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特別扱い

 今朝ではない以前のことなのだが、忘れられずに抱えているので年明けに剝がそうと思い、記してみた。

 体育会系のノリのバラエティーなのだろう。参加してる芸能人全員が、少し明るい紺色の濃いめのジャージを着させられウロウロしている。

 こうした企画だから、ひと目を気にする芸能人なら絶対に手に取らないような、田舎の中学生が着せられているストライプもプリーツもない上下明るい濃いめの紺色一色のジャージだ。それに左胸には○○翔太△△美穂と、遠くからでも探せるように大きなマジックで芸名を書かれているから、どうしても下向きコソコソが多くなる。

 皆んな、今じゃ誰でも平気な令和の自虐に耐えられない人たちなのだ。

 平成の自虐バラエティーだって、少しは華のある芸能人を残してくれたのに。昭和の水泳大会や運動会を見て育ち、バブルがまだ匂う平成ひとけたのデビューだから、コスチュームでないジャージは許せない。


 そんな中で、それでもひとり、楽しそうにくねくねしてる。

 覗いてみると、大きなマジックで○○朋美と書いてある。トモちゃんだ。平成の歌謡番組さながらのノリノリで4台のカメラに愛嬌ポーズをきめている。

 胸の名札には、名前の前に「特別扱い」と赤字で書かれている。その赤字のところをツンツンさせながらグルーブしているうちに、覚めた。

 

 

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