欠片126.『フロデューテVSクルダ 決着!!』
欠片126.『フロデューテVSクルダ 決着!!】
※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明
[]=人物名と年齢、種族、テキスト
「」=人物の話しているセリフ
『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称
()=人物の心のセリフ
《》=人外、多種族などの心のセリフ
{}=人物の念話
{{ }}=他種族の念話
【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明
・・=強調
" "=強調、効果音など
ー1本=漫画の場面転換、幕間
➖ー➖1本=過去回想に入る終わる・過去の時間軸
ー2本=漫画で例えた時の流れ
【PM 20:16】
【徘徊の森 サーチサイド】
サァァァァァ……
と、消えていくトボを見つめたあと、サーチはその場に座り込んだ。
「ダハァ〜〜〜……疲れた〜〜!!」
「強かったな〜アイツ」
「でも、この目の能力のことが、少しだけわかって良かった」
「あ!そうだ!」
「みんなに知らせなきゃ!あと、早く丘まで行かないと」
サーチは少しだけ休憩しながら念話を使った。
……ジジ…
{みんな!聞こえるか?オレの方は今倒したよ!!}
{みんなは無事か?}
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【ホリー&クロードサイド】
2人はプラント内の避難民の誘導を行っていた。
「急いで下さい〜!早くここから逃げてください!」
「さぁ、コチラへ。」
…ジジ……
{………みんなは無事か?}
「!!」
(この声は!!)
…ジジジ……
{サーチ様ぁ〜!!よくご無事で!良かったですわ〜♡}
{お一人で幹部の方を倒すなんて凄いですわ!!ホリー、惚れ直しちゃいます♡うふふ♡}
{やりましたね。サーチくん。我々の方も敵を倒しましたのでご安心ください。}
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【サーチサイド】
サーチは木に背をもたれ座りながら念話を送っていた。
「………」
(今は引いてる場合じゃねぇな)
{おお!ほんとか!良かったー!}
{こっちはホリーのおかげで助かったよ!}
{ありがとな!}
{い、いえ…そんな//}
{力になれて嬉しいですわ♡}
{他のみんなはどうなんだろう?}
{何か聞いてるか?}
{い、いえ?わたくし達の方にはなにも来ておりませんね}
{師匠ー!フロデューテー!聞こえるかー?}
……ジジ…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【アストラサイド】
アストラは避難誘導を作業員に任せ、[繁華街エリア]へと足を運ばせていた。
{聞こえてるぞ。少し知り合いに出会ってな。話し込んでいたところだ}
{フロデューテのことなら問題ないだろう}
{偶然か必然か……協力な助っ人が来てくれたからな}
…ジジ…ジ…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【サーチサイド】
{助っ人?まあ、よくわかんねぇけど}
{フロデューテも大丈夫なんだな?}
{ああ、大丈夫だろう}
{避難が済み次第、聖女様とクロード殿はこちらへ合流してほしい}
{間に合えば、フロデューテと助っ人も一緒に頼む}
{かしこまりましたわ!}
{承知しました。}
{オレはこれから丘まで向かうよ!頑張って、九時までには間に合わせるよ!}
{分かった}
{休息が必要そうなら、事情を説明して代わりのものに避難指示をさせてもいい}
{これからが本番だぞ}
……ジジ……プツンッ。
「よし…!もうちょいだ!頑張るか!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【フロデューテサイド】
【フロデューテVSクルダ】
【勝者ーー】
『こんなもんが鬼人ねぇ〜。気合いだけじゃどうにもならないことだってあるのよ?』
『お嬢ちゃん♩フフッ。』
頬には殴られたような跡があり、唇が切れ流血した顔のクルダが髪をかき上げて、見下ろしていた。
【ーー新教徒幹部 クルダ】
『……ぅっ……。』
フロアの地面には、頭、鼻、口から血を流してうつ伏せに倒れているフロデューテの姿があった。
ググッ…。グリグリ。
と、クルダは赤いロングブーツでフロデューテの頬を踏みつけていた。
『力を持たないゴミが、アタシに勝てるわけないじゃない!!アハハッ!』
『きっと今頃アンタ達の仲間も、アタシの同僚にやられてるだろうね!』
『……』
『反応がないわね。死んだのかしら?』
『ねぇ、もっと痛ぶらせてよ!……オイッ!!』
ドガッ!!
と、フロデューテの腹を蹴り、蹴り飛ばした。
ズザザァァァーーー……。
『ぅゔ……ガハッ…。』
咳き込むフロデューテは痛みで体は動かず、目も開けるのが困難だった。
『なんだ、まだ生きてるじゃない』
『もっと悲鳴をあげて、泣け喚けびなさいよ!!』
『ハァ……他の相手の方が楽しめたかしら。』
コツ……カツッ…。
ゆっくりと歩みを進めるクルダは、フロデューテの下へとたどり着いた。
『そろそろトドメかしらね』
『さようなら、か弱い鬼人さんっ』
と、小型のナイフを取り出して投げようと構えた瞬間。
"ドォッッッゴォォォォォンンン"!!!!
と、部屋の壁から衝撃音と共に、瓦礫が飛び散った。
そして、灰色の砂煙の中には2つの角のシルエットが見える人影があった。
『テメェがデューティを……』
『そんな体にしたのか?』
『……!!誰だ!』
『……ぉねぇ…ちゃ…ん……?』
と、フロデューテは聞き覚えのある声を聞いて、微かに目を開けていた。
しかし、ボヤけてハッキリとは見えなかった。
『聞いてんのはコッチだっつーの!!!』
『テメェが……』
バッ!!!
『アタイのかわいい妹に、手を出したのかって聞いてんだよォォォォォ!!!!』
『だ、だったらな……』
"ドッ"……"ゴォォォォォンン"!!!
と、ガタイのいい女性は、クルダの元へと一瞬でたどり着き、右手の拳を彼女の顔面に殴りつけた。
"バガァァァァン"……ガラガラガラッ…。
……シュゥゥゥ〜……。
壁が思い切り凹み、白目をむいたクルダが倒れており、その頬にはクッキリと拳の跡がついていた。
『アタイのかわいい妹に手を出してんじゃネェよ!!!』
『手ェ出すヤツは、誰だろうと……ブッ飛ばァすゥ!!!』
『フンッ!!』
【八天星 金星】[ウェスト・ヴィーナス(27)]
[種族:鬼人]
【フロデューテVSクルダ】
【勝者改め】
【ウェスト・ヴィーナスの介入により】
【勝者 フロデューテ】
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
[今回の一言♩]
コツコツと作業を進めておりまする




