欠片98.『潜入ー8日目・公爵コマース』
欠片98.『潜入ー8日目・公爵コマース』です!
※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明
[]=人物名と年齢、種族
「」=人物の話しているセリフ
『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称
()=人物の心のセリフ
《》=人外、多種族などの心のセリフ
{}=人物の念話
{{ }}=他種族の念話
【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明
・・=強調
" "=強調、効果音など
ー1本=漫画の場面転換、幕間、過去回想など
ー2本=漫画で例えた時の流れ
【大要塞 極子水星要塞 公爵部屋室内】
「何者だ?」
「ここへ何しに来た」
極子水星要塞 公爵[コマース(32)]
[種族:ヒト]
「コマース様……実は…」
と、付き添いの兵士が、コマースの元へ行き耳打ちした。
「なに?」
「証もありましたので、まず間違いないかと。」
「…分かった。」
2人が話し終えると、コマースはサーチたちに話しかけた。
「聖女であるご本人様が、この要塞にいったいなんの御用でしょうか?」
「えーと…」
と、ホリーはサーチの方を見る。
「公爵様!オレたちの話を聞いてくれ!」
「ここが大変なことになってるんだ!!」
その瞬間、"バチコーンッ"っと、サーチの頭を殴るフロデューテ。
そして、耳元で小さな声で怒鳴る。
『アンタ!何しちゃってんのよ!!相手は公爵様よ?』
『失礼のないようにしなさいよッ!!このバカッ!』
「ご、ごめんって…!」
『交渉はアタシがやるから!』
と、フロデューテがコマースに話を切り出した。
『初めまして、公爵様。アタシの名前はフロデューテと申します。彷宵徨要塞出身の鬼人です。』
『突然の来訪となり申し訳ありません。』
『実は、金星に住む八天星『ウェスト・ヴィーナス』の指令により、こちらへ参りました。』
(ほう、あの灼熱の鬼神から…)
「私の名はコマース。極子水星要塞の公爵をしている。」
「それで、あの八天星の一人が、この要塞に何の用があって、使いを出したんだ?」
『……。』
『この大要塞に派遣された八天星の一人。』
『『メリウス・マーキュリ』はどんな人物ですか…?』
(あの女のことだと…?)
「……。そうだな。博識で大要塞をも崩せる武力を持ち合わせている。」
「その実力は本物だろう。」
「ただ…」
『?』
下を見つめ少し考え込んだ後に、コマースは言葉を漏らした。
「………」
「こちらにも都合が悪い面もあるな。」
『そうですか。アタシの姉、ヴィーナスは前々からメリウスの"ある疑惑"について調べていました。』
『そして、彼女の"目的を探り"、それを止めるためにこちらに協力をお願いしに参りました。』
「疑惑?目的だと…?」
『はい。……各地の要塞に『新教徒』と呼ばれる信徒の組織があるのはご存知ですか?』
「ああ、耳にしたことはある」
「… 聖教の中でも別の組織だとな。なんでも良くない噂も聞いている。」
「それで聖女様がいるのか?」
『それも、無関係ではありません。』
『しかし、問題は……その新教徒の信徒の者で、聖教に紛れ込んでいるのが……』
『…メリウス・マーキュリの部下なんです!!』
「!!」
(まさか…)
"コクッ"
コマースは隣にいた兵に、目配せをし
頷いた兵士は、どこかに去っていった。
「本当なのか?」
「ええ、おそらく。わたくしたちの知らないところで、邪悪な事をしていますもの。」
『聖女様の言う通りでしょう。そして、何よりも問題なのが……』
『教会内部に地下空間があり、そこで子供たちの人攫いを行って、人身売買をしている可能性があります。』
「なんだと!!?」
「そんなことが世間に知られたら……」
『この要塞の評判まで落ちるでしょうね。メリウスの上役である貴方の責任となりますから。』
『実際に地下室については、この目で確認しております。』
『さらに…それだけではありません。』
『これも疑惑ですが、その人身売買によって得た子供たちを、メリウスがなんらかの目的で……殺害している可能性もある。と、言うこともこちらの情報で得ています。』
「…!!!」
(なんということだ……あの女。ここまで…)
『確たる証拠はまだありません。しかし、いくつか怪しい証言などは、信徒の下っ端やメリウスの直接の部下である、四人の幹部などから確認しております。』
(幹部だと…?いったいどこまで…)
「……。ハァ……。この件が公になれば、私の立場は無くなるだろうな。」
「だが、民の皆を守ることが最優先だろう。」
「そして、あの女の疑惑とやらを……確かめねばならんな。」
「今までの詳細な情報を聞かせてもらえるか?」
「こちらでも確認したいことがある。」
「また、そちらは貴公らだけで、こちらに出向いているのか?」
「協力者である、キミたちの情報も欲しい。」
「……二ヶ月以上前から、違和感があったのには気づいていた。」
「それがまさかこんなことになるとはな…」
「私の管理が甘かったようだ。…どうか、力を貸してもらえないだろうか?」
「こちらから、改めて協力をお願いしたい。」
と、コマースが頭を下げてきた。
その言葉に、サーチとフロデューテは返事をした。
「当たり前だ!!」『もちろん!!』
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
感想やブックマーク、Xのフォローなどしていただけると、今後の励みにもなりますので、応援よろしくお願いいたします!
[今回の一言♩]
もうすぐ100話だー!!
なんだかんだ、ここまで来れました!
いつも読んでくださる皆様のおかげです!
ありがとうございます!




