欠片108.『ホリー&クロードVSダアト②』
欠片108. 『ホリー&クロードVSダアト②』です!
※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明
[]=人物名と年齢、種族
「」=人物の話しているセリフ
『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称
()=人物の心のセリフ
《》=人外、多種族などの心のセリフ
{}=人物の念話
{{ }}=他種族の念話
【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明
・・=強調
" "=強調、効果音など
ー1本=漫画の場面転換、幕間
➖ー➖1本=過去回想に入る終わる・過去の時間軸
ー2本=漫画で例えた時の流れ
【PM 19:51〜 『プロセス』の一室】
「…ヒュ〜。お熱いねぇ〜。」
「キミたちは、失恋はしたことあるかい?」
と、ダアトが尋ねる。
「失恋…?ですって?現在進行形で上手くいってますわ!!!」
『わ!!!』
『わ!!!』
と、部屋の中でホリーの声が響き渡った。
「……。」
「………そうかい。」
クロードとダアトはリアクションが取りづらかったようだったが、ホリーは誇らしげに胸を張っていた。
「まあ…ガキの恋愛なんて……所詮恋愛ごっこだろ。」
「大人の恋愛は、スイートでほろ苦いんだぜ?」
…ドロドロロ…!!
ベチャチャ…。ボトッ…ボトッ。
「『恋愛劇』…幕引き。」
「『泥人形』!!!」
…ドロドロ…ドロロ。
と、無数の泥人形が床から現れだした。
「なんだ?茶色い人形…?」
「クロード!!わたくしが周りの人形をやりますわ!」
「アナタは本体を!!」
「はい!お任せ下さい!」
バッ!!と走り出すクロードに、泥人形が襲いかかる。
しかし、その行手を阻むように、ホリーが光の鎖で動きを止めた。
「ハッ!!」
(『聖なる捕縛』)
……ガラララララッ…ガシャァンッ!!!
と、次々に泥人形を捕縛していく。
「よし!今よ!クロード!!」
「はい!」
ダアトの元へと差し掛かる前に、ダアトが呟く。
「それで……捕まえたつもりか?」
「!?」
"バチャァン"!!"バシャ!バシャシャン"!!
ボトッ…ボトボト…ト…。
"ギュゥムッッ"!!!"ビチャチャ"!!
と、泥人形が崩れて、鎖が緩む。
その後再び泥が人形の形へと形成され、そのうちの一体がクロードを殴り飛ばした。
ドブゥッ!!
「……くっ…!」
ズササーッ…。
(威力はそこまでだな。だが……ホリー様の神聖魔法が効かないとは。)
…チラッ。
(ホリー様を守るべきか…ヤツを叩くべきか。)
(どちらにせよ、時間はかけられない。か。)
「ホリー様!!申し訳ありませんが、ご自分でお守り下さい!私への援護は必要ありません!!」
「クロード!!でも、あの数を相手になんて…」
「大丈夫です。お任せ下さい。」
ニコッ。と、クロードは微笑んだ。
「ハハハッ!いいねぇ〜、もどかしいなぁ。お互い手が届かない切なさ…。」
「シナリオ的には、悪くねぇんじゃねぇの…?」
「だが…まだ足りねぇ。」
「そらぁ!!」
ボゴボゴボゴッ!!!
ドロロロロロンッ!!
「『泥沼蓮哀』!!!」
部屋のほぼ全体の地面が泥沼へと変わり、クロードやホリーは沈み出す。
…ズプッ!!ズブブッ…!
「なっ!」「きゃあっ!!」
「ハハハッ、恋愛はヌマればヌマるほど…切なくて、そのループから抜け出せないほど求めあっちまうんだぜ?」
「オマエらも……たっぷりと沈んでいこうぜ。」
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【PM 19:36 アストラVSプロド】
『何度も何度も…ゴキブリだとぉ……!?テメェカミコロォォス!!!』
「キサマはそれしか言えんのか?言葉のレパートリーもないとは、モテないだろう?」
『…ググッ…ガルルッゥ…!!ルゥッせぇ!!』
…バッ!!!
(動きが単調になったな。)
(40%……)
飛びかかってきたプロドは大きな爪で切り裂こうとした。
しかし、アストラはその攻撃をサッと避け、プロドのみぞおちにパンチを入れる。
"ドゴォッッッッッ"!!!
『グッ…………ガハアッァァ!!!』
《なんだ!!この威力は!!》
《コレが……あの低俗なニンゲンの出せる力か!!?》
…バッ!!
"ドゴッ"!!!"バキィッッ"!!!
と、アストラは跪くプロドの顔面を思いっきり蹴り飛ばした。
ヒュウゥゥゥゥ〜〜…"バカァァァン"!!!
『……ヴゥ……グゾッ…。』
『ガハアッ…!!』
ビチャチャ…!!
と、プロドの顔からは鼻血が出て、吐血していた。
「ワタシは痛めつけるのは嫌いなんだがな。」
「どれ、まだ立てるだろう?」
ポキッ…パキッ。
アストラは両手を押し合い、指の骨を鳴らした。
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