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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第一章ー極子水星要塞〜演劇の始まり〜ー
118/254

欠片116.『ホリー&クロードVSダアト③」

欠片(ピース)116.『ホリー&クロードVSダアト③』


※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明

[]=人物名と年齢、種族

「」=人物の話しているセリフ

『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称

()=人物の心のセリフ

《》=人外、多種族などの心のセリフ

{}=人物の念話

{{ }}=他種族の念話

【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明

・・=強調

" "=強調、効果音など

ー1本=漫画の場面転換、幕間

➖ー➖1本=過去回想に入る終わる・過去の時間軸

ー2本=漫画で例えた時の流れ



【PM 19:53〜 『プロセス』の一室】


【ホリー&クロードVSダアト】



「くっ……!!泥沼に沈んでいく!!」

「ホリー様!!大丈夫ですか!」



「きゃっ〜〜!」

(クロードの力は使えない……わたくしがなんとかしなきゃ…)



「『(シャイン・オブ・)なる捕縛(ザ・チェーン)』!!」



"ガラガラガラッ"!!


と、光る鎖がホリーから飛び出し、クロードの体に巻き付くと、思いっきり泥沼から引っ張り出した。



ググッ…!!ズボォッーー!!!


泥沼から引き出されたクロードは上空に飛び上がる。


「『光鎖(チェイン)道筋(ロード)』!!!」



ガラガラガラガラッ!!


と、泥沼から50cmほど上空に、トライアングルの形で部屋の中に光の鎖が繋がった。


「クロード!!私が沈む前にアイツをなんとかしなさい!!」


「いいえ!今助けに……」



「ダメよ!助けても足場が無いし、私が鎖を使って足場を作ってる間に倒しなさい!!」


そう叫ぶホリーは、腰まで沈みかけていた。



「色男さんよ〜いいのかいー?お嬢ちゃんをほっといて」


ピチャ。ピチャッ。


と、ダアトが歩く足場には、泥でできた蓮の花が咲いていた。


「『泥舟渡河(ゼントタナン)』」


ドボドボドボッ!!


壁からも泥が溢れてで、浸水する速度が早まっていく。


「くそっ!!テメェ!待ってろ!!」


ダダッ!!


鎖の上を走りダアトに近づこうとしたクロードだったが、突然現れた泥の砲弾で吹き飛ばされた。



「『泥舟(ドロブネ)』!!」

「ドカァン!!ってな!ハハッ!」


泥でできた船の左右からは、砲台が3つ付いており、そこから泥の砲弾を放っていた。


「船旅は……ロマンチックなデートには付き物だろう?」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【PM 19:54〜 アストラサイド】



{全員聞こえるか?}



…ジジ……



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【サーチサイド】


「!!」

{師匠?聞こえてるぞ!}



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【フロデューテサイド】


『!』


{{ええ!聞こえてるわ!}}



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【ホリー&クロードサイド】


『!!』


{聞こえておりますわ}


{ええ、私も}



ジジ……


{先ほどまで敵幹部の一人と敵対していてな。今しがた倒したところだ。オマエ達の前にも敵はいるか?}



{{ええ、アタシのとこにもいるわ}}

{オレのとこもいるぞ!}

{ええ。目の前にいます。こちらはかなりピンチですけど…}

{……}



その返答に全員が同意した。

その返答を聞き、アストラは手短に伝えた。


{なら、ヤツらの体のどこかに、双頭の蛇が交差している形をした……白い小さな塊があるハズだ}


{ヤツらはそれを、『セッカ』と呼んでいた}

{魔力の動力源だろう、それを破壊すれば…おそらくだが}

{ヤツらは能力を使えない}



{可能なら破壊して有利に戦闘しろ}



{分かった!探してみる!}

{{分かったわ!ありがとうアストラ!}}

{分かりましたわ。クロード。}

{はい。お任せ下さい。}


…ジジ……。


{助けが必要そうならワタシも向かうが…どうする?}



{こっちは必要ねぇ!!}

{アタシも大丈夫!!任せて!!}

{私たちも平気です!!}

{不要です。必ず合流しましょう。}



{フッ…分かった。必ず後で会おう。ではな}



…ジジーー…プツッ。



「クロード!!できるだけサポートはするわ!だから、頼んだわよ。」


「お任せ下さい。」


と、クロードは胸の内ポケットから手袋を取り出し、両手にはめた。



「オイ、キザ男。テメェは必ずぶっ飛ばしてやるから覚悟しろよ。」



その言葉を聞いて、ダアトは船の先端に足をかけニヤリと笑う。


「へぇ〜……おもしれぇ…」

「なぁ、アンタ…知ってるか?過去の歴史で起きた、船の事故…『アイアニック号の沈没事故』を」


「何百人もの人々が海に沈みながら死んでったらしい」

「その中で恋人との最後の別れを惜しむカップルがいたそうだ。」



「そこの女はまさにその状況と同じだ!!」

「アンタは救えると良いなぁ〜!大切な人間(ヒト)をよぉ!!」




最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


[今回の一言♩]

久しぶりに友達と会うといいですね!

楽しかった!

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