欠片116.『ホリー&クロードVSダアト③」
欠片116.『ホリー&クロードVSダアト③』
※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明
[]=人物名と年齢、種族
「」=人物の話しているセリフ
『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称
()=人物の心のセリフ
《》=人外、多種族などの心のセリフ
{}=人物の念話
{{ }}=他種族の念話
【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明
・・=強調
" "=強調、効果音など
ー1本=漫画の場面転換、幕間
➖ー➖1本=過去回想に入る終わる・過去の時間軸
ー2本=漫画で例えた時の流れ
【PM 19:53〜 『プロセス』の一室】
【ホリー&クロードVSダアト】
「くっ……!!泥沼に沈んでいく!!」
「ホリー様!!大丈夫ですか!」
「きゃっ〜〜!」
(クロードの力は使えない……わたくしがなんとかしなきゃ…)
「『聖なる捕縛』!!」
"ガラガラガラッ"!!
と、光る鎖がホリーから飛び出し、クロードの体に巻き付くと、思いっきり泥沼から引っ張り出した。
ググッ…!!ズボォッーー!!!
泥沼から引き出されたクロードは上空に飛び上がる。
「『光鎖の道筋』!!!」
ガラガラガラガラッ!!
と、泥沼から50cmほど上空に、トライアングルの形で部屋の中に光の鎖が繋がった。
「クロード!!私が沈む前にアイツをなんとかしなさい!!」
「いいえ!今助けに……」
「ダメよ!助けても足場が無いし、私が鎖を使って足場を作ってる間に倒しなさい!!」
そう叫ぶホリーは、腰まで沈みかけていた。
「色男さんよ〜いいのかいー?お嬢ちゃんをほっといて」
ピチャ。ピチャッ。
と、ダアトが歩く足場には、泥でできた蓮の花が咲いていた。
「『泥舟渡河』」
ドボドボドボッ!!
壁からも泥が溢れてで、浸水する速度が早まっていく。
「くそっ!!テメェ!待ってろ!!」
ダダッ!!
鎖の上を走りダアトに近づこうとしたクロードだったが、突然現れた泥の砲弾で吹き飛ばされた。
「『泥舟』!!」
「ドカァン!!ってな!ハハッ!」
泥でできた船の左右からは、砲台が3つ付いており、そこから泥の砲弾を放っていた。
「船旅は……ロマンチックなデートには付き物だろう?」
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【PM 19:54〜 アストラサイド】
{全員聞こえるか?}
…ジジ……
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【サーチサイド】
「!!」
{師匠?聞こえてるぞ!}
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【フロデューテサイド】
『!』
{{ええ!聞こえてるわ!}}
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【ホリー&クロードサイド】
『!!』
{聞こえておりますわ}
{ええ、私も}
ジジ……
{先ほどまで敵幹部の一人と敵対していてな。今しがた倒したところだ。オマエ達の前にも敵はいるか?}
{{ええ、アタシのとこにもいるわ}}
{オレのとこもいるぞ!}
{ええ。目の前にいます。こちらはかなりピンチですけど…}
{……}
その返答に全員が同意した。
その返答を聞き、アストラは手短に伝えた。
{なら、ヤツらの体のどこかに、双頭の蛇が交差している形をした……白い小さな塊があるハズだ}
{ヤツらはそれを、『セッカ』と呼んでいた}
{魔力の動力源だろう、それを破壊すれば…おそらくだが}
{ヤツらは能力を使えない}
{可能なら破壊して有利に戦闘しろ}
{分かった!探してみる!}
{{分かったわ!ありがとうアストラ!}}
{分かりましたわ。クロード。}
{はい。お任せ下さい。}
…ジジ……。
{助けが必要そうならワタシも向かうが…どうする?}
{こっちは必要ねぇ!!}
{アタシも大丈夫!!任せて!!}
{私たちも平気です!!}
{不要です。必ず合流しましょう。}
{フッ…分かった。必ず後で会おう。ではな}
…ジジーー…プツッ。
「クロード!!できるだけサポートはするわ!だから、頼んだわよ。」
「お任せ下さい。」
と、クロードは胸の内ポケットから手袋を取り出し、両手にはめた。
「オイ、キザ男。テメェは必ずぶっ飛ばしてやるから覚悟しろよ。」
その言葉を聞いて、ダアトは船の先端に足をかけニヤリと笑う。
「へぇ〜……おもしれぇ…」
「なぁ、アンタ…知ってるか?過去の歴史で起きた、船の事故…『アイアニック号の沈没事故』を」
「何百人もの人々が海に沈みながら死んでったらしい」
「その中で恋人との最後の別れを惜しむカップルがいたそうだ。」
「そこの女はまさにその状況と同じだ!!」
「アンタは救えると良いなぁ〜!大切な人間をよぉ!!」
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
[今回の一言♩]
久しぶりに友達と会うといいですね!
楽しかった!




