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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第一章ー極子水星要塞〜演劇の始まり〜ー
100/261

欠片98.『潜入ー8日目・公爵コマース』

欠片(ピース)98.『潜入ー8日目・公爵コマース』です!



※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明

[]=人物名と年齢、種族

「」=人物の話しているセリフ

『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称

()=人物の心のセリフ

《》=人外、多種族などの心のセリフ

{}=人物の念話

{{ }}=他種族の念話

【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明

・・=強調

" "=強調、効果音など

ー1本=漫画の場面転換、幕間、過去回想など

ー2本=漫画で例えた時の流れ



【大要塞 極子水星要塞(ミニマルフォートレス)  公爵部屋室内】



「何者だ?」

「ここへ何しに来た」


極子水星要塞(ミニマルフォートレス) 公爵[コマース(32)]

         [種族:ヒト]



「コマース様……実は…」


と、付き添いの兵士が、コマースの元へ行き耳打ちした。



「なに?」


「証もありましたので、まず間違いないかと。」



「…分かった。」



2人が話し終えると、コマースはサーチたちに話しかけた。



「聖女であるご本人様が、この要塞にいったいなんの御用でしょうか?」



「えーと…」


と、ホリーはサーチの方を見る。



「公爵様!オレたちの話を聞いてくれ!」


「ここが大変なことになってるんだ!!」



その瞬間、"バチコーンッ"っと、サーチの頭を殴るフロデューテ。

そして、耳元で小さな声で怒鳴る。


『アンタ!何しちゃってんのよ!!相手は公爵様よ?』

『失礼のないようにしなさいよッ!!このバカッ!』


「ご、ごめんって…!」



『交渉はアタシがやるから!』


と、フロデューテがコマースに話を切り出した。




『初めまして、公爵様。アタシの名前はフロデューテと申します。彷宵徨要塞(イブニングフォートレス)出身の鬼人(オーガ)です。』

『突然の来訪(らいほう)となり申し訳ありません。』


『実は、金星に住む八天星(はちてんせい)『ウェスト・ヴィーナス』の指令により、こちらへ参りました。』



(ほう、あの灼熱(しゃくねつ)鬼神(きじん)から…)

「私の名はコマース。極子水星要塞(ミニマルフォートレス)の公爵をしている。」


「それで、あの八天星の一人が、この要塞に何の用があって、使いを出したんだ?」



『……。』


『この大要塞に派遣された八天星の一人。』

『『メリウス・マーキュリ』はどんな人物ですか…?』



(あの女のことだと…?)


「……。そうだな。博識で大要塞をも崩せる武力を持ち合わせている。」

「その実力は本物だろう。」


「ただ…」



『?』



下を見つめ少し考え込んだ後に、コマースは言葉を漏らした。


「………」

「こちらにも都合が悪い面もあるな。」



『そうですか。アタシの姉、ヴィーナスは前々からメリウスの"ある疑惑"について調べていました。』

『そして、彼女の"目的を探り"、それを止めるためにこちらに協力をお願いしに参りました。』




「疑惑?目的だと…?」



『はい。……各地の要塞に『新教徒(ニュウ・リリジィアス)』と呼ばれる信徒(シント)の組織があるのはご存知ですか?』



「ああ、耳にしたことはある」

「… 聖教の中でも別の組織だとな。なんでも良くない噂も聞いている。」


「それで聖女様がいるのか?」



『それも、無関係ではありません。』

『しかし、問題は……その新教徒(ニュウ・リリジィアス)の信徒の者で、聖教(せいきょう)に紛れ込んでいるのが……』



『…メリウス・マーキュリの部下なんです!!』



「!!」

(まさか…)



"コクッ"


コマースは隣にいた兵に、目配せをし

(うなず)いた兵士は、どこかに去っていった。



「本当なのか?」



「ええ、おそらく。わたくしたちの知らないところで、邪悪な事をしていますもの。」


『聖女様の言う通りでしょう。そして、何よりも問題なのが……』



『教会内部に地下空間があり、そこで子供たちの人攫(さら)いを行って、人身売買をしている可能性があります。』



「なんだと!!?」

「そんなことが世間に知られたら……」


『この要塞の評判まで落ちるでしょうね。メリウスの上役である貴方の責任となりますから。』

『実際に地下室については、この目で確認しております。』



『さらに…それだけではありません。』


『これも疑惑ですが、その人身売買によって得た子供たちを、メリウスがなんらかの目的で……殺害している可能性もある。と、言うこともこちらの情報で得ています。』



「…!!!」

(なんということだ……あの女。ここまで…)



『確たる証拠はまだありません。しかし、いくつか怪しい証言などは、信徒の下っ端やメリウスの直接の部下である、四人の幹部などから確認しております。』



(幹部だと…?いったいどこまで…)



「……。ハァ……。この件が(おおやけ)になれば、私の立場は無くなるだろうな。」


「だが、民の(みな)を守ることが最優先だろう。」



「そして、あの女の疑惑とやらを……確かめねばならんな。」




「今までの詳細な情報を聞かせてもらえるか?」

「こちらでも確認したいことがある。」



「また、そちらは貴公らだけで、こちらに出向いているのか?」

「協力者である、キミたちの情報も欲しい。」



「……二ヶ月以上前から、違和感があったのには気づいていた。」


「それがまさかこんなことになるとはな…」




「私の管理が甘かったようだ。…どうか、力を貸してもらえないだろうか?」

「こちらから、改めて協力をお願いしたい。」


と、コマースが頭を下げてきた。



その言葉に、サーチとフロデューテは返事をした。



「当たり前だ!!」『もちろん!!』




最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


感想やブックマーク、Xのフォローなどしていただけると、今後の励みにもなりますので、応援よろしくお願いいたします!


[今回の一言♩]

もうすぐ100話だー!!

なんだかんだ、ここまで来れました!

いつも読んでくださる皆様のおかげです!

ありがとうございます!


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