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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第一章ー極子水星要塞〜演劇の始まり〜ー
116/260

欠片114.『野望と切望』

欠片(ピース)114.『野望と切望』です!


※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明

[]=人物名と年齢、種族

「」=人物の話しているセリフ

『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称

()=人物の心のセリフ

《》=人外、多種族などの心のセリフ

{}=人物の念話

{{ }}=他種族の念話

【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明

・・=強調

" "=強調、効果音など

ー1本=漫画の場面転換、幕間

➖ー➖1本=過去回想に入る終わる・過去の時間軸

ー2本=漫画で例えた時の流れ



極子水星要塞(ミニマルフォートレス) から西に361Km  城西巧墓(じょうさいこうぼ)の跡地】



『オマエ!!オレ様と勝負しやがれ!!』


と、プロドはメリウスに決闘を持ちかけた。



『別にいいけれど、アナタ。勝てないわよ?』


ジッ。と階段の上から見つめるメリウス。



『……なんだと…!?』


《クソッ!!またこれか!!オレ様のことなんて眼中にネェ目をしてやがる!!》


『オレ様が勝ったら、八天星の名は……オレが名乗ってやる!!!』



『……。どうでもいいわ。』

『呼び方なんて意味があるのかしら?哀れね、アナタ。』



『ハ…?』


『肩書きなんてモノに興味はないわ。ワタシとアナタでは見ている土台(ばしょ)がそもそも違う。』



『ワタシが見ているのはこの世界よ。』



『たかが名前なんかに興味を持つなんて、獣人の底が知れるわね。』

『な〜んだ、マシウスの国の民もこんなもんだったのね〜〜拍子抜けしたわ〜。』


『これなら、まだ蟻蛾(ギギ)の方が良さそうかしら。強化パーツとして……獣人も考えていたのだけれど……。ハァ〜…がっかりだわ。』



『……テメェ…さっきから…ブツブツと…』

『ウルせぇんだよぉぉぉ!!!ガルルッ!!』



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



『で?そんなもん?』


地べたに膝と手をつくプロドを見下すように、メリウスは眺めていた。



『……ハァッ…!ハァッ!!…クソォ……』



『偉そうな口だけは叩いといてそれって…フフッ。』

『アナタ……弱いわねぇ。』



『…ウゥッ……。』


プロドは牙を噛み締めながら(ひたい)に汗をかき、薄れゆく意識の中でメリウスを睨みつけていた。



《…クソッ…手も足も出なかった…何が起きたんだ…》

《ヤツの周りの…アイツらは一体…なん……な…ん…だ…。》


ドサッ。



『気を失ったか。ん〜〜どのみち今後は……戦力は必要になるし〜〜。』


『捨て駒として置いとくのもアリかもしれないわね!』



『そこのオマエ、彼を連れてきなさい。』


と、近くにいたモノに命令していた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


極子水星要塞(ミニマルフォートレス)  -SP-】



『……ゥウ…。こ…ココは…?』


周囲にはガラスで出来た筒状の容器がいくつもあり、その中には人影があった。

そして、ゴポゴポ。と液体の中で気泡が出る音が鳴り響いていた。


『アラ、いま起きたのね。』

『遅かったじゃない〜。』



『ココはどこだ!!なんでオレを生かした!?』



『さぁ〜ワタシの気まぐれかしら。』

『ワタシ……勝ち負けとか興味ないの。』


『ワタシがしたいと思ったことをする。そのために必要なことはするし、邪魔になったら消す。』



『それだけ。』

『簡単でしょ?ウフフッ。』



『……。』

《誰しもが…テメェらみたいな望まれた存在じゃねぇんだよ。》


《化け物の気持ちなんて…凡人にゃあ〜分かんねぇし……凡人の気持ちも分かんねぇんだろうな。》



『アナタ、強くなりたいんでしょ?』



『!!!』

『なんで…』



『だって野心があるもの。』

『強くなりたい。って強い野望が見えるわ。』



『ワタシには願望がある。』

『どうしても叶えたいことがね。』


『お互いの利益のために、ワタシの下で動いてみない?』


『アンタの……元で…?このオレが…?』



『そう!』

『アナタに力をあげるわ。』


『その力でワタシの役に立ちなさい!』

『彼らにも力は与えてある。』


ガラスの隙間からは、3人の人影が覗いていた。



『アナタ達にはやってもらうことがたくさんあるのよ。』



『そして』




『まずは……ルインルーナ王国を堕とす!!!』




『なッ…!!!正気か…?』



『ええ。ワタシはいつでも正気。』

『ずっと……前からね。』



『思う存分楽しみましょう?フフッ…ウフフ……アーハッハッハ!!!』



と、暗闇の中でモニターの光りに照らされる、座ったままのプロド。そしてメリウスと2匹の蛇の影が映し出されていた。



最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


[今回の一言♩]

最近セリフが多くなってきてるとか言っちゃダメだぞ?

話をまくってるんだから!とか理由じゃないから!絶対違うから!!!絶対だぞ!!!(迫真)

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