欠片103.『潜入ー9日目』
欠片103.『潜入ー9日目』です!
※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明
[]=人物名と年齢、種族
「」=人物の話しているセリフ
『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称
()=人物の心のセリフ
《》=人外、多種族などの心のセリフ
{}=人物の念話
{{ }}=他種族の念話
【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明
・・=強調
" "=強調、効果音など
ー1本=漫画の場面転換、幕間
➖ー➖1本=過去回想に入る終わる・過去の時間軸
ー2本=漫画で例えた時の流れ
【アストラが潜入してから9日目】
【繁華街エリア サーチサイド】
サーチは、昨日訪れていた武器屋に来ていた。
『よう〜にいちゃん〜!昨日も来ていたが、ここいらではみねぇ顔だなぁ!』
『昨日の嬢ちゃんはいねぇのかい?』
と、ドワーフのおっちゃんがサーチに話しかけてきた。
「ヘヘヘッ、今日は一人だ!それにオレは最近ここに来た見習い商人なんだ!」
「今は、この街で大商人になるための勉強中なんだ!」
『ほぉ〜ぅ、そいつぁ感心だな!これから先…大変だろうが、まぁ頑張ってくれや!』
「おうー!ありがとな!」
「それでさ、ちょっと聞きたいことあるんだけど」
『おう、どうしたー?』
「ここから"無丘陵連坦"の丘って、どのくらい距離があるか知ってる?」
『無丘陵連坦かぁ〜そうだなぁ…ザッと五キロ程度か?…だいたいそんなもんだったハズだな』
『にいちゃん、そこへ行くのか?あそこはなーんにもねぇぞ?』
「あっははは〜……ちょっとね!」
「教えてくれてサンキューな!おっちゃん!」
『何しにいくかは知らねぇが、あそこは機屑物さえ棲みつかねぇ場所だ。それくらいエサとなるもんがねぇのよ!』
『まあ、食料とかしっかり準備していくんだな!』
「そうなのか!分かった!」
「ありがとう!」
『おうー!いいってことよ!』
「またなーー!」
と、手を振りながらその場を立ち去った。
(さて…昼からは始めないとな)
「それまでに、もうちょっと情報集めとかないと!」
「じゃないと…」
「あとで師匠に、絶対ドヤされる…」
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【繁華街エリア 旅人の旅館の一室】
アストラとフロデューテが話していた。
「クチュン。」
『あら、風邪でも引いた?』
「フフッ、まさか」
「誰か…ワタシの噂でもしてるんだろう」
『それもそうね。ふふっ』
「順調か?」
『ええ、でももう少しかかりそう』
「どのくらいかかる?」
『うーん…』
『三日!!』
『あと三日ちょうだい!それまでには必ず完成させるわ。』
「分かった」
「素材はまだ足りそうか?」
と、部屋を後にしそうになりながら質問する。
『ええ、おかげさまでね!』
「そうか」
「なら、ワタシは別件で出てくる。あとは頼んだぞ」
『りょーかいー!気をつけてねー!』
「ああ、数日後にまた来るよ」
と、アストラは部屋を出て行った。
『さーてっ!!ゼッタイに間に合わせるわよ!!』
『残りはあと二つ!!』
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【繁華街エリア 旅人の旅館の一室】
コンコンッ
「ただいま戻りました。ホリー様。」
ガチャリッ。
「クロード!!おかえりなさい!今回もご苦労だったわね!」
「ありがとうございます。」
部屋の入ると、ホリーはベッドにぽすんっと座り、クロードは上着を脱いだ後、椅子に座る。
「それで、どうだったの?」
「問題なく三人とも転移できました。」
「どうやら人数制限は大丈夫そうですね。その代わり、魔力の消費量がかなり…。」
「そう。あまり無理してはダメよ。」
「……。」
「分かっています。ホリー様をお守りするのが私の役目ですから。」
と、クロードはニコッと微笑んだ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
現在、17話まで再修正していってます!
また、所々矛盾点や違う単語などがあるので、その辺りも修正していきたいですね。
[今回の一言♩]
睡眠が足りていないのか、最近寝つきも悪いし、思ったより早めに起きるから目のクマが凄い。




