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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第一章ー極子水星要塞〜演劇の始まり〜ー
127/259

欠片125.『サーチVSトボ 決着!!』

欠片(ピース)125.『サーチVSトボ 決着!!』です!


※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明

[]=人物名と年齢、種族、テキスト

「」=人物の話しているセリフ

『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称

()=人物の心のセリフ

《》=人外、多種族などの心のセリフ

{}=人物の念話

{{ }}=他種族の念話

【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明

・・=強調

" "=強調、効果音など

ー1本=漫画の場面転換、幕間

➖ー➖1本=過去回想に入る終わる・過去の時間軸

ー2本=漫画で例えた時の流れ




……"ドクン"。



キィィィィイン!!


すると、サーチの背中がオレンジ色に少しだけ光ると、瞳の色だけ赤色に変わった。



[力の解放を確認]

[現在8%ほど引き出せています]


[技の再現は可能]

[しかし 完全な再現は不可]


[彼を倒すためには銃剣の力を上手く活用することを推奨とします]



(銃剣の……?)



(………)

(そうか!アレなら同時に核を破壊できるぞ!!)



ザッ…ザッ……


『……ナニヲ、ブツブツト言ッテイル…。ギチ…。』



ピピピッ


[対象の予備動作を確認]

[攻撃が予測されます]


[右腕の爪で斜め上から切り裂いて来ます]

[その後 左下からも連続で切り裂きが来ます]



"バッ"!!"ザシュッ"!!


サッ!


と、後ろに飛び退()き、サーチはトボの右手の攻撃をかわした。

すかさず左手の追撃をかわそうと行動するも、長い腕のリーチにより胸元を少しだけ切り裂かれてしまった。



"ザシュッ"!!



「……くっ…!!」



ズザザァーー……


後ろに避けながら、なんとか距離を保つサーチ。


(テキストで先読みは出来ても、やっぱり基礎がまだまだだ……)

(力の解放出来たらしいけど、八パーセントって出てたっけ)


(ソレがなかったら……間違いなく今のは避けれなかったな。)


「……ゴクッ。」



……ポリポリ。


と、トボは顔を斜めに傾けながら、頬を右手の指でかいていた。


『ナゼ……今ノヲ避ケレタ…?ギチチィ…』

『先ニ…動キ出シテイタ…?』



(気迫がスゲェ……さっきまで飛び回ってた時よりも圧を感じる。)


……ポタッ。…ポタ。



汗が滴り落ちる中、サーチは瞬きが出来ないでいた。


「フゥーー…。」


(集中しろ。曲線蘭舞(きょくせんらんぶ)を決めるには、冷静にヤツの動きを見極めてカウンターを狙わなきゃいけない。)


(一旦逃げるしかないか)



ダダッ!!


勢いよく木々の中へと走り出したサーチは、霧散された黒い霧の中を走り抜けていった。


(風向きが変わったおかげで、さっきよりも木の位置が分かるな)

(なんとか走れるけど、どこまで続いてるんだよ!この霧!!)



「…ハァ……ハァ…。」



……バタタタタ!!


"バフュゥゥンッ"!!


と、サーチの後ろの霧の一部が晴れ、トボが追いついて来ていた。



『無駄ダ。……オレノ霧ハ、霧ノ動キヲ感知スル。』

『オマエノ居場所ハ、スグニ分カル!!』



走るサーチの周りで、霧の流れが出来ていた。


「…クソッ!ハァ…ハァ……。」


(まだだ)

(引きつけろ)



『教エテヤロウ。オレノ今マデノ狩リハ……九割以上成功シテイル。……ギチチ。』


『本来ナラ……サッキノ、二撃目ノ攻撃デ終ッテイタハズナノニ。』

『ナゼ、避ケレタ……?』



「……ハハッ!オマエが弱いだけじゃないのか?」



ピピピッ


[対象が突進してきます]



『……フフフ。オレハ幹部ノ中デ、一番強イ!!』

『確カニ…ココマデ……生キテイラレタ奴ハ珍シイ。』



『認メテヤル。ギチ…。オマエモ強者ノ一人ダ。』

『ダガ……オレノ狩リニ、失敗ハ無イ!!!』



バタタタタ……ピュンッ!!


