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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第一章ー極子水星要塞〜演劇の始まり〜ー
128/258

欠片126.『フロデューテVSクルダ 決着!!』

欠片(ピース)126.『フロデューテVSクルダ 決着!!】


※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明

[]=人物名と年齢、種族、テキスト

「」=人物の話しているセリフ

『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称

()=人物の心のセリフ

《》=人外、多種族などの心のセリフ

{}=人物の念話

{{ }}=他種族の念話

【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明

・・=強調

" "=強調、効果音など

ー1本=漫画の場面転換、幕間

➖ー➖1本=過去回想に入る終わる・過去の時間軸

ー2本=漫画で例えた時の流れ



【PM 20:16】


【徘徊の森 サーチサイド】



サァァァァァ……


と、消えていくトボを見つめたあと、サーチはその場に座り込んだ。


「ダハァ〜〜〜……疲れた〜〜!!」

「強かったな〜アイツ」


「でも、この目の能力のことが、少しだけわかって良かった」


「あ!そうだ!」

「みんなに知らせなきゃ!あと、早く丘まで行かないと」



サーチは少しだけ休憩しながら念話を使った。



……ジジ…


{みんな!聞こえるか?オレの方は今倒したよ!!}

{みんなは無事か?}


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【ホリー&クロードサイド】



2人はプラント内の避難民の誘導を行っていた。



「急いで下さい〜!早くここから逃げてください!」


「さぁ、コチラへ。」



…ジジ……


{………みんなは無事か?}



「!!」

(この声は!!)



…ジジジ……


{サーチ様ぁ〜!!よくご無事で!良かったですわ〜♡}

{お一人で幹部の方を倒すなんて凄いですわ!!ホリー、惚れ直しちゃいます♡うふふ♡}


{やりましたね。サーチくん。我々の方も敵を倒しましたのでご安心ください。}


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【サーチサイド】


サーチは木に背をもたれ座りながら念話(テレパシー)を送っていた。


「………」

(今は引いてる場合じゃねぇな)



{おお!ほんとか!良かったー!}

{こっちはホリーのおかげで助かったよ!}


{ありがとな!}



{い、いえ…そんな//}

{力になれて嬉しいですわ♡}



{他のみんなはどうなんだろう?}

{何か聞いてるか?}



{い、いえ?わたくし達の方にはなにも来ておりませんね}


{師匠ー!フロデューテー!聞こえるかー?}



……ジジ…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【アストラサイド】


アストラは避難誘導を作業員に任せ、[繁華街エリア]へと足を運ばせていた。



{聞こえてるぞ。少し知り合いに出会ってな。話し込んでいたところだ}


{フロデューテのことなら問題ないだろう}

{偶然か必然か……協力な助っ人が来てくれたからな}



…ジジ…ジ…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【サーチサイド】


{助っ人?まあ、よくわかんねぇけど}

{フロデューテも大丈夫なんだな?}



{ああ、大丈夫だろう}

{避難が済み次第、聖女様とクロード殿はこちらへ合流してほしい}


{間に合えば、フロデューテと助っ人も一緒に頼む}



{かしこまりましたわ!}

{承知しました。}


{オレはこれから丘まで向かうよ!頑張って、九時までには間に合わせるよ!}



{分かった}

{休息が必要そうなら、事情を説明して代わりのものに避難指示をさせてもいい}


{これからが本番だぞ}


……ジジ……プツンッ。



「よし…!もうちょいだ!頑張るか!!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【フロデューテサイド】



【フロデューテVSクルダ】


【勝者ーー】



『こんなもんが鬼人(オーガ)ねぇ〜。気合いだけじゃどうにもならないことだってあるのよ?』

『お嬢ちゃん♩フフッ。』


頬には殴られたような跡があり、唇が切れ流血した顔のクルダが髪をかき上げて、見下ろしていた。



【ーー新教徒(ニュウ・リリジィアス)幹部 クルダ】



『……ぅっ……。』


フロアの地面には、頭、鼻、口から血を流してうつ伏せに倒れているフロデューテの姿があった。



ググッ…。グリグリ。


と、クルダは赤いロングブーツでフロデューテの頬を踏みつけていた。


『力を持たないゴミが、アタシに勝てるわけないじゃない!!アハハッ!』

『きっと今頃アンタ達の仲間も、アタシの同僚にやられてるだろうね!』


『……』

『反応がないわね。死んだのかしら?』


『ねぇ、もっと痛ぶらせてよ!……オイッ!!』


ドガッ!!


と、フロデューテの腹を蹴り、蹴り飛ばした。



ズザザァァァーーー……。


『ぅゔ……ガハッ…。』



咳き込むフロデューテは痛みで体は動かず、目も開けるのが困難だった。



『なんだ、まだ生きてるじゃない』

『もっと悲鳴をあげて、泣け喚けびなさいよ!!』


『ハァ……他の相手の方が楽しめたかしら。』



コツ……カツッ…。


ゆっくりと歩みを進めるクルダは、フロデューテの下へとたどり着いた。



『そろそろトドメかしらね』

『さようなら、か弱い鬼人(きじん)さんっ』


と、小型のナイフを取り出して投げようと構えた瞬間。



"ドォッッッゴォォォォォンンン"!!!!



と、部屋の壁から衝撃音と共に、瓦礫が飛び散った。

そして、灰色の砂煙の中には2つの角のシルエットが見える人影があった。



『テメェがデューティを……』


『そんな体にしたのか?』



『……!!誰だ!』




『……ぉねぇ…ちゃ…ん……?』


と、フロデューテは聞き覚えのある声を聞いて、微かに目を開けていた。

しかし、ボヤけてハッキリとは見えなかった。



『聞いてんのはコッチだっつーの!!!』

『テメェが……』



バッ!!!



『アタイのかわいい妹に、手を出したのかって聞いてんだよォォォォォ!!!!』



『だ、だったらな……』


"ドッ"……"ゴォォォォォンン"!!!



と、ガタイのいい女性は、クルダの元へと一瞬でたどり着き、右手の拳を彼女の顔面に殴りつけた。



"バガァァァァン"……ガラガラガラッ…。


……シュゥゥゥ〜……。



壁が思い切り(へこ)み、白目をむいたクルダが倒れており、その頬にはクッキリと拳の跡がついていた。



『アタイのかわいい妹に手を出してんじゃネェよ!!!』

『手ェ出すヤツは、誰だろうと……ブッ飛ばァすゥ!!!』


『フンッ!!』


八天星(はちてんせい)  金星】[ウェスト・ヴィーナス(27)]

        [種族:鬼人(オーガ)



【フロデューテVSクルダ】



【勝者改め】



【ウェスト・ヴィーナスの介入により】


【勝者 フロデューテ】



最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


[今回の一言♩]

コツコツと作業を進めておりまする


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