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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第一章ー極子水星要塞〜演劇の始まり〜ー
102/258

欠片100.『道筋の中にある ただのひとつである劇場』

欠片(ピース)100.『道筋の中にある ただのひとつである劇場(シアター)』です!



※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明

[]=人物名と年齢、種族

「」=人物の話しているセリフ

『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称

()=人物の心のセリフ

《》=人外、多種族などの心のセリフ

{}=人物の念話

{{ }}=他種族の念話

【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明

・・=強調

" "=強調、効果音など

ー1本=漫画の場面転換、幕間、過去回想など

ー2本=漫画で例えた時の流れ



極子水星要塞(ミニマルフォートレス)  ーSP(エスピー)ー】


薄暗い研究所のような部屋の中で、モニターの前に(ひざ)をついて座っている人物がいた。

その人物は、まるで……抜け殻のように力が抜けており、無防備の姿をしていた。


そんな中、部屋の中を行き来するように、フヨフヨと1体の幽体が飛んでいる。



『う〜ん…もう少し力が欲しいわねぇ…。』


八天星(はちてんせい) 水星(すいせい)】[メリウス・マーキュリ]

       [種族:生命体(エターナル・ライフ)



『サタンのように、色々と合わせても良いのだけれど…ハァ〜……。』


『な〜んかイマイチって感じよねぇ〜』


      ・

『やっぱり、彼を調べたら…もっと分かるのかしら?』

『けど、問題は……』



『……アストラの存在ね。』



『どうやって彼女を消そうかしら…う〜ん。』

『一応仕掛けも用意しているけれど…彼女を消せるかは、まだ不安なのよねぇ……』



『なんだかんだしぶといし。』

『あ〜うざったい』



『ハァ〜、ほんっとあの時一緒に死んでくれれば良かったのにな〜』



と、昔の記憶を思い出す。


『……フフッ…』

『あの時の彼女の顔ったら…ウフフッ……フフ…アハハハハッ!!!思い出すだけで笑えてくるわね!』


『フフッ…ハハハ…アハハハッ〜〜!!』



『〜ハァ〜…あ〜…笑い疲れちゃった。』



『……』


『また、絶望に突き落としてあげるわ。アストラ。』

『貴方の婚約者のようにね。…ウフフッ。』



数多く立てられてある、液体が入ったガラスの筒の間を、メリウスはフヨフヨしながら…スゥ〜〜〜っと、通り抜けていく。

そして、とあるガラスの筒の目の前にたどり着いた。



『さて、と。』

『まあ、さっき見た感じだと』


『このままいけば、アレらも良い感じに当たりそうじゃないの。』

『せめて、アストラに致命的なダメージを与えてくれればマシってところね〜』



『まあ、あの程度じゃ無理でしょうけど。』




『あっ、そうだわ!』

『せっかくだから、この子の性能も今回 見ておこうかしら!』

         ・・・

『せっかく作った…現状の最高傑作だけれど。』

『彼と比べてどうかしら?』


『今の彼よりは明らかに強いでしょうけれど……ここで生き残ってくれるなら、今後が楽しみね。…ウフフッ。』



『ただの(みち)の一部となるか…ゴミ(クズ)となるか…』

『久しぶりの楽しみなんだから、物語はもっと!激しくいきましょう!!ウフフッ!』



おぞましい表情をしたメリウスは、高らかに笑い声をあげ、地下空間の中に響き渡っていた。



《全てが…ワタシの操人形(オモチャ)。》



《この演劇は……誰にも止められやしない!!!》




『……フフッ…ハハ……アーーッハッハ!!!』






最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


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