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愛機と共に空の旅を  作者: おいしいキャベツ(甘藍)
フグを食うことになった島
6/17

前座

結局、気が向いて書きました。

「見てください、空です! 海です! 私、飛んでますっ!」

「………ったく、とんだ大誤算だ」

 このガキ、俺の愛機に乗って早々に寝たくせに、朝になって起きたらこのはしゃぎようだ。くそっ、風防に反響してめっちゃ声がうるせぇ。

「お前ちっと黙れ!」

「………はーい」

 素直に謝り、ルージュは大人しくなる。先ほどまでの騒がしさはどこへやら。耳に届くのは、エンジン音と風切り音だけになった。

 ……………なんか気まずっ。と、とりあえず、なんか話題でも振っておくか。 

「お前、算数出来るのか?」

「で、出来ますよ。バカにしないでください」

 むすっとした少し拗ねたような態度で、ルージュは返事をする。あんな孤島に住んでても、一応算数は出来るのか。………暇だし、テストしてみるか。

「30+25の答えは?」

「………87」

「答えは55だ。お前、算数出来るんじゃなかったのか?」

「で、出来ます! 出来ます、算数! さっきはちょっと問題が難しすぎただけです!」

「じゃあ1+1は?」

「5!」

「…………あぁ、そうだな」

 こりゃ、島に着いたら教科書買うようだな。

まだ前座だよ。

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