欠片134.『神の使者』
欠片133.『神の使者』です!
※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明
[]=人物名と年齢、種族、テキスト
「」=人物の話しているセリフ
『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称
()=人物の心のセリフ
《》=人外、多種族などの心のセリフ
{}=人物の念話
{{ }}=他種族の念話
【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明
・・=強調
" "=強調、効果音など
ー1本=漫画の場面転換、幕間
➖ー➖1本=過去回想に入る終わる・過去の時間軸
ー2本=漫画で例えた時の流れ
『これより、殲滅に移行する。』
『なんだァ?テメェは…』
『アタイはその奥にいるヘビ野郎に用があんだよッ!!』
『ボクの名はエイト。』
『"神の使者"だ。』
メリウス・マーキュリの実験体MHM
[エイト]
[種族:人造人間]
眉を片側だけひそめ、もう片方は吊り上がった表情で、ヴィーナスは答えた。
『神の使者ダァ〜!?』
『意味分かんねぇこと言ってねぇで!!そこをどきやがれッ!!!』
『灼熱正拳ォォ!!!』
"ボボッ"!!!
と、ジャンプしながら右手を後ろに構えた後に、正拳突きを放った。
"バッ"!"ガッ"!!
"ガガガガガガッ"!!!
っと、エイトがその拳を握るも、その指はミキサーの刃に切り刻まれるようにボロボロと崩れていった。
ギュルルルッ。
しかし、すぐさま指が超再生し続けて、ヴィーナスの拳を止めた後
彼女の腹に右手の拳で殴り飛ばした。
"ドッーー"。
『……グッ…。』
《コイツ、なんつー力ッ……》
"ドガァァン"……!!!
「そんな…!あの八天星でも…」
クロードは驚き、すぐさま身構えるも
その瞬間、エイトの背後からアストラの姿が目に入った。
彼女はジャンプしながら、右腕を引き、すでに突きを放てる挙動をしていた。
"ボッ"!!!
(背後からの死角!!これなら!)
クロードが勝利を確信し。
エイトの首をアストラの『龍屑・孔』が貫いた。
"ズボッ"!!
グリンッ!!と、首は固定したまま体の向きだけを変えたエイトは、その遠心力を利用してアストラの横腹に手の甲でぶん殴り吹き飛ばした。
"ブゥゥゥン"!!
"ボグッ"。
「くっ……!」
と、鈍い音と共に吹き飛ばされたアストラは、すぐさま体制を整え地面に着地した。
ズサァァァーー……。
しかし、『孔』を刺したまま手を離していた為、背中に背負っていた『龍屑・叩』を右下に構え、再びエイトに向かって振りかざった。
ガチャリ…。バッ!!
それと同時に、反対側からヴィーナスが右手の拳を構えて飛び出してきていた。
「『ハァァァァァアァァァァ!!!!!』」
"ガッ"!!"ガッ"!!
左右の腕で、それぞれの攻撃を受け止めたエイト。
その背中が"グジュグジュ"と動き出した。
そして、腕が2本生え二人の首を掴んだ。
"ガガッ"!!
「うっ」
『ガァッ』
"ババッ"
"バッ"!!
と、右手だけ『叩』から手を離して、人差し指と中指を下に下げるアストラと、左足を蹴り上げたヴィーナス。
ボキッ!"バキィッ"!!
エイトの背中から生えた腕が折れ、首から手が離れた。
『ナニ…?』
《右腕にナニが起きた?》
ピピッ。
『データベースを検出。個体名:アストラの能力と判明』
『なるほど。』
『理解。今後の戦闘ベースに組み込み。』
『了』
折れた腕も再生し、再び二人と対面するエイトは"ブツブツ"と呟いていた。
一方で、二人も会話をしていたが、ヴィーナスとは対照的に、アストラは小さな声で話しをしていた。
『チィ…キリがねぇ!!このままじゃメリウスとマトモに戦えねぇぞ?』
『どうすんだ!アストラァ!』
「仕方あるまい。例のプランで行く。だが……」
「片方はコチラに残り、メリウスの相手だ。」
「今回"飛ばす"のは……"ヤツ"だ。」
「破壊規模を考えると、ヴィーナス。ヤツはオマエに任せたい。」
「いけるか?」
『……クソがッ。本当なら、アタイがぶっ飛ばしてやりてぇトコだが……今回は譲ってやるよ。』
『貸しだぞ?』
「ああ、分かった。」
「タイミングが重要だ。向こうにも連絡を取る。」
「少しだけ待て」
……ジジジ…
{サーチ、聞こえるか?}
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
[今回の一言♩]
液タブが欲しい〜




