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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第一章ー極子水星要塞〜演劇の始まり〜ー
110/254

欠片108.『ホリー&クロードVSダアト②』

欠片(ピース)108. 『ホリー&クロードVSダアト②』です!


※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明

[]=人物名と年齢、種族

「」=人物の話しているセリフ

『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称

()=人物の心のセリフ

《》=人外、多種族などの心のセリフ

{}=人物の念話

{{ }}=他種族の念話

【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明

・・=強調

" "=強調、効果音など

ー1本=漫画の場面転換、幕間

➖ー➖1本=過去回想に入る終わる・過去の時間軸

ー2本=漫画で例えた時の流れ



【PM 19:51〜 『プロセス』の一室】



「…ヒュ〜。お熱いねぇ〜。」

「キミたちは、失恋はしたことあるかい?」


と、ダアトが尋ねる。


「失恋…?ですって?現在進行形で上手くいってますわ!!!」


『わ!!!』


『わ!!!』


と、部屋の中でホリーの声が響き渡った。


「……。」


「………そうかい。」


クロードとダアトはリアクションが取りづらかったようだったが、ホリーは誇らしげに胸を張っていた。



「まあ…ガキの恋愛なんて……所詮(しょせん)恋愛ごっこだろ。」

「大人の恋愛は、スイートでほろ苦いんだぜ?」


…ドロドロロ…!!


ベチャチャ…。ボトッ…ボトッ。



「『恋愛劇(ラブドロマ)』…幕引き。」


「『泥人形(マッドドール)』!!!」


…ドロドロ…ドロロ。


と、無数の泥人形が床から現れだした。



「なんだ?茶色い人形…?」


「クロード!!わたくしが周りの人形をやりますわ!」

「アナタは本体を!!」


「はい!お任せ下さい!」


バッ!!と走り出すクロードに、泥人形が襲いかかる。

しかし、その行手を(はば)むように、ホリーが光の鎖で動きを止めた。


「ハッ!!」


(『(シャイン・オブ・)なる捕縛(ザ・チェーン)』)


……ガラララララッ…ガシャァンッ!!!


と、次々に泥人形を捕縛していく。



「よし!今よ!クロード!!」


「はい!」



ダアトの元へと差し掛かる前に、ダアトが呟く。

「それで……捕まえたつもりか?」


「!?」


"バチャァン"!!"バシャ!バシャシャン"!!

ボトッ…ボトボト…ト…。


"ギュゥムッッ"!!!"ビチャチャ"!!


と、泥人形が崩れて、鎖が緩む。

その後再び泥が人形の形へと形成され、そのうちの一体がクロードを殴り飛ばした。


ドブゥッ!!


「……くっ…!」


ズササーッ…。


(威力はそこまでだな。だが……ホリー様の神聖魔法が効かないとは。)


…チラッ。


(ホリー様を守るべきか…ヤツを叩くべきか。)

(どちらにせよ、時間はかけられない。か。)


「ホリー様!!申し訳ありませんが、ご自分でお守り下さい!私への援護は必要ありません!!」


「クロード!!でも、あの数を相手になんて…」



「大丈夫です。お任せ下さい。」


ニコッ。と、クロードは微笑んだ。



「ハハハッ!いいねぇ〜、もどかしいなぁ。お互い手が届かない切なさ…。」

「シナリオ的には、悪くねぇんじゃねぇの…?」


「だが…まだ足りねぇ。」



「そらぁ!!」


ボゴボゴボゴッ!!!


ドロロロロロンッ!!


「『泥沼蓮哀(ドロヌマレンアイ)』!!!」


部屋のほぼ全体の地面が泥沼へと変わり、クロードやホリーは沈み出す。


…ズプッ!!ズブブッ…!


「なっ!」「きゃあっ!!」



「ハハハッ、恋愛はヌマればヌマるほど…切なくて、そのループから抜け出せないほど求めあっちまうんだぜ?」


「オマエらも……たっぷりと沈んでいこうぜ。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【PM 19:36 アストラVSプロド】



『何度も何度も…ゴキブリだとぉ……!?テメェカミコロォォス!!!』



「キサマはそれしか言えんのか?言葉のレパートリーもないとは、モテないだろう?」


『…ググッ…ガルルッゥ…!!ルゥッせぇ!!』



…バッ!!!


(動きが単調になったな。)

(40%……)


飛びかかってきたプロドは大きな爪で切り裂こうとした。

しかし、アストラはその攻撃をサッと避け、プロドのみぞおちにパンチを入れる。


"ドゴォッッッッッ"!!!


『グッ…………ガハアッァァ!!!』


《なんだ!!この威力は!!》

《コレが……あの低俗なニンゲンの出せる力か!!?》



…バッ!!


"ドゴッ"!!!"バキィッッ"!!!


と、アストラは(ひざまず)くプロドの顔面を思いっきり蹴り飛ばした。


ヒュウゥゥゥゥ〜〜…"バカァァァン"!!!



『……ヴゥ……グゾッ…。』


『ガハアッ…!!』


ビチャチャ…!!


と、プロドの顔からは鼻血が出て、吐血していた。



「ワタシは痛めつけるのは嫌いなんだがな。」

「どれ、まだ立てるだろう?」


ポキッ…パキッ。


アストラは両手を押し合い、指の骨を鳴らした。





最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


感想やブックマーク、Xのフォローなどしていただけると、今後の励みにもなりますので、応援よろしくお願いいたします!


[今回の一言♩]

今日も頑張ってます!

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