朝見る夢でわたしたちは羽化している
さなぎからちょうちょうに変わるのを羽化という。或いは仙人になることを指す言葉でもある。
朝みる夢が肌に残るとき、経験もないくせにその感覚が羽化にぴたりときます。書き留めることでその肌合いが今の己れであるようにと、連作のタイトルとしました。
朝みる夢が肌に残るとき、経験もないくせにその感覚が羽化にぴたりときます。書き留めることでその肌合いが今の己れであるようにと、連作のタイトルとしました。
しめった温かなつづらおり
2024/05/11 07:01
サウダージ5 ~たばさむ~
2024/05/22 05:00
みんな、三本線のジャージ
2024/06/02 07:13
このばあさんひとりを嬲るんでないから、気が楽になった。
2024/06/15 05:00
ガーデニングになんか、ぜんぜん興味なかったのに
2024/06/24 03:36
高校生たちの組織集団のなかで
2024/06/30 05:26
蜂蜜色の景色に描き足している
2024/07/10 05:31
成し遂げたのはすべてがわたしの意志だ
2024/08/03 04:07
長谷川くん
2024/08/28 03:29
悪弊
2024/08/31 05:48
寄生して生きてるハチの口の中
2024/09/01 05:54
しゅう子ちゃん
2024/09/03 05:59
わたしの身の上は、彼女の背中の浅瀬を漂うものだから
2024/09/07 05:45
虐待
2024/09/13 04:34
ずっと後悔している
2024/09/24 05:24
小倉クリームのコッペパンを喫す
2024/09/28 06:15
スタッカーのように働く美しいひと
2024/10/01 04:57
お喋りな上司
2024/10/08 05:38
小さくて動かない命
2024/10/19 10:58
エリカまでは辿り着いたが、ムーとアトランティスは分からない
2024/10/27 12:01
しってるんだから
2024/11/03 07:21
○○さん、この仕事むいてないから
2024/11/12 05:04
118,000円
2024/11/14 05:26
片方だけの淡水パールのピアス
2024/11/23 06:20
ひるに「樺太脱獄記」を読んだから
2024/11/30 07:17
(改)
慣れでなく馴れ
2024/12/02 05:42
赤い子カバ
2024/12/11 04:11
お前が泣かせたんじゃないか
2024/12/15 07:16
全ての濁音を消し去ったあとの穏やかな心地
2024/12/16 05:30
覚めるがもったいないような夢だった
2024/12/29 13:09
お前はまだ子どもだからな
2024/12/29 14:31
九百うん十進法
2025/01/02 09:14
かつて宇宙にあったエーテルを伝わるように空を飛んだ
2025/01/05 07:40
薄いブルー色した砂糖菓子のようなスタンドライト
2025/01/09 15:57
かなり危なっかしかったが、今朝が正当なのでこちらを初夢にする
2025/01/16 05:34
道教の御仁
2025/01/18 06:03
(改)
あたまを丸坊主までして誘ってくれたから
2025/01/21 05:31
急ごしらえの祝福
2025/01/23 05:19
(改)
ヴェーダ使いのお浄め
2025/01/30 05:09
始まっている
2025/02/04 05:38
にくたらしい
2025/02/09 06:48
バスタブのような小舟
2025/02/12 05:55
(改)
忸怩(じくじ)
2025/02/12 10:30
よくある、ありきたりの
2025/02/19 05:40
嫁とり
2025/02/22 07:54
緑色のでなく、黄色の方にして良かった
2025/02/23 06:26
特異ではなく平静
2025/02/24 07:31
祓いの終わったあとの伽
2025/02/26 10:48
甲虫にひとさし指を挟まれた
2025/03/01 07:51
因数分解は苦手のよう
2025/03/06 05:07
白くて硬い小さな漏斗
2025/03/08 07:08
玉筋
2025/03/11 05:43
ツイスターゲーム
2025/03/14 05:01
そういうことじゃないんだよ
2025/03/19 04:40
ジップな文字記号
2025/03/24 04:48
西日のあたる部屋の窓が出窓のように長く伸びて、松やにの臭いがした
2025/03/30 07:40
にやけたアート
2025/03/30 09:39
また、・・・・来るから
2025/03/31 05:15
(改)
アカデミックでシステマティックでアーティスティック
2025/04/02 04:47
大きなバットいっぱいの当座煮
2025/04/05 05:51
ついこの間いったばかりだから、だんだんに垣根が低くなってくる
2025/04/12 05:05
幼い茶せん髷
2025/04/26 06:11
妻の寝息
2025/04/29 04:59
遠い歯科医院
2025/05/13 04:49
この街いちばんの繫華
2025/05/20 04:58
とおい雨
2025/05/21 08:02
さんざんな日曜日
2025/05/26 05:28
いがらっぽいのだが、風邪とは違う気がする
2025/05/27 05:34
いまはもう死語の準禁治産者
2025/05/29 05:42
アーユルヴェーダ
2025/06/07 04:50
どんなに顔見知りになろうと、わたしたちにはラウンジでお茶を飲みながら世間話をする必然性はない
2025/06/13 04:32
片思い
2025/06/21 04:20
その筋を読んでいる
2025/07/01 05:02
瓜実顔(うりざねがお)の女
2025/07/09 04:09
理髪店の可愛い子
2025/07/16 04:44
先達(せんだつ)の平戸さん
2025/07/19 05:07
ちんぴら
2025/07/30 04:57
本意ではないオンブ
2025/08/04 05:23
五つ珠の算盤
2025/08/06 05:19
白い世界
2025/08/08 05:13
糟糠の妻
2025/08/09 10:19
それが黒いイガイガした牛蒡の実だと、すぐに分かった
2025/08/14 05:24
あと4回いたい目にあうのは分かってる
2025/08/15 06:44
桃太郎侍にでもなった気分で
2025/08/19 04:58
暑くって、
2025/08/22 05:26
鏨師
2025/08/23 05:19
悪魔に立ち向かうのに殺られ役を繰り返して
2025/08/26 05:11
牛にまでなってしまったから、仕上がりのいい干し草の旨さに心ならずモォーと泣く
2025/08/29 05:20
かまいもの
2025/08/31 04:42
つぶつぶした屁
2025/09/04 04:52
前髪の揃った髷あたまの小僧さん
2025/09/07 04:20
鼻呼吸でなく口呼吸
2025/09/10 04:48
咎
2025/09/13 05:22