永禄五年に逆行転生
定期的にマイペースに更新していきます。史実に沿う部分と沿わない部分を織り交ぜてオリジナルの話を執筆していきますので宜しくお願い致します。
俺の名前は吉良信成40歳歴史学者をしている。御先祖様が清和源氏の家系だったという理由で幼少期より様々な流派の剣術、格闘技、弓術、砲術、馬術、槍術、忍術、茶道、書道等様々な技術を叩き込まれてきた。その為、成人する頃には日の本の文武両道を極めてしまった為、世界中に飛びその文化や歴史を学んできたのである。しかし人の運命とは残酷であり、遺跡調査をしていた国で内戦に巻き込まれ逃げ遅れた少女を敵の砲弾から庇った後、目の前に光が広がっていく。御先祖様のところに行くのか…
若様…若様…俺は誰かの呼びかける声で目を覚ますと周りには時代劇のような着物を着た女性達が俺の顔を心配そうに眺めていた。
「吉乃様、若様がお目覚めになられました」
吉乃と呼ばれた一番良い着物を着た女性が俺に覆い被さり涙を流しながら喜んでいる。
「ここは一体?」
「何を言っているんですか若様。生駒屋敷ですよ」
「今は何年だ?」
「永禄5年です」
俺は自身の身体が小さく縮んでいること、永禄五年、生駒屋敷、生駒吉乃、若様と言う言葉で逆行転生したことに気がついたのだった。生駒吉乃はあの織田信長が恋愛と言う意味で最も愛した女性であり嫡男織田信忠と五徳姫の母親として有名である。
ということは状況的に考えて俺は奇妙丸の幼名で知られる悲運の天才織田信忠に間違いない。なんとか本能寺の変を回避して天下布武を成し遂げてみせると強く心に誓ったのだった。
主人公は熱田大神により逆行転生をし、熱田大神の加護を魂に受けています。設定上現在社会の天才で清和源氏吉良家の末裔の魂と世界史、日本史においても革新を推し進めた平家の織田信長の血を引く最もしぶとい魂とが混じり合って神力を宿し歴史の改編に挑みます。