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バカ殿様に転生しました。  作者: 吉良山猫
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蝦夷帝国と周辺事情

いつもお世話になります。久しぶりに投稿再開します。あくまでもイフ戦記ですので宜しくお願い致します。

蝦夷帝国に関しては、日の本むけは隠れ蓑ではあるがアイヌ民族を中心とした国家であると国境である陸奥国の領主達には通達してある。


皇帝である織田信虎の名を日の本に使うわけにはいかないのでシャクシャインの名で蝦夷帝国皇帝の名を日の本には名乗っている。


帝国と皇帝の名は諸外国との関係上必要不可欠であり、日の本向けには隣国の王ぐらいの立場を貫いているのだが先行きは難しい。


父信長とは考えが異なるが、俺は日の本を帝中心の後世で言うバチカン市国のような国にしたいと思っており、もちろん主神は天照大神=熱田大神である。


要するに天照大神を主神とした宗教的国家でありある意味鎖国であるが諸外国の魔の手からは永遠に護られることを俺が誓い約束するのだ。


もちろん俺が信じる神は熱田大神であり、蝦夷帝国では個々の宗教の自由は認めるが国教と言うか俺が信仰していると皆に宣言するのは熱田大神である。


熱田大神を信仰することにより、天皇家の祖先を敬っていることは間違いなく、たとえ北端の皇帝をなのろうとも、いろいろと一線を心得ているので不敬ではないと思いたい。


実際は異なるのだが、イメージとしては帝がローマ法王的な立ち位置であり、俺が神聖ローマ帝国の皇帝候補だと思って欲しいのだ。


ローマ法王と神聖ローマ帝国皇帝で比較すればは上下関係が世界的な基準としてわかりやすいと俺は思う。


帝都札幌には後世にできる予定の鈴木煉瓦製造場を俺の知識を元に建設を命じている。

帝都札幌は城を築くのではなく、煉瓦で作った旧札幌庁舎を再現させそこを拠点に俺の住居も隣接して作らせる。


防衛拠点は少し築城に時間がかかるが函館に五稜郭を築城する。


名古屋城は大天守閣を残すのみとなり石垣は完成しているので石関係の職人は全て五稜郭築城に派遣する。


名古屋城下に集まってきている人々の新たな移住先として衣食住の10年間の保証を公約に蝦夷地への移民を募ると、思った以上に集まりが良いのがありがたい。


10年後には間違いなく蝦夷帝国が最も文明が進んだ国になることは間違いない。


風魔小太郎など風魔一族やその誘いを受けた者達が多数蝦夷帝国に移り住んでくれたのも運が良かったと言えよう。


俺の配下では日の本と待遇や扱いも違うのだが、別国家で新たな身分で今より尊重される立場になれると言えば風魔一族や藤林一族、さらには百地三太夫などが一族総出で蝦夷帝国所属となるのは必然かも知れない。


津軽海峡を通過するのに日の本側の陸奥国は邪魔な存在であるが圧倒的に織田軍、上杉軍より兵力、火力、兵糧が乏しい存在であった為、黒真珠号を旗艦にした艦隊を権六を総大将にした軍勢として送り込み南部家を中心とする大名や豪族達の拠点を正確に狙い壊滅させた。


この時代は有事の時以外は纏まった兵が城に常駐していない為、正確な地図を持った織田軍、上杉軍の少数精鋭の騎馬隊の強襲には無力だったのである。


強襲した騎馬隊に火薬たっぷりの焙烙玉で城門を破られればなす術もないのである。


ましては名門とはいえ時代に取り残された片田舎の大名や豪族が中央で戦国最強の名を欲しいままにする織田家と上杉家の精鋭に争うことなど出来る訳もない。


織田家はともかく上杉謙信の毘沙門天の旗の恐ろしさや川中島の合戦のことは最北端の陸奥国まで知れ渡っていたのでその旗をみた大名や豪族だけでなく他国まで震えあがらせることに結果的になるのは後ほどわかることとなる。


陸奥国における使えそうな武将は配下として受け入れ、領地運営に関しては共に兵を出して戦った上杉家の斎藤朝信の名の下に上杉領と定めた。


蝦夷帝国としての利益は国境の安全の確保であり、上杉家としては飛地ではあるが北国の制圧の足がかりを得たことが大きい。


上杉家としてみれば無理に西を目指して戦線を広げるよりも、織田家と戦わない未来を保証されているならば令和で言う東北地方の統一は実現可能であり色々と都合が良い。


逆に織田家としても犠牲を出さない軍事行動となり兵の鍛錬と技術向上につなげることができた。


俺は織田家側の権六達には褒美として金銭を与えて、上杉側には土地を与えた。

加増と信頼度の関係もあり、陸奥国には新発田重家などが領主として派遣されることとなり、加増された新発田氏は不満を払拭された形となり史実での反乱もなく平和的に存続することとなる。


陸奥国における史実で言うところの南部藩の部分を新発田重家に渡す大盤振る舞いである。


その見返りとして越後国における新発田領は上杉家の直轄地として管理して国内の守りを固める。


越後国への安全な航路が確保できた為、遂に俺は虎千代と共に越後へ向けて出航したのであった。



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