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ベテラン女優

 おばさんおじさんなら誰もがしってるベテラン女優が出てきた。

 女優というより、名前が肩書きみたになキャラが前面に立っているおばさんだ。最近は見かけないから、いまがどんな状況かわからないが、食堂を真ん中において大勢が出てきて何十年も長々しくやってきたドラマの創成期の頃の顔をしてたから、いまのわたしなんかより相当に若い三十代後半なのだろう。

 おもえば、このひとのもっと若かった時分があったのは覚えているのだが、立ち居振る舞いがとにかく早くて、当時の夫婦(めおと)ドツキ漫才を見るようだったのは記憶にあるのだが、どうしても若い頃を思い浮かべることが出来ない。

 そのひとが、お金も手間もおしまずに裏方から表の方まですべて自前で、一生分のすべてを映像に納めてしまった。

 そして、それを見せられている。

 もちろん一番にお得意の講釈師のような語りで、本人が本人をあげたりさげたりひっかきまわし、おもしろおかしい波乱万丈を語っている。それが、いまのわたしなんかよりも相当に若い三十代後半の顔なのだ。

 一生分のすべてだから、絵に描いたようなおさげを結った女子高生を演じてるのも出てくる。そこは大丈夫なのだが、二十代がいけない。どうみても、いまのわたしなんかよりも相当に若い三十代後半の顔で講釈師してるその顔よりも、おばさんにしか見えないのだ。

 いま見ても、やっぱりおばさんにしか見えない日活ロマンポルノの創成期の女優さんよりもどうだろうかと較べようとしたら、覚めた。



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