欠片128.『真層:秘密実験研究部屋』
欠片128.『真層:秘密実験研究部屋』です!
※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明
[]=人物名と年齢、種族、テキスト
「」=人物の話しているセリフ
『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称
()=人物の心のセリフ
《》=人外、多種族などの心のセリフ
{}=人物の念話
{{ }}=他種族の念話
【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明
・・=強調
" "=強調、効果音など
ー1本=漫画の場面転換、幕間
➖ー➖1本=過去回想に入る終わる・過去の時間軸
ー2本=漫画で例えた時の流れ
【地下五層 ーSPー】
カタカタ…カタカタカタッ。
メリウスは、モニターの前の制御盤を操作していた。
【そこはかつて】
【メリウスによって作られた秘密研究室である】
【その名は】
【真層:秘密実験研究部屋】
『やっぱり彼らじゃダメだったみたいねぇ〜』
『まあ、どれも予想通りだったけれど。』
『まさか、ダアトもやられちゃうとは思わなかったけど』
『あのメガネの男、何者かしら?』
『まあ、いいわ!もうじきここへ来るだろうし、起動させましょう。』
『それ…と、『肉の芽』の起動もそろそろかしらね。…フフッ。』
『今後の動き次第では…』
『ここも捨て時かしらねぇ〜』
カタカタカタタッ。
暗闇の中で、『ゴポポッ』『ゴポ…ゴポポッ…。』とガラスの筒の中から音が聞こえてきていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『メリウスのヤツがアタイらの存在に気づかないとは思えないけどなぁ〜?』
と、ヴィーナスが呟いた。
「昔から秘密が多いヤツだ。何かしら仕掛けてくるだろう。」
「まあ、あんだけ派手にやってたら気づくだろうな」
チラッ。とアストラは、ヴィーナスの方を見つめた。
『ん?そうなのか?』とヴィーナスが理解していない中、その後ろでクロードは心の中で呟いていた。
「……」
(あの八天星とも呼ばれる方が三人も……一つの大要塞に集まるなんて…)
(いや、正確には元九天星か。)
(普通ではありえない事態だ。)
「…ゴクッ。」
(アストラさんの方は彼女の雰囲気もあってか、そこまで緊張感はあまりなかったが。)
(ウェスト・ヴィーナス……彼女は違う…。)
(表面上には表さないようにしているが……ピリピリとした殺気が伝わってくる…。まるで、肌が"チリチリ"と削られているような感覚だ。)
チラッ。
階段を降りながら、2番目を歩いていたアストラは重い顔をしていたクロードに声をかけた。
「クロード殿、安心していい。彼女は悪に対して強い嫌悪感を抱いているだけだ。我々に害はない」
『あん?なんだヒョロッちょのニイちゃん!アタイが怖かったのかい?アハハッ!』
『今度ヨチヨチでもしてやろうかねぇ!ハッハッハ!』
「…いえ、結構です。フッ。」
と、クロードの緊張は解けていった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【極子水星要塞から南西5.1Km】
【無丘陵連坦】
サーチは、連坦な丘が広がる場所に来ていた。
そこは満月の光に照らされて、周りの景色がよく見えていた。
そして、近くには古びたボロボロに崩れた古城跡があった。
「うわ〜〜!スッゲェ〜!めちゃくちゃ綺麗な星空だなぁ!」
「万が一が、起きなきゃいいんだけど。」
「頼むぞ、師匠。」
と、サーチは呟いた。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
感想やブックマーク、Xのフォローなどしていただけると、今後の励みにもなりますので、応援よろしくお願いいたします!
[今回の一言♩]
Xにて、いろいろ報告もしていってますので、ぜひご覧ください!




