欠片129.『場違い』
欠片129.『場違い』です!
※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明
[]=人物名と年齢、種族、テキスト
「」=人物の話しているセリフ
『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称
()=人物の心のセリフ
《》=人外、多種族などの心のセリフ
{}=人物の念話
{{ }}=他種族の念話
【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明
・・=強調
" "=強調、効果音など
ー1本=漫画の場面転換、幕間
➖ー➖1本=過去回想に入る終わる・過去の時間軸
ー2本=漫画で例えた時の流れ
サーチが無丘陵連坦に着いて間も無くして、アストラたちが公爵部屋の秘密通路を降り始めていた。
そして、3人はいよいよ地下五層目の扉へと辿り着いていた。
『んじゃあ、開けんぞ?』
ガチャッ…。
バッ!!と3人は戦闘態勢へと移行する。
しかし、真っ暗な空間の中、物音一つ聞こえなかった。
『なんだァ?何も来ねーぞ?』
「……」
「妙だな。」
3人が警戒している中。
コツ……カッ…。コツ…。
と、暗闇の中から、ヒールの足跡が聞こえてきた。
『久しぶりね♩ヴィーナス、アストラ』
【八天星 水星】[メリウス・マーキュリ]
[種族:ヒト(生命体)]
キッ!!
と、ヴィーナスが睨む。
『ヨォ!!久しぶりなとこワリィけどよぉ……テメェには聞きてぇことが山ほどあんだよ!!』
バッ!!
「待て!!ヴィーナスッ!!」
アストラの制止に答えずに、ヴィーナスはメリウスへと殴りかかった。
『ハァァァアぁぁぁ!!!』
"ブゥゥンッ"!!!
パシッ。
と、メリウスはその拳を簡単に止めた。
『再開の挨拶がそれ〜?悲しいわねぇ。』
『!!』
《コイツ……能力を使ってないとはいえ、アタイのパンチを素手で》
『チィッ!!』
バッ!!
と、掴まれた手を振り払い、ヴィーナスは距離をとった。
「少しは冷静になれ。」
「感情を揺さぶるのがヤツの得意な手段だ。そのまま戦えば、呑まれるぞ。」
『……分かってる!!』
メリウスは足を組むように立ち、手振りをして答えた。
『そもそも、何しにココへ来たのかしら?』
『どうやってこの場所が分かったの?』
「……。」
「オマエが一番分かっているだろう?」
その後、アストラとメリウスは、お互い見つめ合いながら沈黙した。
(……これが…あの、八天星の一人…メリウス・マーキュリか。)
…ゴクッ。
クロードの額からは汗が流れていた。
(目を合わせることさえ出来ない……うっ…息が詰まるほどの圧と殺気を感じる。)
(まるで、ヘビに睨まれたカエルのような……死への恐怖を…)
(私はそれなりに戦えると思っていたが……この空間にいること自体が、場違いだと感じさせられる…!!)
チラッ。
と、メリウスがこちらに目を向けた瞬間に、"ゾゾゾッ"!!と死の恐怖を間近に感じたクロードは、足が震えていた。
「…あっ…くっ……」
ボッ!!
「『針』!!」
その瞬間、メリウスに向けて、アストラが『龍屑・孔』を突き刺した。
しかし、メリウスは刀身が届くよりも先に右に顔だけ避けた。
『なによ〜ちょっと殺気を出しただけじゃない〜』
『そんなに怒らなくても』
『ねぇ〜?』
『それにしても、久しぶりに見た気がするわ』
『『龍屑・孔』……先代から受け継いだ『星屑』。』
『確か、彼は〜…』
指を唇に添えて、白々しく問いかけるように話しているメリウスに、アストラは拳を握り小さな声で言葉を放った。
「黙れ。」
『なぁに?あの事故は仕方がなかったじゃない〜!』
『誰もアナタのことを責めたりはしていないわよ?』
『そうでしょう?ヴィーナス。』
『……。』
チラッ。
ヴィーナスはアストラを横目で見ているも、警戒はそのまましていた。
『自責の念に耐えかねて、辞めちゃったって後から聞いたけど、ほんとうにショックだったのよ?』
『彼もきっと、あの世でアナタのことを許してくれてると思うわ!ウフフッ。』
「黙れッ!!!…と、言っているんだ。」
アストラは、必死に怒りを堪えながら冷静に尋ねた。
「昔の話はいい。それよりも」
「オマエに聞きたいことがある」
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[今回の一言♩]
思ったより一章が続いてますが、まだまだ続きます。(笑)