と、勢いよくサーチめがけて突進してきていた。



(まだだ…逃げてるフリをしろ。)

(ヤツの動きなら分かる)


(タイミングを合わせろ)



"ガチャリッ"!!


と、通常弾を破片(ベネシ)銃剣(オッド)(セツ)に込めた。



(あと少し)


バッ!


と、走っていたサーチが振り返ると、3メートルまで迫っていたトボの動きに合わせて銃弾を放った。



"パパァン"!!


バッ!!


トボは銃弾をかわし、軌道を変え地面に着地していた。



(よし、着地させれた。飛ばれていたら絶対に無理だ。)

(あの速度にカウンターは無理だったからな。)


(だから予測した動きに、銃弾によるカウンターで地上に着地しなきゃいけなかった……)



「フゥー…。」



ピピピッ


[対象が突進後に噛みつきへと移行]



(きた!地上での頭からの攻撃!!)

(思い出せ、ヒイロの技を……練習した経験を!!)



"ガチャリ"。


キィィィィイン!!


[力の解放を確認]

[10%へと上昇]


[技の再現率UP]



ダッダッダッ!!


鋭い2本の蹄ような形をした爪がついた脚で、顔を前に出しながら勢いよく突進してきたトボに、サーチは破片(ベネシ)銃剣(オッド)(セツ)を両手で持ち斜め前に構えた


カチャリ。


➖ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「技名の前の言葉?」



「そう!ヒイロが技を撃つ前に喋ってたじゃん!」


「ああ、これは詠唱(えいしょう)って言ってね。己の信念をより高め、強い力を発揮するための言葉なんだよ!」


「ボクの場合は「沈黙の雨に咲き乱れろ」だね。」

「元々、ボクのいた場所にいる踊り子みたいな女性の悲しみと力強さ……そして、華麗な姿を表した詠唱にしてみたんだ。」



「へぇ〜!ちゃんと意味があったんだな!」

「なぁなぁ!オレがもし、曲線蘭舞(きょくせんらんぶ)を使うなら同じ言葉じゃないとだめなの?」


「いいや、その人の信念にそった言葉でいいよ!人によって言葉の意味や力は異なるからね!」


「サーチくんの想いの強さがある言葉を乗せて使ってほしいな!」



「そうなんだな!分かった!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー➖



「暗雲の道を照らし出せーー」


「『舞妓劇(まいこげき)曲線蘭舞(きょくせんらんぶ)』!!!」



キーーーーーン。



と、暗闇の中を光の道筋が軌道を描いた。



シュパパパッ!!



と、トボの噛みつきを華麗にかわしながら、首、心臓、左腹部の魔核を曲線美を描かながら切り裂いた破片(ベネシ)銃剣(オッド)(セツ)の"銃口"は残る魔核がある腹の先へと向いていた。



『グギャァァァァアァァァ!!!』


《魔核ガ…三ツモ…!!ナゼ位置ガ分カル……!?》

《ナニヲシタ……!?》


《…グギギ…!!》


《ダガ、同時デナケレバ……オレハ死ナナイッ!!!》



『ガァァァァァア!!!』


と、首を後ろに向けようとしたトボに、サーチは破片(ベネシ)銃剣(オッド)(セツ)の引き金を引いた。



「終わりだ!!!」



ガチッ!!


"パパァンッ"!!!



ドシュシュッ!!



"パパパ…パリンッ"。



『!!!』


『……ギギィヤァァァア……!!』

『……ヴヴゥ……ガァァ…アアァ……メリ…ウ……スサ……マ…。』



と、全ての魔核が同時に壊れたトボは消滅していった。





最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


感想やブックマーク、Xのフォローなどしていただけると、今後の励みにもなりますので、応援よろしくお願いいたします!


[今回の一言♩]

シャドバ楽しくてやめられない。助けてくれ!!

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