と、メリウスの両手から紫色の炎のような魔力が出現した。
『『魂の双術』。』
"パァァン"!!
と、両手を叩くと、2匹の蛇が紫色の魔力を纏い2人の頭にかぶりついた。
そして、クシャリッ。と頭を潰したと思いきや、2人の体に傷はなく、蛇の口には白いホワホワしたモノが咥えられており、体から抜き出てきていた。
ズル、ズルルッ…。
と、全て抜き出すと、2人の体はぐったりとした。
そして、メリウスは薄ら笑いを浮かべ……呟いた。
『さて、造るか。』
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
[今回の一言♩]
辛いの苦手だけど、辛いの食べたくなる時がある。




